投資には多くの種類があります。なかには初心者には難しいものもあるため、仕組みやメリット・デメリットなどを理解したうえで選ぶことが大切です。
そこで今回は、投資に興味をお持ちの人や、自分に合う投資方法を探している人に向けて
- 代表的な投資の概要とメリット・デメリット
- 投資商品を選ぶ際のポイント
などを、資産運用に関する情報を行う当メディア「不動産投資の教科書」がまとめました。投資で成功するために、ぜひ役立ててください。
資産運用について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてお読みください。
不動産投資のバイブル
- 不動産投資に興味があるけど何から始めていいか分からない…
- 営業マンのいうことを鵜呑みにして失敗したくない…
- しっかりと基礎から学び、できる限りリスクを避けたい…
- 今は不動産投資の始めどきなのか?
- 安定収益を得るための不動産投資物件の選び方
- 不動産投資の失敗例から学ぼう
目次
1、投資とは
はじめに投資とはなにか、その意味と目的を把握しておきましょう。
投資とは、利益を得ることを目的に、手持ちあるいは調達した資金を投じることです。
似た言葉に「資産運用」がありますが、こちらは今ある資産をふやすことを目的とするもので、手持ちの現金や預貯金、不動産などを活用して財産をふやしてくことを指しています。
投資で得られる利益にはインカムゲインとキャピタルゲインの2種類があり、どちらを目指すかによって選ぶべき投資方法が変わってきます。
(1)インカムゲイン
インカムゲインとは、投資した資産を保有している間に得られる利益のことをいいます。
具体的には、利息、分配金、配当金などと呼ばれるものです。
不動産投資においては月々の家賃収入がこれにあたります。また、現金ではありませんが、株式投資における株主優待もインカムゲインのひとつに数えられます。
(2)キャピタルゲイン
保有していた投資資産を売却したときに得られる利益が、キャピタルゲイン(売却益)です。購入時よりも高い値段で売却できれば、その差が利益となります。
ただし、売却のタイミングをはかるのは難しく、大きな利益を得られるとは限りません。
また、一般的には譲渡所得税が課せられるため、全額が自分の収入になるわけではないことに注意してください。
2、主な投資の種類13選
ここからは、さまざまな投資方法のなかから、代表的な13個の方法を紹介します。
大きな利益が期待できるもの、リスクが少ないもの、まとまった資金が必要なものや少額から始められるものなど、それぞれに特徴があります。メリットやデメリットについても解説しますので、参考にしてください。
(1)株式投資
投資といえば、まず株を思い浮かべる人も多いのでは。
株式投資とは、企業が発行した株式を売買することでキャピタルゲインを狙う投資方法です。銘柄ごとに1口100株などの取引株数が決められていることが多く、少なくても数万円ほどの自己資金が必要とされます。
自己資金が少ない人は、売買単位を通常の10分の1にした「株式ミニ投資」や、毎月一定金額ずつ同じ銘柄を購入する「株式累積投資」といった制度もあるので、調べてみてください。
①株式投資のメリット
- 短期間で大きな利益が期待できる
- 投資先企業の業績次第では配当金や株主優待が受けられる
②株式投資のデメリット
- 売却のタイミングを見極めるのが難しい
- 投資した資金への保証がなく、元本割れで損をすることがある
③株式投資に向いている人
- 売却で短期間に大きく儲けたい人
- 好奇心旺盛で流行に敏感な人
- 勉強熱心で合理的かつ冷静な判断ができる人
- お気に入りの製品やサービスがあり、提供する企業を応援したいと考える人
株式投資についてさらに詳細を知りたい方は、「「株の配当収入生活」の現実味は?配当重視の株式投資を始める4つの手順」をご覧ください。
(2)外貨預金
日本円ではなく米ドルやユーロなどで預金することを外貨預金といいます。預金方法は通常の円預金と同じですが、預け入れのときに日本円から外貨に交換し、払い戻すときには外貨から日本円に交換します。
円高のときに預け入れて円安になったときに払い戻せば、その差が利益になるという仕組みで、100円程度から始められる手軽さが魅力です。海外には金利の高い通貨が多いことから、預け入れ期間が長くなるほど高い利息が期待できます。
①外貨預金のメリット
- 日本円で預金するよりも金利が高い
- 1通貨単位から預け入れできる
※ 米ドル:約115円、ユーロ:約128円、オーストラリアドル:約84円(2022年3月時点)
②外貨預金のデメリット
- 為替変動による元本割れのリスクがある
- 預け入れと払い戻しに為替手数料がかかる
③外貨預金に向いている人
- 初めて投資にチャレンジする人
- 物事にじっくりと取り組むのが好きな人
- 海外に行く機会が多い人
- 為替レートを自分で確認できる人
外貨預金についてさらに詳細を知りたい方は、「外貨預金!金利やFXとの違いなど初心者が知っておくべき5つのこと」をご覧ください。
(3)投資信託
投資信託とは、大勢の投資家からの出資金をもとに、運用会社が株式などの有価証券を運用するというスタイルの投資商品です。
経済や景気の動向、企業の業績などに詳しい投資の専門家が運用を行うため、投資家は手間をかける必要がありません。個人では難しい海外への投資も可能です。投資信託の購入は銀行や証券会社で行います。
最低購入(積立)額は毎月1,000円からという金融機関がほとんどですが、なかには100円以上1円単位の投資が可能なところもあります。
①投資信託のメリット
- 毎月1,000円ほどの少額から積立投資ができる
- 投資に詳しくない人でもチャレンジできる
②投資信託のデメリット
- 運用成績によっては元本割れの可能性がある
- 購入時や換金時、保有期間中に手数料がかかる
③投資信託に向いている人
- 少額から投資にチャレンジしたい人
- 投資に自信がない人
- 株式市場などのチェックをする時間がない人
- 複数の銘柄に分散投資したい人
投資信託についてさらに詳細を知りたい方は、「投資信託とは|「投資信託」を理解して利回り30%超えを目指す方法」をご覧ください。
(4)個人向け国債
国債とは、国が資金調達のために発行する債券のことです。個人向けに発行される国債には、変動金利型・10年満期の「変動10」、固定金利型・5年満期の「固定5年」、同じく固定金利型・3年満期の「固定3年」の3タイプがあります。
購入単価は最低1万円からで、半年ごとに年2回利子を受け取ることができます。証券会社、銀行や信用金庫など、多くの金融機関での取り扱いがありますが、購入できる日(期間)に限りがあることに注意してください。
①個人向け国債のメリット
- 定期預金の感覚で投資にチャレンジできる
- 元本割れの心配がない
- 年率0.05%(税引前)の最低金利保証がある
- 国が発行しているという安心感がある
- 身近な金融機関で購入できる
②個人向け国債のデメリット
- 発行から1年経過しないと中途換金できない
- 中途換金すると中途解約調整額が差し引かれる
③個人向け国債に向いている人
- 少額から投資したい人
- 元本割れは避けたい人
- 投資先企業の倒産などのリスクを避けたい人
- マイホーム購入などライフイベントに備えて貯金したい人
個人向け国債についてさらに詳細を知りたい方は、「個人向け国債とは?初心者・分散投資のために知っておきたい5つのこと」をご覧ください。
(5)REIT(不動産投資信託)
REIT(リート)とは、「Real Estate Investment Trust」の頭文字をとった略称で、不動産を対象とした投資信託のことをいいます。
投資信託と同じく、投資家からの出資金をもとに運営会社が不動産を購入・運用し、得られた利益を投資家に分配するという仕組みです。
運用は不動産投資のプロである運用会社が行うため、現物での不動産投資に必要な物件選びや維持管理などの手間がかかりません。最低投資金額は10~20万円ほどの商品がほとんどで、なかには2万円程度から投資できる商品もあります。
①REIT(不動産投資信託)のメリット
- 少額から手軽に不動産投資が始められる
- 物件の維持管理や運用の手間がかからない
- 海外の不動産へも気軽に投資できる
- 株式のように売買できるため、現金化が早い
②REIT(不動産投資信託)のデメリット
- 現物の不動産投資と同様のリスクがある
- 通常の投資信託よりも手数料が高い
③REIT(不動産投資信託)に向いている人
- 低リスクで不動産投資を行いたい人
- 不動産投資のためにローンを組みたくない人
- 物件購入や維持管理など不動産投資にかかる手間を省きたい人
- オフィスビルやホテルなど住宅以外の大規模物件に投資してみたい人
REITについてさらに詳細を知りたい方は、「不動産投資信託(REIT)で始める、資金10万円以下からの本格的な資産形成」をご覧ください。
(6)不動産投資
不動産投資は、アパートやマンションなどの不動産を購入して賃貸経営を行い、家賃収入を得ることを目的とした投資方法です。価値が上がったときに売却して利益を得ることもできます。
物件購入には不動産投資ローンを組むのが一般的ですが、頭金や購入時諸費用を支払うためにある程度のまとまった資金が必要です。準備すべき自己資金の目安は、頭金が物件価格の10~20%ほど、購入時諸費用が物件価格の3~5%ほどとされています。
また、物件の所有中には固定資産税や保険料、修繕費、管理費などのコストがかかります。
①不動産投資のメリット
- ローンを利用するため、少ない資金で大きな資産を運用できる
- もしものときには団体信用生命保険で残りのローンが支払われる
- 相続税や所得税の節約に効果がある
②不動産投資のデメリット
- ある程度の自己資金が必要
- 空室や家賃滞納などで収入が得られない可能性がある
- 火災や自然災害で資産を失うおそれがある
②不動産投資に向いている人
- 不動産、金融、マーケティングなどの知識(興味)がある人
- 交渉ごとが得意な人(物件の値引きや家賃設定など)
- 冷静な判断ができる人
- 長期的にじっくりと投資を行いたい人
不動産投資についてさらに詳細を知りたい方は、「不動産投資する物件 6つの種類|自分に合った投資先を選ぶことが成功への鍵」をご覧ください。
(7)不動産投資型クラウドファンディング
不動産投資型クラウドファンディングは、事業者(不動産購入者)がインターネットを通じて不特定多数の個人投資家などから資金を調達し、その資金で、不動産の購入・運営を行う仕組みとなっています。
現物不動産投資と異なるのは、個人投資家が直接不動産を購入するのではなく、投資家として事業者を支援するという点です。
投資家は配当として、利回りを受け取ることができます。
平成29年に不動産特定事業法が改正されたため、参入事業者が増えており、近年非常に人気のある投資です。
①不動産投資型クラウドファンディングのメリット
- 1万円から投資することが可能
- 不動産を管理するといった手間をかけずに不動産投資ができる
- 投資案件の不動産情報をもとに投資家が物件を選定できる
- リスク軽減の仕組みがある
②不動産投資型クラウドファンディングのデメリット
- 条件のよい案件はすぐに募集が終了してしまうことがある
- 案件の契約期間中は途中解約ができないため流動性が低い(一部解約できる案件もあり)
③不動産投資型クラウドファンディングに向いている人
- 小額で不動産投資を始めたい人
- 不動産投資のためにローンを組みたくない人
- 物件購入や維持管理など不動産投資にかかる手間を省きたい人
- 不動産情報をもとに物件を選定したい人
不動産投資型クラウドファンディングについてさらに詳しく知りたい方は、「徹底比較!不動産投資型クラウドファンディングサービス6選」をご覧ください。
(8)金・銀・プラチナ
金・銀・プラチナといった貴金属は信用がベースとなる貨幣と違い、実物ゆえに価値がなくなる可能性が低いです。
政治・経済の混乱やインフレに強く、世界中どこでも換金可能な資産として古くから人気を集めてきました。
現物を購入する場合、サイズによっては数十万円から数百万円もの資金が必要です。手軽に始めたいのであれば、純金積立などを選ぶとよいでしょう。
証券会社や金属メーカーなどが提供する金融商品で、月々1,000円ほどからの積立で少しずつ金・銀・プラチナを購入していくというものです。買い増した貴金属が一定の量になれば現物を引き出すことができます。
①金・銀・プラチナのメリット
- 世界共通の価値がある
- 世界情勢の変動やインフレに強い
- 少額からの自動積立でも購入できる
②金・銀・プラチナのデメリット
- 投資額が多額
- 購入に手数料がかかる
- 現物を保有する場合は盗難リスクがある
③金・銀・プラチナに向いている人
- 貴金属が好きな人
- 価値が安定している資産を持ちたい人
- なるべく手続きなどの手間をかけずに投資を始めたい人
(9)ETF(上場投資信託)
ETFとは、「Exchange Traded Funds」の略称で、日本語では上場投資信託といいます。日経平均株価や東証株価指数に連動する投資信託の一種で、株式と同じように証券取引所を通じてのリアルタイムの取引が可能です。
株式では1口100株など単元数が決められていることがほとんどですが、ETFは1単元からの購入もできます。銘柄によっては1万円程度から購入できる商品もあり、比較的気軽に始められる投資商品といえます。
ただし、株式投資と違って保有期間中には信託報酬が発生することに注意してください。
①ETF(上場投資信託)のメリット
- 手軽に分散投資ができる
- 一般的な投資信託と比べて値動きがわかりやすく、保有コスト(信託報酬)が安い
- 株式と同じようにリアルタイムで取引できる
②ETF(上場投資信託)のデメリット
- 上場株式の市場価格と信託投資の基準価額に差が発生する
- 自動積立投資ができないことがある
- 分配金の再投資が自動で行われない
③ETF(上場投資信託)に向いている人
- 長期的な投資がしたい人
- 手間をかけずに分散投資したい人
- なるべくコストをかけずに投資信託を続けたい人
- 市場価格を確認しながら自分で投資先を決めたい人
ETFについてさらに詳細を知りたい方は、「上場投資信託(ETF)に投資すべき3つの魅力とオススメ投資術3選」をご覧ください。
(10)仮想通貨
仮想通貨とはインターネット上でやりとりされる通貨のことです。一時期には投機性の高さに注目が集まり、メディアでも頻繁に取り上げられていたことを覚えている人も多いでしょう。
ちなみに、2020年5月の改正資金決済法・改正金融商品取引法の施行をきっかけに、仮想通貨から「暗号資産」へと名称が変更されています。
購入する際は、まず仮想通貨(暗号資産)取引所での口座開設が必要です。購入価格は取引所によって異なりますが、基本的にはビットコイン(BTC)通貨で取引が行われます。
「0.005BTC以上かつ500円相当額以上」が条件とされることが多いため、500円から取引できると考えてよいでしょう。参考までに、2022年3月時点の1BTCは約513万円です。
①仮想通貨のメリット
- 時間や場所を選ばずにいつでも取引できる
- 少額からの購入が可能
②仮想通貨のデメリット
- 価格変動が大きい
- ハッキングなどシステム上のリスクがある
- 保証制度が整っていない
③仮想通貨に向いている人
- 仮想通貨の将来性に期待している人
- 資産に余裕があり、ある程度のリスクに対応できる人
- 自分で情報収集でき、他人の意見にふりまわされない人
(11)FX(外国為替証拠金取引)
FXとは、「Foreign Exchange」の頭文字をとったもので、日本語では外国為替証拠金取引といいます。
前述の為替預金と同じく、外貨の売買による差益を狙う投資方法ですが、FXではレバレッジを利用できるという違いがあります。
レバレッジとは、手持ちの資金以上の金額で取引できる仕組みのことをいいます。また、外貨預金では満期後に利息を受け取るのに対し、FXには毎日利息が受け取れるスワップポイントがあることも大きな違いです。
レバレッジを利用する際には証拠金が必要になります。必要な証拠金と最低取引単位は運営会社や通貨ペアによって異なるため、事前に確認するようにしてください。ちなみに、5,000円ほどから取引可能とされることが多いようです。
①FX(外国為替証拠金取引)のメリット
- 自己資金が少なくても多額の取引ができる
- スワップポイント(金利差)を毎日受け取れる
- 外貨預金よりも手数料が少ない
②FX(外国為替証拠金取引)のデメリット
- レバレッジの利用で損失が大きくなる可能性がある
- 値動きが激しい
③FX(外国為替証拠金取引)に向いている人
- 物事に長期的な視点で取り組める人
- 値動きにふりまわされない冷静な判断ができる人
- 向上心があり、知識や経験を積むことに前向きな人
(12)ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングとは、融資型のクラウドファンディングのことをいいます。不特定多数の人からの資金援助をクラウドファンディングといいますが、ソーシャルレンディングでは寄附や支援ではなく、投資として資金提供を行います。
ソーシャルレンディングを行う際は、ソーシャルレンディング事業者に投資家として登録します。
ソーシャルレンディング事業者は投資家から集めた資金を企業などに貸付け、返済金から税金や手数料などを差し引いた残りを投資家に分配するという仕組みです。事業者によって違いはありますが、1万円ほどからの投資が可能とされています。
①ソーシャルレンディングのメリット
- 利回りが高め
- 運用に時間や手間がかからない
- 数ヶ月間ほどの短期運用が可能
- 少額からの投資ができる
②ソーシャルレンディングのデメリット
- 投資先のプロジェクトの進捗によっては融資が返済されない可能性がある
- 中途解約ができない
③ソーシャルレンディングに向いている人
- 投資先を自分で判断できる人
- 長期的な目線で見ることができる人
- 定期的に貯金をしている人
- 投資経験が少ない人
- 情報収集などの時間があまり取れない人
ソーシャルレンディングについてさらに詳細を知りたい方は、「6つのリスクを知れば安心&安全に始められるソーシャルレンディング」をご覧ください。
(13)ロボアドバイザー
ロボアドバイザーとは、投資家に代わって人工知能(AI)が資産運用を行うサービスのことです。
ロボアドバイザーには「アドバイス型」と「投資一任型」の2種類があります。
「アドバイス型」では、質問に回答していくだけで、資産運用の目的やリスク許容度を考慮した合理的な投資方法の提案が受けられます。
「投資一任型」は、アドバイス型と同じく利用者の回答に基づいた最適な投資方法を選び出し、自動的に資産運用を行ってくれるサービスです。
最低投資金額は運営会社によってまちまちで、なかには1,000円から始められる運営会社もあります。自分の好みや手持ち資金に応じてサービスを選ぶとよいでしょう。
①ロボアドバイザーのメリット
- 特別な知識がなくても投資にチャレンジできる
- 銘柄選びなどの手間がかからない
- 購入手数料が不要で、投資信託より運用中のコストが安い
②ロボアドバイザーのデメリット
- 株式投資に比べると運用コストがかかる
- AI任せになりがちで、投資経験が積めない
- 元本割れのリスクがある
③ロボアドバイザーに向いている人
- 自分に合った投資商品がわからない人
- 忙しくて投資のために時間が割けない人
- 長期間じっくりと投資を行いたい人
3、投資商品の種類はどう選ぶ?
投資で成功するためには、自分に合った商品を選ぶことが大切です。これまでに紹介したものから、投資経験の有無や目的別におすすめの投資方法をピックアップします。
(1)初心者・中級者/上級者別に選ぶポイント
まずは投資経験の有無による商品選びのポイントと、おすすめの投資商品について解説します。
①投資初心者が選ぶポイント
投資が初めてという人は、なるべく少額から手軽に始められるものがおすすめです。「投資信託」「外貨預金」「純金積立」は1,000円くらいからスタートできます。
株にチャレンジしてみたい人は、「株式ミニ投資」や「株式累積投資」から始めてみるとよいでしょう。
また、ある程度の自己資金がある人には、特別な知識や手間がいらない「ロボアドバイザー」がおすすめです。
②投資中級者/上級者が選ぶポイント
投資経験を積んでいくうちに、リスクを避けたい、短期間で利益を出したいなど、投資の方向性が人それぞれに明確になっていきます。
リスクを抑えることが目的なら、「REIT」や「ETF」など海外にも投資できる商品にチャレンジしてみるとよいでしょう。
将来の資産形成を目的にするのなら、現物が手元に残る「不動産投資」や「金・銀・プラチナ投資」がおすすめです。
経験はあるけど自己資金が少ないという人は、レバレッジが効かせられる「FX」で大きなリターンを狙うのもよいかもしれません。
(2)バランスを考えて投資商品を選ぶ
投資商品を選ぶときは、リスクとリターンのバランスを考えることも大切です。ここでは、目的別のおすすめ投資商品を紹介します。
①リスクをとってでも単騎で利益を得たい人
利益を最優先したい人には、ハイリスク・ハイリターンといわれている次のような投資商品がおすすめです。
- 株式投資(売却益が目的)
- FX
- 仮想通貨
②利益も得たいがリスクも抑えたい人
リスクを抑えつつ利益を得たい人は、ミドルリスク・ミドルリターンといわれている投資商品を選ぶとよいでしょう。
- 株式投資(配当金や株主優待が目的)
- 投資信託
- 不動産投資
- ETF
- REIT
- 不動産投資型クラウドファンディング
- ソーシャルレンディング
③できるだけ安定して長期的に投資したい人
リスクを避けて長期的に安定した投資を目指したい人には、ローリスク・ローリターンの投資商品がおすすめです。
- 外貨預金
- 個人向け国債
- 金・銀・プラチナ
- ロボアドバイザー
4、まとめ
ここまで、13種類の投資商品について解説してきました。
ここで紹介した以外にも、多くの投資商品があります。
初心者向けとされるものは数多くありますが、知識ゼロでもOKというわけではありません。
ある程度は仕組みやリスクなどを把握しておかないと、失敗しやすいのは事実です。
よく調べて、自分に合った投資商品を選ぶようにしましょう。