• 資産運用
  • 2018/5/8

「株の配当収入生活」の現実味は?配当重視の株式投資を始める4つの手順

銀行の定期預金にお金を預けても、金利がほぼゼロに近い世の中です。「ほぼ放ったらかし」でお金を運用する手段をお考えの方にとって、数%の利回りが見込める株の配当は気になる存在ではないでしょうか。

配当利回りが5%ある株を100万円持っているだけで、年間5万円の配当収入があるとなると、まるでバブル期の定期預金のようです。

そうなると、 

「株の配当がそんな魅力的なら、資産運用に使える?」

と考える人が出てきても当然です。さらに、

「そんなに高利回りなら、株の配当だけで生計を立てられる?」

と考える人も出てくることでしょう。そして最後には、 

「そんなに魅力的なら、今すぐ始めたい」

 とお考えになると思います。

しかし、株をやったことがないという方にとって株の買い方、配当の高い株の探し方など分からないことだらけだと思います。

そこで、月間20万人の方々が訪問する投資家のメディア「不動産投資の教科書」では、配当狙いの株投資について必要な知識を徹底的に網羅します。先ほどの疑問点すべてにお答えしていきますので、どうぞご期待ください。 



1、超低金利時代だから注目したい、株の配当

超低金利を背景に、株の配当への注目度は高くなっています。なぜ注目が集まっているのでしょうか。それには3つの理由があります。

(1)利回り5%6%もある株式配当の世界

東証一部に上場されている株から、配当利回りランキングをご覧ください。こちらは、2018420日時点の上位20社までのランキングです。


出典:みんなの株式

1位のリログループ8876)は、何と7%台という高い利回りです。2位以下であっても6%、5という高配当が並びます。このランキングでは「最下位」となる20位の明和地所(8869)であっても、配当利回りは3.98%なのでほぼ4です。

銀行の定期預金ではあり得ないほどの高利回りが当たり前のように並んでいるのが、株式配当の世界です。

(2)定期預金、国債の100倍以上!

先ほど定期預金の話が出ましたので、参考までに銀行の定期預金金利と比較してみましょう。銀行の中でも預金金利にはばらつきがあるので、ある程度カテゴリー分けをして比較してみたいと思います。

以下はそれぞれ、100万円を預けたという想定で20184月現在の金利です。

大手メガバンク

0.01

ネット銀行

(ジャパンネット銀行)

0.02

ベンチャー銀行

(オリックス銀行)

0.15

個人向け国債

0.05

 銀行の中でもオリックス銀行は健闘していますが、それでも1%に遠く及びません。個人向け国債は銀行預金ではありませんが、事実上の元本保証ということで定期預金と同列に扱い、比較してみました。

これらのどれであっても、仮に5%の株式配当と比べると個人向け国債で100、大手メガバンクの金利と比べると500というとんでもない格差です。

いかに株の配当が魅力的であるか、お分かりいただけると思います。

(3)意外な事実:東証一部銘柄の平均配当利回りは定期預金金利を超えている

株の配当は銀行の定期預金金利をはるかに上回っていると述べましたが、「一部の配当が高い銘柄と比較しているだけではないか」というご意見もあるでしょう。確かに無配といって配当を出していない企業もあるので、それと比べると定期預金に軍配が上がります。

しかし、東証一部上場の全銘柄から算出した平均利回りと比較しても、やはり株の配当のほうが圧倒的に高いという事実があります。これはあまり知られていないことなので意外に思われるかも知れませんが、データを見れば一目瞭然です。

銀行の定期預金や個人向け国債の金利は先ほどご紹介した通りなので、以下の日経新聞が公表しているマーケット情報にある「平均配当利回り」と比較してみてください。

国内の株式指標(日本経済新聞)


出典:日経新聞

ちなみにこの記事執筆時点では、平均配当利回りが前期基準で1.65%、予想ベースで1.80%でした。このどちらと比較しても圧倒的な高利回りを実感していただけると思います。 

2、株と配当の仕組みと基本

株の配当を狙うにあたって、どんな仕組みで株の配当が得られるのかを解説しておきましょう。

(1)そもそも株の配当ってなに?

株の配当とは、出資者に対する利益の分配です。株を買うということは、その企業に対して出資をすることになります。株を持っている人は出資者(=株主)となり、利益に応じて配当が出た場合にはそれを受け取る権利があります。

企業の資金調達に協力した見返りとして、出資金に応じて利益を分配するのが株式会社の仕組みなので、配当はその見返りというわけです。

(2)配当はインカムゲインである

株で利益を上げるというと、どうしても値上がり益(空売りの場合は値下がり益)をイメージする方が多いと思います。こうした株価の変動による利益のことをキャピタルゲインといいますが、株で得られる利益はこのキャピタルゲインだけではありません。

もはや説明の必要はないと思いますが、そのもうひとつの利益が配当です。配当は株価変動にかかわらず支払われるため、言わば「持っているだけ」で権利が発生します。このように売買を伴わずに得られる利益のことをインカムゲインといいます。株の配当は、インカムゲインということです。

(3)増配銘柄、高配当銘柄は株価が下がりにくい

上場会社の中には、配当を出しているところと出していないところがあります。利益が出ていなければ配当を出すこともできないので、配当が出ていない株は投資家からあまり良い印象は持たれなくなります。

一方で高い配当が出ている銘柄は持っているだけでインカムゲインの魅力がありますし、それだけ利益が出ていると考えることもできるため、株価が下がりにくい傾向が見られます。特に増配といって配当を増やしている銘柄は投資家に好印象を与えるため買いが集まりやすく、やはり株価が下がりにくくなります。

ここでお伝えしたいのは、配当狙いで株を持っておくことは株価下落のリスクが低いということです。増配が続いていたり、配当が出続けていたりする株が売りを浴びせられる可能性は低く、仮に売られても誰かが買う可能性があるため、株価下落によって資産が目減りするリスクを抑えることができるのです。

(4)株の配当利回りを計算する方法

株の配当利回りを計算するのは、実に簡単です。配当金額を株価(調達金額)で割り、100を掛けるだけです。 

年間ベースの配当金額 ÷ 株価 × 100 = 配当利回り(%)

株の配当は年に1回もしくは2回支払われます。2回支払われるからといって2倍ということではなく2回に分けて支払っているだけなので、2回に分けて支払う銘柄の場合は2回分を年間の配当金額として計算します。 

(5)配当額から企業の投資家に対する姿勢が見える

数千に及ぶ銘柄が上場されている、株式市場。しかもその銘柄数は今も増え続けています。これだけたくさんの銘柄から投資に値する銘柄を見つけ出すのは骨の折れる作業ですが、優良企業を探すという意味で配当はひとつの物差しになります。

というのも、企業にとって配当は義務ではないため、仮に十分な利益が出ていたとしても配当を出すかどうかは企業が決めるべきことです。 

  • 利益が出ているのに配当が出ない(または少ない)
  • 利益が出ていないので配当がない 

この2つのいずれかに該当する銘柄は、どちらにしても投資価値が低いと判断されやすく、株価もそれを反映して低迷しやすいと考えることができます。つまり、株の配当は企業の投資家に対する姿勢や投資価値を判断する材料としても有効だということです。 

3、高配当株の探し方

配当狙いで株投資をする場合、必要なのは高配当株の探し方です。魅力的な配当を得るために必要な知識をまとめました。

(1)配当利回りランキングから探す

最初に、高配当株にはどんなものがあるのかという全体像をつかむことから始めましょう。そのためには配当利回りのランキングが有効です。冒頭でご紹介した「みんなの株式」で発表されているリアルタイムのランキングです。 

配当利回りランキング

出典:日経新聞

このランキングは常に変動します。具体的に投資を行うにあたっては、常に最新のランキングを参照するようにしてください。

(2)配当の推移もチェックする

次に、その配当が継続的なものであるかをチェックする必要があります。先ほども述べたようにこうしたランキングはリアルタイム表示されているものなので、単発で高い配当を出せばアドバルーン効果を狙うこともできるわけです。

それでは意味がないので、今後も継続的に高い配当が出るかを知るために過去の配当推移を調べます。

例えば、先ほどのランキングで見事1位になったリログループ8876)の配当推移を見てみましょう。


出典:みんなの株式

売上が順調に伸びているので、それに合わせて配当も伸びています。この傾向が続く限り、配当狙いで株を持っておく価値は大いにあると言えるでしょう。

この「みんなの株式」では個別銘柄について配当の推移を簡単に見ることができるので、投資判断の際にはぜひ活用してください。

(3)連続増配銘柄から探す

配当を増やすことを増配というのは、すでに述べました。複数期にわたって配当を増やし続けることを、連続増配といいます。上位ランクに登場するほどの高配当銘柄ではなかったとしても、増配を続けているということは業績の安定感や投資家に対する利益還元意欲が伝わってくるため、株価下落リスクの低さという意味でも投資妙味があります。

2018年時点で、28年連続で増配をしている花王(4452)は群を抜いていますが、その他にも10年以上増配を続けている銘柄もたくさんあります。銘柄選びの際には、増配がどれだけ続いているかも重要な物差しになります。なぜなら、配当狙いで株投資をするということは、その株を長期的に保有することになるからです。

連続増配中の銘柄をリアルタイムで知るには、こちらの一覧表が便利です。

日本の連続増配銘柄 配当利回りランキング


出典:日経予告

(4)安定した配当収入を得るためのポイント3

ここまでの解説を総合して、高配当銘柄を探して安定的な配当収入を得るためのポイントを3に要約しました。

①今期だけでなく過去の配当推移が重要

アドバルーン的に一時的な高配当を出している銘柄を買ってしまうと、それ以降の配当収入が激減するという憂き目に遭ってしまいます。そうではなく過去に安定して配当を出している銘柄なのかを精査した上で保有の判断をしてください。 

②配当利回りだけでなく業績もチェック

配当が高い=業績が良いという物差しにはなりますが、先ほども述べたように目立つために一時的な高配当というアドバルーンを打ち出す企業もあります。その場合は業績が伴っていないことがほとんどなので、その高配当が業績に裏付けられたものであるかをチェックしましょう。

この記事でご紹介しているリログループ8876)は、先述のように売上の伸びと配当の伸びが正比例しているので、これが正しい関係です。

③人気の高い銘柄を高値掴みしない

配当狙いで株投資をしている投資家は、自分以外にもたくさんいることを心得ておく必要があります。なぜなら、高配当ランキングの上位に登場した銘柄にこういった投資家からの買いが殺到する可能性があるからです。もしこの高配当が一時的なもので株価が上がったところで高値掴みをしてしまうと、配当収入どころからキャピタルで損失を出してしまうので、最も注意したいところです。

4、株の「配当生活」は可能か

株の配当収入に魅力を感じている方にとって、ついつい意識してしまうのが「夢の株式配当生活」です。現実にそれは可能なのでしょうか。

(1)年間の生活費はいくら必要か

現在、年間の生活費としてどれくらいのお金を使っているのかをまず精査してみてください。そこから配当生活で稼がなければならない収入金額の目標を設定することができます。

もし年間500万円の生活費を使っているのであれば、目標金額は500万円です。この年間金額の算出は「毎月いくら必要か」という金額に12を掛ければ良いでしょう。毎月25万円くらいの給料で生活ができている人の場合、配当収入が25万円あれば今の生活を維持できる計算になります。25万円に12を掛けると、300万円です。

(2)配当生活に必要な投資金

年間の配当収入目標を300万円とすると、いったいどれだけの利回りと資金が必要なのでしょうか。それを逆算してみましょう。

株の配当利回りと年間の目標配当収入額が分かると、以下の計算式で必要な投資金を求めることができます。

年間の配当収入目標額 ÷ 配当利回り(少数表示) = 必要な投資金

それでは、株の配当利回りが3%、年間の目標額が300万円という数字を入れて計算してみましょう。

300万円 ÷ 0.03 = 1億円

いかがですか?「1億円?!」と思われた方も多いと思いますが、年間300万円ものインカムゲインを得ようと思うと、相当な高利回りか、もしくは多額の資金が必要になるのです。

(3)やはり、「配当生活」は現実味がない?

先ほどの計算結果で飛び出した、「1億円」という金額。それだけの資産をすでにお持ちの方であれば、株の配当収入で生活をしたいと思わないかも知れません。おそらく多くの方は、この金額に驚かれたのと同時に、「やっぱり無理か」と思われたのではないでしょうか。

しかしそれは、300万円全額を配当収入だけで稼ぎ出すという条件での金額です。何も全額ではなく、半分、もしくは3分の1といったように目標金額を下げていくごとに必要金額も現実味を帯びてきます。生活のすべてを配当収入だけに依存するのではなく、生活の足しにするというスタンスも良いのではないかと思います。

もしくは、配当利回りをより高く設定するだけでも、かなり現実味のある数字になります。例えば、配当利回りを5%、年間目標額を200万円に設定して同じ計算をしてみると・・・ 

200万円 ÷ 0.05 =4,000万円 

このように、必要金額が半分以下になりました。

(4)時間を味方につけよう

資産運用には、複利効果という見逃せない「味方」がいます。時間を追うごとに利回りの分だけ資産は増えるわけですが、その増えた分を再投資すれば加速度的に資産が増えていくという考え方です。

株の配当収入が入ったら、その収入も株の買い増しに回します。その株にも配当収入がつくので、資産額は加速度的に増えていきます。毎月5万円ずつ買い増し続けて、そこに3%の配当収入があるとします。その投資を20年続けると、驚きの結果になります。


出典:新生銀行

5万円ずつ積み増しをして年利3%で運用し続けると、複利効果が作用して20年後には1,638万円になります。オレンジ色の部分が複利効果で増えた分なので、時間が経てば経つほど効果が大きくなることがお分かりいただけると思います。

配当収入を使ってしまうことなく、それを株の買い増しに回し続けていると、老後を迎える時期までに大きな資産を残すことができるのです。

(5)株以外のインカムゲインにも注目する

この記事は株の配当収入を目的とした投資のノウハウを解説していますが、株式配当のようなインカムゲインが得られる投資は、この他にもあります。その中でも安定感や確実性で「不動産投資の教科書」がオススメするのは、REITインフラファンドです。

REITとは不動産投資信託のことで、インフラファンドとは投資対象を太陽光発電施設や道路、空港などのインフラ資産とする投資信託です。いずれも仕組みは似ており、J-REITであれば3~4%、インフラファンドであれば7%前後という高い利回りがマークされていますので、配当収入と並んで投資妙味があります。

なお、REITについては「不動産投資信託(REIT)で始める、資金10万円以下からの本格的な資産形成」で、インフラファンドについては「高利回りの環境ビジネス!インフラファンドで7%前後の利回りをゲットする方法」でそれぞれ詳しく解説しています。読んで損はしない内容なので、そちらもぜひ併せてお読みください。 

5、配当狙いの株式投資を始める4ステップ

株の配当収入を目的とした投資を始めたいという方は、以下の4ステップで投資を始めることができます。

(1)証券会社に口座を開設する

証券取引所に上場されている株式銘柄は、どの証券会社からでも購入可能です。ただ、自宅にいながらにして株式投資をすることを考えるとネット証券が圧倒的に便利なので、ネット証券の中から好みの証券会社を選んで口座開設することをオススメします。

「不動産投資の教科書」としては、使い勝手や手数料の観点から以下の証券会社をオススメしています。 

SBI証券

https://www.sbisec.co.jp/ETGate

マネックス証券

https://www.monex.co.jp/ 

(2)高配当銘柄に買い注文を入れる

証券会社の口座を解説したら、その口座管理画面にログインをしてお目当ての株式銘柄に買い注文を入れます。銘柄選びがとても重要なので、この記事で解説している方法で順に絞り込んでいって購入銘柄を決めてください。

今すぐ買いたいからといって高値を掴んでしまうと利回りにも影響するので、「この株価なら買ってもいい」と思える金額で指値注文を入れるのが良いでしょう。

(3)配当狙いでも株価をチェックする

あくまでもインカムゲイン狙いの投資なので株価はあまり意識する必要はない、と言いたいとことですが、短期間の株価上昇がある場合は何年分、何十年分の利回りを一気に稼ぎ出すこともできるので、念のため株価のチェックも忘れないようにしてください。株価が1.5倍、2に急騰するような展開があれば、迷わず売っても良いと思います。

(4)得られた収入を再投資する

4ー(4)時間を味方につけよう」では、複利効果について解説しました。この効果を資産運用にいかすために、配当収入が入ってきてもそれを使ってしまわず、再投資(株の買い増し)するようにしましょう。

これを続けることにより、資産額がより早く目標金額に近づいていきます。 

まとめ

配当狙いの株式投資について、その仕組みや魅力、具体的な方法まで解説してきました。「夢の配当収入生活」を期待していた方にとっては、少々現実を突きつけるような内容もあったと思いますが、それでも現実味のある範囲で投資を始める価値は大いにあることがお分かりいただけたはずです。

この記事でも解説しているように、資産運用には複利効果があるので時間を味方につけることがとても大切です。気になっていた配当狙い投資に現実味を感じていただけたのであれば、少額からであってもできることから始めてみてはいかがでしょうか。

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