• ソーシャルレンディング
  • 2019/1/22

6つのリスクを知れば安心&安全に始められるソーシャルレンディング

7%を超える高利回り案件がゴロゴロとあり、中には10%を超えるような超高利回り案件もある、ソーシャルレンディング。

その額面通りの利回りを得られるのであれば、こんなにオイシイ投資はありません。しかし、高利回りであるがゆえに「何かあるのではないか」とお感じになる方は、とても多いと思います。

そこで気になるのが、ソーシャルレンディングのリスクです。リスクをしっかりと理解した上で、「それなら自分にもできる」と判断してからでないと、大切なお金をソーシャルレンディング投資に回すのは気が引けるというお考えはごもっともです。

そこで「不動産投資の教科書」としては、話題のソーシャルレンディングについてリスクやデメリットなど「都合の悪い話」に絞って解説をしたいと思います

ソーシャルレンディングを始めようとお考えの方すべてに知っておいていただきたいリスクに関する情報なので、これをお読みになってから始めることをおすすめします。






1、手軽で高利回りのソーシャルレンディングですが・・・

手軽に始められて放置でOK、それでいて高利回りということで人気のソーシャルレンディングですが、これだけメリットだらけだとリスク面が気になるのは当然のことです。

(1)高利回りということはリスクも高い?

投資の世界では、リスクとリターンは比例する関係にあります。高いリターンが見込める投資商品はその分だけリスクも高くなりますし、逆にリターンが低いもののリスクも低く安全性重視という投資商品もあります。

この法則を当てはめると、ハイリターンが見込めるソーシャルレンディングは、その分ハイリスクであると見なすことができます。

この記事ではそのリスクについての解説をしますので、それがハイリスクだと感じるのかどうかは、ご自身で判断してみてください。

(2)リスクが現実になると、どうなる?

ソーシャルレンディングのリスクが現実になると、投資したお金が戻ってこなくなったり、一部が減ってしまったり、返済が滞ったりすることが考えられます。これを貸し倒れ、もしくは返済遅延といいます。

高利回りであるということは、それだけ事業者は高い金利で借金をしているようなものなので、順調に返済するためには相当な利益を上げなければなりません。

ソーシャルレンディングが高利回りであるがゆえのリスクなので、これは誰が悪いということではなく、本質的なものです。

(3)リスクを回避しながらソーシャルレンディング投資はできる?

ソーシャルレンディング投資を成功させるには、こうしたリスクをいかに管理、そして回避するかにかかっています。ただ闇雲に利回りが高いという理由だけで案件選びをしたら地雷を踏んでしまう確率は高くなってしまいますし、案件の内容を精査せずに投資をするのは暗闇の中で道があるかどうかも分からないのに歩き出すようなものです。

そこで、次章からはソーシャルレンディングに付きまとうリスクを解説し、その上でリスクを管理する方法に進んでいきたいと思います。

2、ソーシャルレンディングで考慮すべき6つのリスク

ソーシャルレンディング投資をする際に必ず知っておくべき6つのリスクを順に解説します。「投資金を失う可能性がある」というリスク以外にも、押さえておかなければならないリスクがあります。

(1)投資金の一部または全部を失う可能性がある

ソーシャルレンディングは元本保証ではなく、事業者が行う事業に対する出資です。その事業が成功すれば利回り確保されるわけですが、必ずしもうまくいくとは限りません。

これまでに多くソーシャルレンディング案件が成立をして、きちんと利回りを確定させてきた実績はありますが、成功率100%ではないことを念頭に置いておいてください。

成功率100%ではないということは、投資金の一部または全部を毀損する可能性がゼロではないということです。

(2)資金の取り扱いに不透明感がある場合も

「みんなのクレジット」というソーシャルレンディング業者にて、資金の不正流用問題が起きました。同社は行政処分を受けており、投資家への返済は実質上無理であるという決着になりそうです。お見舞金という名目で一部を返済するようですが、それが全額ではないことは明白です(201812月現在の状況)。

ソーシャルレンディングが人気を集める中で、こうした不透明な資金の取り扱いをしている業者が出てくるのは予測できたことではありますが、こうした業者にお金を投じてしまった投資家はたまったものではありません。

不正行為ではなくても、返済遅延や焦げ付きも発生しており、これについては事業の見通しが甘かったのではないかという指摘もあります。

このようにソーシャルレンディングであれば何でも良いということは決してなく、ずさんな資金管理をしている業者があるかも知れないという前提でのリスク管理が必要です。

(3)事業者の財務基盤が脆弱な場合がある

ソーシャルレンディングは登場してから歴史が浅く、まだまだ発展途上にある仕組みであるため、ソーシャルレンディング業者の財務基盤が必ずしも盤石とは限りません。

日本ではまだソーシャルレンディング業者の倒産はありませんが、中国ではソーシャルレンディング大手の「投之家」という業者が倒産し、なんと480億円もの焦げ付きが発生しているそうです。

日本でも同様のことが起きないという保証はないので、前項と同じく「ソーシャルレンディングなら何でも良い」という考え方は危険だと思います。

(4)投資先の事業計画が盤石ではない可能性がある

ソーシャルレンディングで資金調達をしようとしている事業者は、銀行や他の方法で資金調達ができなかったことを忘れてはいけません。ソーシャルレンディングは高利回りが魅力ですが、これは事業者にとっては金利の高い借金です。

わざわざ銀行の数倍以上という金利でないと資金調達ができないということは、事業計画が盤石ではない可能性もあるでしょう。

それでもスタートアップ企業などで実績が乏しいだけなら良いのですが、苦し紛れにソーシャルレンディングで資金調達をしようとしているのであれば、意味は全く違います。

財務体質が盤石ではない、事業計画が甘いといった問題のある案件が出てくる可能性は十分あるので、投資する際には案件ごとの精査が重要です。

(5)満期まで現金化できない

ソーシャルレンディングは応募をして成立すると、その案件が満期を迎えるまでは現金化することができません。途中でお金が必要ということになっても解約はできないので、満期まで必要になる可能性のない余剰金だけをソーシャルレンディング投資に回すようにしましょう。

(6)早期償還の可能性がある

ソーシャルレンディングには返済遅延のリスクがあると述べましたが、その逆に事業がうまくいったことによって早期償還といって満期よりも早く返済される場合もあります。

早く返済されるので良いじゃないかと思われるかも知れませんが、早く返済されてしまうとその分配当収益が減ります。

例えば1年で8%という案件があったとして、それが半年で返済されると、配当収入は半分の4%です。

事業者にとっては、せっかく事業がうまくいったのだから早く返済して利息を節約したいという思考があるので、早期償還は少なからず可能性があります。

3、ソーシャルレンディングのリスクをいかに管理するか

前章で問題提起したソーシャルレンディングのリスクを管理するために、必要な知識と心がけを解説します。

(1)保証がついている案件に投資する

ソーシャルレンディングのリスクをいかに軽減するかというのは、投資家だけでなくソーシャルレンディング業者にとっても至上命題です。

例えば、不動産系ソーシャルレンディング大手の「LCレンディング」では親会社が案件に保証をつけて案件の安全性を高めています。

他社にも同様の仕組みを設けているところがありますし、案件によっては事業者となっている企業の代表者が連帯保証をしているものもあります。このように何らかの形で保証をつけているというのは、投資家を守る姿勢の表れでもあるので、リスク管理という観点でソーシャルレンディングの案件を選ぶ際に参考になります。

(2)ソーシャルレンディング業者の体質や信用度を精査する

何度か述べているように、ソーシャルレンディングが人気だからといって何でも良いということは決してありません。むしろ、人気があるからこそ怪しげな業者や案件が混じりやすいと考えておいてちょうど良いと思います。

ソーシャルレンディング業者の実績や信頼、評判はどうなのかというチェックは必要ですし、案件を提示している事業者についても然りです。

これまでソーシャルレンディングで起きた、投資家が損失を被るような事例を見ていると、投資家の意識によっては回避できたのではないかと思える部分もあるので、ソーシャルレンディング投資では投資家自身が自分を守るという意識が求められるでしょう。

(3)複数の業者、案件に分散投資

異なる投資先に資金を分散することでリスク管理をするのは、ソーシャルレンディングに限らず基本的なことなので、もちろんソーシャルレンディング投資においても有効です。

1つのソーシャルレンディング業者、1つの案件だけに集中投資をするのではなく、複数の投資先にまたがって投資をすることで、そのうちの1つで返済遅延などが起きても影響を受けるのは投資金の一部だけです。

できればソーシャルレンディングだけでなく、その他の投資商品にも分散をしておくのが理想的なので、基本に忠実になることで大切な資金を守ってください。

(4)利回りだけで判断しない

ソーシャルレンディングの検索サイトなどで調べると、10%を超えるような高い利回りの案件も見受けられます。単純に100万円を投資すれば満期時に110万円になるのですから非常に魅力的なのですが、ここまでの解説をお読みの方は、それだけで判断をするのは危険であるとお感じになるでしょう。

そうです、それだけ高い利回りを提示しているということは、事業者にとってはコストの高い借金です。コストの低い資金調達ができないことの裏返しなので、その目線を失わないようにしましょう。

利回りが高い理由、その理由の根拠が納得できるものであるかといった精査してから応募をしても遅くはありません。

(5)あくまでも投資をして良いのは余剰資金だけ

ソーシャルレンディングは元本保証ではなく、また一度成立すると満期になるなで投資金は預けたままになります。こうしたリスクやデメリットがあることを踏まえて、ソーシャルレンディング投資に回して良いのはあくまでも余剰資金だけということを意識しましょう。

教育資金など必要になる時期が決まっている資金を投じる場合は、その案件の満期日が資金需要の前に来るものから選ぶようにしてください。

4、比較的低リスクにソーシャルレンディング投資をするための知識

ソーシャルレンディングのリスク管理を解説した次は、少しでも安全にソーシャルレンディング投資をするための具体的なノウハウを解説したいと思います。

(1)安定で選ぶなら不動産系ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングには「何に投資をするのか」という分類がありますが、やはり最も安定性が高いのは不動産系です。集めた資金で不動産を購入してそこからの賃料収入を分配する仕組みなのでREITとよく似ています。

投資信託の中でも不動産専門であるREITはミドルリスク商品として比較的安全性が高いと見なされていますが、ソーシャルレンディングにも同じことが言えそうです。

それぞれの案件では不動産物件を購入するため、事業がうまくいかなかったとしても不動産という資産があるため、投資金の全額が貸し倒れになるというリスクは低いと思います。

(2)ソーシャルレンディング業者の安全性を見極めるポイント

ソーシャルレンディングはまだまだ歴史が浅いことから、次々と新規事業者が参入しています。その中には信頼性に欠けるような業者も含まれている可能性もあるため、業者の安全性を見極めることは重要です。

この構図は、ブームが過熱気味になっていた頃のFXと似ていると思います。FX投資家が増える中で新規参入が相次ぎ、その中には経営破綻した業者や倒産に不審な点のある業者などがありました。今では淘汰されてそういった業者はほとんど見られなくなっているので、同じことがソーシャルレンディングでも進むかも知れません。

現段階でできることは、以下のチェックポイントを確認することです。

  • 過去に不正行為などで処分を受けていないか
  • 貸し倒れ、返済遅延が多発していないか
  • 公式サイトで社長の名前や顔を見ることができるか
  • 利用者からの評判が著しく悪くないか

こうした情報はネットで検索をすると簡単に調べることができるので、誰でも見られる情報の範囲でもおおよそのことは分かります。

具体的に投資をお考えのソーシャルレンディング業者について、応募の前に一度ネット検索をしてみることを心がけましょう。

(3)実績があり信頼性の高いソーシャルレンディング業者4

最後に、すでに多くの実績があるソーシャルレンディング業者を4つご紹介したいと思います。3つ目までは不動産系です。

LCレンディング

https://www.lclending.jp/

②オーナーズブック

https://www.ownersbook.jp/

LENDEX

https://lendex.jp/

④クラウドバンク

https://crowdbank.jp/

まとめ

何かと話題に事欠かないソーシャルレンディングについて、そのリスクにフォーカスを当てて解説をしてきました。ソーシャルレンディング投資はリスクとの戦いになる側面があるので、投資を始める際にはこれらのリスクを十分に理解して少しでも安全性を高めることに主眼を置いて大切な資金を守りながら、ソーシャルレンディングのメリットを享受していただければと思います。