• 資産運用
  • 2022/3/22

シェアリングエコノミーが変えるこれからの不動産経営とは?

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シェアリングエコノミーが不動産にどのような影響を与えるのかご存知ですか?

不動産オーナーにとって不動産の有効活用は重要な課題ですが、賃貸経営や駐車場経営だけだと空室リスクなど稼働率との戦いが避けられません。

そこで、最近になって空きスペースを有効活用できるシェアリングエコノミーに関心を持つ方が増えています

一般企業向けにスペースをレンタルできれば経済的に大きな意味があります。また、専用のスペースを提供することで、登録した仕事をする人々全員から収入を得ることができます。これは今多くの企業が取り入れているサブスクリプション型の収益モデルです。

まだあまり関心をお持ちでない不動産オーナーであっても、「低コストで稼働率を高められる今どきの方法がある」と聞けば、どうでしょうか?おのずと興味が湧いてしまうのではないでしょうか。

そこで、この記事では不動産オーナーにとってのシェアリングエコノミーとは何なのか、なぜ稼働率を高めることができるのかといった情報を網羅していきたいと思います

この情報を知っているかどうかで、これからの不動産経営が大きく変わるかも知れません。最後には今すぐ利用できる有望なサービスをご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

この記事をお読みの方で「シェアリングエコノミーのデメリット」について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。








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1、シェアリングエコノミーで「スペース」を共有する時代

シェアリングエコノミーという言葉が存在感を増している中、不動産オーナーにとって関わりが深いのはスペースのシェアです。
なぜスペースのシェアが人気を集めて、それが不動産オーナーの味方になるのでしょうか。

(1)消費者の「スペース」に対する意識が変化している

個人が所有している空き家や部屋などを宿泊者に貸し出す民泊サービスが人気を集めています。これは「宿泊=ホテル」という概念を覆すもので、「寝ることができて安ければ細かいことは言わない」という宿泊者のニーズを確実にとらえました。

さらにそこから派生して「日本らしい民家に泊まってみたい」という外国人旅行者のニーズもとらえるようになり、民泊はひとつのビジネスとして確立しています。

このように民泊が定着したのは、スペースを提供する側の「空いた部屋を何とか有効活用したい」という思惑と、旅行者のニーズが合致したからです。
空室が続き悩みの種だったお荷物不動産が、民泊ビジネスによって超高利回りの優良物件に変身した事例は山のようにあります。

消費者は今や、モノやサービスに対して特定のブランドでなければならない、必ずしも所有しなければならないという思考を捨て始めています。
必要なモノが必要な時だけあれば良いという考えは、これからもシェアリングエコノミーを発展させる原動力となるでしょう。

民泊やスペースシェアなどのサービスは、不動産利用の常識にはなかったものです。これからは不動産オーナーにとっても活用の選択肢がシェアリングエコノミーにまで広がっているのです。

(2)シェアリングエコノミーは不動産オーナーの敵か?

ここで不動産オーナーにとって気になるのが、既存の不動産経営との競合です。シェアリングエコノミーによって必要な時だけ不動産を利用する人が増えるということは、賃貸経営を圧迫するのでは?という懸念をお持ちになる方も多いと思います。

その典型例が、民泊です。民泊を利用する人が増えればホテル利用者が減ってしまいますが、実際はどうなのかといいますと、ホテルを利用する人と民泊を利用する人は明らかに客層が異なり、それぞれの市場が成立しています。

スペースシェアで見られるような「1日単位で利用したい」というニーズは、そもそも月ぎめ家賃で契約をする賃貸不動産とは価値観が異なるものです。
同じようにスペースを利用するニーズであっても賃貸経営との競合は少ないと考えて良いと思います。

むしろ、これまで不動産オーナーがとらえきれていなかったニーズを掘り起こせるというメリットのほうに注目するべきだと思います。

(3)シェアリングエコノミーを不動産経営の味方にするために

これまで不動産オーナーがとらえきれていなかったニーズを掘り起こすという響きは、稼働率アップに直接関係があります。

不動産オーナーにとっても「それならもっと知りたい」と思えることだと思いますので、次章からはそれを具体的にキャッシュフローにつなげていく方法を解説していきます。

2、シェアリングエコノミーの拡大が不動産経営にもたらすもの

ご存じの方も多いと思いますが、シェアリングエコノミー市場は急成長を続けています。
この成長力を不動産経営に役立てたいというのは、多くの不動産オーナーにとっての望みだと思います。

シェアリングエコノミーが拡大すると不動産経営にどんな影響を及ぼすのか?その部分にスポットを当てつつ基本を解説していきます。

(1)そもそも、シェアリングエコノミーってなに?

シェアリングエコノミーとは、個人が所有している「普段使っていないモノ」「空きスペース」「空いた時間」などを、それを必要としている人に利用してもらって報酬が発生する仕組みのことです。

冒頭から例に挙げている民泊は、個人が所有している空き家や空き部屋などを宿泊客に利用してもらうシェアリングエコノミーです。
その他にも個人が所有しているクルマを使っていない時に貸し出すカーシェアや、自宅やお店などにある空きスペースを物置きとして貸し出すサービスなどがあります。

(2)シェアリングエコノミーが拡大している理由

先ほどからシェアリングエコノミーは急成長を続けていると述べていますが、そのスピードはすさまじく、数年後には現在の数倍、数十倍の規模に及ぶのではないかという意見もあります。

モノやサービスを提供する人にとっては遊休資源の有効活用になりますし、利用者側にとっては必要なモノやサービスを必要な時だけ利用するため効率的で安いというメリットがあります。

このようにWIN-WINの関係が成立していることから、シェアリングエコノミーは社会のさまざまな分野に波及しています。

(3)シェアリングエコノミーでは何を「シェア」するのか

シェアリングエコノミーでは、個人が所有している遊休資源がシェアされます。基本的に個人が所有している「余ったもの」であれば何でも良いというのがシェアリングエコノミーの考え方なので、すでにあらゆるものがシェアされています。

不動産オーナーにとって関心が高いのは、やはりスペースのシェアでしょう。民泊はその中でも早い時期から定着しているサービスですが、それ以外にも空きスペースを物置きにしたり、時間貸しの駐車場にしたりといったシェアリングエコノミーが続々と登場しています。

(4)プチ不動産投資家が誕生する?

シェアリングエコノミーが盛り上がりを見せている理由に、手軽さがあります。もともと持っていたモノをシェアする人は当然ですが、あまりの手軽さにわざわざシェアするものを自分で購入してからシェアリングエコノミーに参加する人もいます。

この流れの延長線上には、賃貸物件としての価値が低い不動産を購入してそれを民泊にいかす人、スペースシェアという形で「小分け売り」をする人が出てきても不思議ではありません。こうした人たちは今後、「プチ不動産投資家」のような存在になっていくかも知れません。

3、不動産オーナーのこんな悩みをシェアリングエコノミーが解決

シェアリングエコノミーに関心をお持ちの不動産オーナーの方々は、現在の問題を解決してくれそうだとお感じだと思います。それでは、シェアリングエコノミーは不動産オーナーのどんな悩みを解決してくれるのでしょうか。

(1)所有している物件の空きスペースを物置場として有効活用

スペースをシェアできるサービスはいくつかありますが、最も小さなスペースを活用できて手軽なのが、物置きのシェアでしょう。

所有している不動産物件の空きスペースやデッドスペースなどを時間単位から貸し出すことができるので、こうしたシェアリングエコノミーを活用するとお荷物だった不動産が収入源になる可能性もあります。

(2)駐車場を使用しない入居者が増えている中、駐車場だけをシェア

大都市圏ではクルマを所有する人が減り続けており、賃貸不動産の駐車場余り現象が起きています。
交通が発達している大都市圏では公共交通機関と自転車などを活用すれば十分生活ができるとして、持っているだけでお金がかかるクルマを所有せず、必要になった時だけ借りればいいという人が増えています。

そうなると、駐車場付きで建てた一棟マンションや一棟アパートのオーナーにとっては、満室なのに駐車場が余るというこれまで考えられなかった現象が起きるのです。

そんな時に、駐車場だけをシェアリングエコノミーで貸し出すことができます。一時的な需要に応えるものから、継続的な利用を前提としたものまでさまざまなので、目的や事情に合わせて選べるのも魅力的です。

(3)使われていない駐車場をカーシェアの拠点に

先ほど、大都市圏ではクルマを所有しない人が増えていると述べました。しかし、荷物を運ぶ時や家族のドライブなどクルマが必要な時は依然としてあるわけで、そんな時にはカーシェアで一時的にクルマを借りれば事足りると考えている人も多くいます。

そこで、空いている駐車場をカーシェアの拠点にするという活用法が考えられます。特定の人の駐車場として貸し出すのではなく、カーシェアを運営している事業者に貸し出すことで新たな需要を掘り起こすわけです。

カーシェアサービスは、会員になった人が自由にクルマを使えるサービスです。所有している物件にカーシェア拠点を作れば、クルマを所有せずに使いたい時だけ借りたいという今どきの人たちが入居する動機付けにもなります。

(4)入居率の低い物件を民泊で活用、売り上げアップ

古くなって入居率が低くなっている賃貸物件であっても、それが宿泊施設であれば別の魅力を発揮するかも知れません。それを活用できるのが、民泊ビジネスです。

安ければ少々古かったり不便な場所であっても泊まりたいという人は山のようにいますし、古い日本的な家に泊まってみたいという訪日外国人客もたくさんいます。

こうした需要をとらえて所有物件を民泊業者に委託したところ、信じられないような利回りが出るようになったという事例は、インバウンド需要が高まっている昨今ならではの現象です。

そのカラクリや具体的な始め方、法律との兼ね合いなどを知りたいという方は、「月収84万円の事例も!有望な民泊ビジネスを合法的に始める民泊新法の全知識」の解説をぜひお読みください。

4、不動産オーナーが知っておくべきシェアリングエコノミーサービス9選

不動産オーナーにとって悩みの種である遊休不動産や空き部屋、空きスペース。それを有効に活用できるシェアリングエコノミーを9つ厳選しました。用途に応じて検討してみてください。

(1)モノオク

モノオク=モノ置くという名前の通り、空きスペースにモノを置くサービスを提供するという物置きシェアリングサービスです。空き部屋やデッドスペースなど他の活用法が見つかりにくいスペースであっても、シェアリングエコノミーなら細かいニーズを拾うことができます。

  • モノオク

https://monooq.com/

(2)エクボクローク

前項のモノオクと同様に、空きスペースを物置きスペースとして貸し出すことができるサービスです。コインロッカーと同じ料金というのが売りなので、実質上お持ちの空きスペースでコインロッカー経営をするのと同じ効果が得られます。

  • エクボクローク

https://cloak.ecbo.io/ja

(3)アキッパ

空いている駐車場スペース、もしくは駐車ができるスペースをアプリ経由で貸し出すことができます。15分単位の利用なので、利用者にとっても手軽さが人気となっており、空いたままになっている駐車場やクルマを停めることができるようなスペースを有効活用できます。

  • アキッパ

https://www.akippa.com/

(4)軒先パーキング

自宅や所有不動産などにある空き駐車場スペースをスポット的に貸し出せるサービスです。面白いのは、誰かが使用している駐車場であっても、使用していない時間帯だけ貸し出すといったことが可能になる点です。

近隣に集客施設がある場合や週末だけ混み合う商業施設があるといった場合にも事業性があります。

  • 軒先パーキング

https://parking.nokisaki.com/

(5)タイムズカープラス

コインパーキング大手の「タイムズ」が運営する、カーシェアサービスです。会員向けに貸し出しているクルマの置き場所を提供することで地代収入が入る仕組みです。カーシェアサービスはすべてを事業者に任せることができ、オーナーは空いている駐車場を貸し出すだけなので手軽で低コストです。

  • タイムズカープラス

https://plus.timescar.jp/owner/

(6)オリックスカーシェア

前項のタイムズと同様、オリックスグループが運営するカーシェアサービスです。物品レンタルに強みを持つオリックスが手がけるカーシェアサービスなので伸びしろが大きく、今後に向けて有望な土地活用法だと言えます。

  • オリックスカーシェア

https://www.orix-carshare.com/corporate/land/

(7)スペースマーケット

さまざまな用途でスポット的にスペースを提供したい人と、空いたスペースを使ってくれる人をマッチングするサービスです。空きスペースの使い道というと会議やパーティなどを連想する方が多いと思いますが、写真撮影やロケ地、演奏会、展示会、スポーツといったように実に多彩な目的のスペース活用を仲介しています。

  • スペースマーケット

https://www.spacemarket.com/

(8)AKIZERO

この記事では空き家や稼働率の低い不動産を民泊で活用する方法をご紹介しましたが、自分で部屋のメンテナンスをして宿泊者を募るとなると手間がかかってしまいます。それ以前に不動産オーナーは宿泊業のプロではないので、自分でやるとなると負担に感じる方も多いでしょう。

そこでオススメしたいのが、民泊運営業者です。スペースを提供するだけでメンテナンスから集客、管理の全般をやってくれるので、とても有望な空きスペース活用法となります。

  • AKIZERO

https://akizero.co.jp/

(9)zens

前項の「AKIZERO」と同様の、民泊運営サービスです。世界的な民泊サイトであるAirbnbでの集客に強みを持っており、訪日外国人客の集客ノウハウに優れています。

  • zens

https://www.zens.tokyo/

まとめ

シェアリングエコノミーの急速な拡大は、社会全体、ひいては経済の仕組みそのものを変える可能性を秘めています。不動産オーナーにとって重要なのは、そんな時代であっても所有している不動産をしっかりと活用して収入を確保することです。

時代がシェアリングエコノミーへとシフトしていくことにしっかりと歩調を合わせ、シェアリングエコノミーを活用する方法と具体的なサービス名をご紹介しました。

この情報を活用して、シェアリングエコノミー隆盛の時代に対応した不動産オーナーを目指してください!

この記事をお読みの方で「おすすめの資産運用法」について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

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