株で高利益を得たい…。
資産運用を検討している方で、株で儲けたいと考えている方が増えています。
では、株で高い利益を得るにはどうしたら良いのでしょうか。
また初心者の方は、株でどのように利益が出るのかわかないという方もいると思います。さらに、税金はかかるのか、確定申告は必要なのかも気になるところでしょう。
株の利益に関して、まだ詳しく知らないという方でも理解を深めてもらうために、本記事では以下について紹介しています。
- どのように株で利益を得るのか
- 株の利益に税金はかかるのか
- 確定申告はする必要があるのか
- 高利益を得るための株の選び方
株で利益を得られるようになるためにも、利益を得てからも心配事のないようにするためにも、ぜひご覧ください。
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目次
1、株の利益とは?どのように株で利益を得るのか
まず初めに、株式投資でどのように利益を得るのか説明します。
株式投資で利益を得る方法は主に以下の3つです。
(1)配当
企業が利益を上げた場合、利益の一部を保有株数に応じて受け取ることができる利益を配当金と言います。
配当金の金額は企業によって異なりますし、支払い回数は年に2回と設定している企業が多いです。
配当利回り = 1株あたりの配当金 ÷ 購入株価 × 100
配当利回り予想(2022年3月16日現在)
名称 | 取引値 | 1株配当 | 配当利回り |
日本郵船(株) | 11,870 | 1,200 | 10.11% |
明和産業(株) | 1,187 | 118 | 9.94% |
(株)商船三井 | 11,350 | 1,050 | 9.25% |
乾汽船(株) | 2,121 | 187 | 8.82% |
JT | 2,033 | 150 | 7.38% |
例として上記の表のJTの株を100株購入したとして配当金を計算してみましょう。
配当金 = 150円 × 100株 = 15,000円
購入価格 = 2,033円 × 100株 = 203,300円
東京ガス(株)では、203,300円で100株購入したとして、年間15,000円の配当を受け取ることができます。
一見少ないように感じますが、今の低金利時代において同じ203,300円を銀行に預けておいても年間で20円程度にしかなりません。
銀行でただ眠らせている預金が多くある場合は、その内の数%を投資に用いてみても良いでしょう。
(2)株主優待
株主優待はほとんどの企業で金銭的利益を配分しているわけではありません。
どのようなものが株主優待に含まれているのかというと、自社製品やオリジナルグッズ、店で使えるクーポン券などがあります。
現金ではないため利益ではないと感じる方もいるかもしれませんが、商品券やクーポンはお金の代わりとして利用できますし、株主優待限定の非売品アイテムなどであればプレミアもつきます。
名称 | 権利確定月 | 優待内容 |
東京日産コンピュータシステム(株) | 3月末日 | ・日産カレンダー ・家庭重宝 |
ゼット(株) | 3月末日・9月末日 | 小売価格の20%割引 |
オリックス(株) | 3月末日・9月末日 | ・ふるさと優待 ・株主カードの発行 |
参考:ランキングから探す株主優待 – Yahoo!ファイナンス
(3)キャピタルゲイン(売却益)
株で利益を得る一番主流な方法がこのキャピタルゲインで、配当や株主優待よりも圧倒的に利益が生まれます。
購入した株価を、購入した時よりも高い値段で売ることができればその差額分が利益になります。
前述した2020年5月25日現在配当利回り予想の表では、東京ガス(株)の株取引値は 2,415円となっていますが、これがもし1年後に 3,000円で取引されるようになったらどうなるでしょうか。
3,000円 × 100株 = 300,000円
で手持ちの100株を売却することができます。購入した時の金額は 241,500円ですから、その差額分の 58,500円がキャピタルゲインとなるわけです。
「株で儲けた」と聞く話の大抵はこのキャピタルゲインによるものです。
2、株の利益に税金はかかるのか
株取引で得た利益に税金がかかるのかどうかについて説明します。
(1)株で利益を得たら税金を納める
株取引で儲けを得た場合は税金を納めなければなりません。具体的な数字でいうと利益の20.315%が課税されます。税金の内訳は、所得税が15.315%で住民税が5%です。
例えば、売却益で10万円の利益を得たとします。得た利益10万円に対して20.315%の税金が課税されるので
税金 = 100,000円 × 20.135% = 20,135円
が課税され、手元に残るお金は 79,865円 となります。
(2)株で利益を得ても税金を納めなくても良いNISA
NISAとは少額投資非課税制度ともいい、一定金額以内の投資であれば税金がかからない制度です。
本来、株取引の利益に対して20,315%の税金が課せられるのに対して、NISAで口座を作ることによって一定の金額まで利益が非課税となります。
NISAの主なメリットとして以下の3つがあります。
- 配当金・分配金・譲渡益が非課税
- 年間120万までの投資利益が非課税
- 非課税期間は最長5年間
NISAについての詳細は「NISA(ニーサ)とは?賢く活用するために事前に知っておきたいメリットとデメリット」をご覧ください。
(3)配当金に税金はかかるのか
実は売却益によって得た利益だけではなく、配当金にも税金が課せられています。配当金にかかる税率も20.315%です。
前述した東京ガス(株)では、年間 6,000円 の配当を得られると説明しましたが、実際は
6,000円 × 20.315% = 1,218円
が税金として引かれます。みなさんの口座にはすでに税金が引かれた状態で入金されるため、4,782円が口座に振り込まれます。
3、株で利益を得たら確定申告するべき?
株取引で利益を得た場合は、確定申告が必要になる場合とそうでない場合があります。
(1)特定口座(源泉徴収あり)の場合
この場合、原則として確定申告の必要はありません。証券会社が売買損益を計算し、税金を源泉徴収して納めるからです。
(2)特定口座(源泉徴収なし)の場合
この場合では、売買益があった場合に原則として申告をしなければなりません。証券会社が年間の売買損益を計算しますが源泉徴収はなしであるため、自分で確定申告します。
(3)一般口座の場合
一般口座の場合も売買益があった場合に原則として申告をする必要があります。自分で税金を計算し、確定申告しましょう。
4、株で高利益を得るための選び方
株で高利益を得るためには、「儲かる株」を選ばなければなりません。長期的なスパンで株取引に取り組みましょう。
具体的な株の選び方は
- テーマ株で選ぶ
- 事業内容で選ぶ
- 売上や経常利益で選ぶ
などがあります。
さらに、高利益を得るためには株を購入するタイミングが大切です。儲かりそうな銘柄を見つけたからといっていつでも株に手を出していいわけではありません。株を購入するタイミングは指標をもとに見極めます。
どのような指標があるかというと
- PER
- PBR
などがあります。
株初心者の方では、この指標が何を表しているのかわからないと思いますが、株で利益を得たいのであれば一度は目を通すべき指標でしょう。
株の選び方や指標についてさらに詳しく知りたい方は「株の選び方|初心者が見るべき5つの視点と2つの指標」も合わせてご覧ください。
まとめ
株取引で利益を得るための方法は
- 配当
- 株主優待
- キャピタルゲイン(売却益)
の3つです。株で利益をあげることは決して難しいことではありません。重要なのは株の選び方であり投資するタイミングです。それさえ間違わなければ当然高利益となるでしょう。
また、株で利益を得た場合は税金がかかるのかや確定申告が必要なのかも気になるところだと思います。これらはケースバイケースで、基本的に株取引で得た利益には税金がかかりますがNISA口座であれば一定までの利益に税金はかかりません。
確定申告に関しても、登録する口座次第でその必要がなくなります。しかし、これらはまず株取引で利益を得ないことには関係ないことなので、まずは株で利益を得ることに専念しましょう。