不動産投資会社選びは、不動産投資を行う上で最も重要といっても過言ではありません。なぜならば、不動産投資会社によって回ってくる物件・地域が異なるほか、価格が異なる場合もあるからです。
営業力のある不動産投資会社であれば、立地のよい物件や今後値上がりする可能性のある物件の紹介も得やすくなります。そこで、この記事では、5つのポイントから、失敗しない不動産投資会社の決め方について解説していきます。
目次
「売主」「代理」「仲介」の取引形態がある
まず、不動産売買を行うにあたって、売買取引における不動産会社の関与の仕方には、3つの方法があることを覚えておきましょう。
その3つとは、「売主」と「代理」「仲介」です。
売主とは、不動産会社自らが所有する物件を販売する場合であり、この場合には購入時の仲介手数料はかかりません。
代理とは、売主の代理人となって不動産投資会社が売買をすすめる方法です。買主は仲介手数料を支払う必要がありませんが、売主は手数料を支払う必要があります。
仲介とは、売主と買主の間に不動産投資会社が入り取引を仲介するものです。買主も売主も仲介手数料を支払う必要があります。
いずれの取引方法で行うかは、不動産投資会社、また物件の所有が誰によるかでも変わってきます。
ポイント(1)物件選びが“顧客目線”
取引方法がいずれであるにしても、買い手にとって安心できる不動産投資会社でなければ意味がありません。
そこでまず1つ目に確認してもらいたいポイントが、物件選びが「顧客目線」であるかどうかということです。
具体的には、買い手のニーズをくみ取り、それにあった提案をしてくれるかどうか、場合によっては「今はお客様にあった物件がないのでお待ちください」とはっきりいってくれるかどうかが重要なポイントになります。こうした不動産投資会社は、信頼できるといってよいでしょう。
ポイント(2)物件の将来を説明できる
選び方2つ目のポイントとして、物件の将来を説明できるどうかを聞いてみましょう。
つまり、売却や長期保有を考慮した場合に、その後の投資戦略をどう描いてくれるのか、それが明確な不動産投資会社の場合は計画的な不動産投資が行えます。
物件の将来を説明できなければ、ただ売買で手数料を得ようという魂胆が見え見えの会社です。そうした不動産投資会社とは付き合わない方がよいでしょう。
ポイント(3)リスク・失敗例を紹介してくれる
選び方のポイント3つ目は、リスクや失敗例もしっかり説明してくれることです。
何がリスクとしてあり得るのか、どんなケースの場合に失敗しやすいのか、これまであった失敗例なども教えてくれる不動産投資会社は信頼におけるといえます。こうしたリスクや失敗例を聞くことで、それを参考にして失敗しない不動産投資を心がけることができるようになります。
ポイント(4)家賃滞納などの不安を解消してくれる
不動産投資では、購入後の管理をどこに任せるかも重要です。家賃滞納などがあってもすぐに動いて対処してくれるといった買ったら後は放置することがない不動産投資会社を選ぶことが大切です。
場合によっては、購入時の不動産投資会社と管理を行ってくれる会社を分けるといったことも検討しましょう。不動産投資会社にも強みと弱みがあるので、強い部分のみ任せるといったことも考えます。
ポイント(5)セミナーなどで無料相談ができる
ここまで説明してきたポイントは、まずはじめに不動産投資会社に聞くべきといえます。しかし、自分から連絡するのは勇気がいるかもしれません。
そこで、セミナーなどに参加して無料で相談できる機会があれば、それを活用してみましょう。
その際に強引な営業をしてくる会社は断ればよいのです。無料相談会で印象がよく、ポイントの1~4について、しっかり説明してくれる不動産投資会社を選ぶべきです。
長い付き合いになるからこそ、しっかり見定める
こうしたポイントを押さえて、不動産投資会社は慎重に選ぶべきです。だからといって、何社も会っているとそれぞれ良し悪しがあり、迷うことにもなることでしょう。最後はインスピレーションです。その後の取引も円滑にうまく行えると思える会社を選びましょう。
不動産投資は、原則、中長期投資です。不動産投資会社とは長い付き合いになります。そのため、最初が肝心です。見定めはしっかりすべきでしょう。