株式投資を始めるには口座開設する必要があります。これから株を始める人には、どうやって口座開設したらよいのか、またどこの会社を選ぶべきかなども悩みどころです。
そこで今回は、当メディアにて
- どこで株式投資の口座開設を申し込めるのか
- 口座開設に必要な書類とは
- 口座開設に審査はあるのか
- 口座開設の流れや方法
などについてまとめました。また、証券会社ごとの比較も紹介するので、これから株式投資を始める方のご参考になれば幸いです。
資産運用にご興味がある方は「資産運用とは?|金融商品の種類、メリットデメリット徹底解説」も併せてご参照ください。
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目次
1、株を始めるのになぜ口座の開設が必要?
株を始めるには、まず口座の開設をします。後で詳しく説明しますが、株式投資の口座開設は、インターネット上で手続きできます。
株式投資で使用する口座は「証券口座」で、銀行口座とは異なる性質があります。証券口座は基本的に、株式の売買や証券会社が販売する投資商品などを購入するためにお金を入れておく口座です。
入金しておくことで、取引時間内であればリアルタイムに取引でき、売買で儲けが出た場合も証券口座へ反映されます。銀行口座からではスムーズな取引はできません。証券口座への入金、売買で得た利益の出金は、指定銀行口座を連動させて行うため証券口座開設時に銀行口座の登録も必要です。
証券口座は、おもに「証券会社」と「ネット証券」で開設できます。ここでは、それぞれの特徴などを紹介しましょう。
(1)証券会社
店舗がある大手証券会社などで、「店舗証券」とも呼ばれています。証券マンにさまざまな投資について、相談を直接できるのが特徴です。資金よる適切な投資方法や相場情報などのアドバイス、おすすめ銘柄や商品なども提案してくれることもあります。
しかし、取引手数料は高めに設定されているもの特徴です。また、証券マンが売りたい商品をすすめられることもあります。
【特徴やおすすめポイント】
- 有店舗であり証券マンなどへ相談できる証券会社
- プロに相談、アドバイスをもらいながら株を始めたい人におすすめ
(2)ネット証券
店舗がない証券会社は一般的に「ネット証券」と呼ばれています。例外もありますが、ネット証券では、基本的に証券マンへの相談やアドバイスを受けられません。しかし、有店舗型の会社に比べ、取引手数料が安いという特徴があります。
また、株の売買もインターネット上で行うので、自分のタイミングで取引可能です。パソコンだけでなく、スマホやタブレットなどからアプリを利用して簡単操作で売買できます。相談はできませんが、情報アプリなどのサービスが充実しているのも特徴です。
【特徴やおすすめポイント】
- 無店舗、ネット上で取引する証券会社
- 手数料が安く自分のタイミングで取引可能
- 相談やアドバイスは受けられないが情報サービスは充実
- 自分で明確な投資目的がある人などにおすすめ
(3)特定口座と一般口座
証券会社の口座には、特定口座と一般口座とがあり、大きな違いは納税方法によるものです。株式の取引によって得た、譲渡所得や配当金が20万円を超えると課税対象となり、確定申告する必要があります。
「特定口座」は証券会社が年間損益を計算し、年間取引報告書を発行する口座です。また、特定口座には、源泉徴収の「あり・なし」の2種類があります。
「源泉徴収あり」は譲渡所得などから税金が引かれるため、確定申告手続きが不要です。
「源泉徴収なし」は、自動的に税金が引かれないので自分で確定申告する必要があります。ただ、20万円を超えた場合も、年間取引報告書が発行されるので、それを用いて確定申告をすれば簡単です。
「一般口座」は、年間取引報告書は発行されないので、自分で売買損益を計算し必要に応じて確定申告する口座です。
2、株の口座開設に必要な書類
証券会社の口座を開設するには、以下の書類を準備する必要があります。
- マイナンバー(個人番号)確認書類
- 本人確認書類(運転免許証、各種健康保険証、各種年金手帳、パスポートなど)
- 印鑑
- 金融機関口座
ここでは、それぞれについて詳しく解説します。
(1)マイナンバー(個人番号)確認書類
マイナンバーが確認できる書類が必要です。以下などが確認書類の対象となります。
- マイナンバーカード(個人番号カード)
- 通知カード
- マイナンバーが記載されている住民票の写し
- マイナンバーが記載されている住民票記載事項証明書
マイナンバー確認書類がなければ口座開設はできません。紛失など手元にない場合、管轄する役所へ相談し準備しましょう。
(2)本人確認書類(運転免許証、各種健康保険証、各種年金手帳、パスポート等)
マイナンバーカードだけで個人番号の確認と本人確認を行っている会社もありますが、別途本人確認書類を準備するのが一般的です。以下などが本人確認書類になります。
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- 住民基本台帳カード
- 健康保険証
- 住民票
- 印鑑登録証明書
- パスポート
- 在留カード
- 特別永住証明書
運転免許証がもっとも一般的な本人確認書類です。運転免許証を持っていない場合は、それ以外のいずれかを準備しましょう。しかし、証券会社によっても違いがあるので確認が必要です。
(3)印鑑
印鑑は手続き書類に押印するために必要です。したがって、インターネット上で口座開設する場合は不要であることも。証券会社によって異なるので、それに従いましょう。
(4)金融機関口座
通帳やキャッシュカードなど、金融機関名、支店名、口座番号が確認できるものを準備しましょう。証券口座との入出金などに利用するため、登録が必要です。
3、株式投資に必要な口座を開設する審査の基準とは?
証券会社で口座開設する際には、犯罪や不正の防止観点から審査基準が設けられています。以下に該当する人は、口座開設は難しいでしょう。
国内に居住していない
証券会社が国外において証券業務が行える許可を取っていないため、国外で居住している国の証券関連法制や税制、オンライン取引などの法律が不明確なためです。
証券会社に勤めている
インサイダー取引や顧客利益と相反するような取引防止などの観点によるものです。
暴力団、暴力団関係者などの反社会的勢力である
証券口座や銀行口座が、マネーロンダリングや振込め詐欺などに悪用されることが多くなったためです。反社会的勢力であることを隠して、口座開設後に判明した場合、証券会社は口座解約や各種サービスの利用謝絶などの措置をとります。
本人以外からの申し込み
これも、犯罪行為防止の観点によるものなので、証券口座開設の申込みの際には本人確認書類の提出が必要になるのです。
上記は一般的に公表されている基準です。そのほか個人の勤務先なども審査されることもあり、上記に該当しないからといって確実に口座開設できるものではありません。証券会社には、株取引はリスクが高いため顧客資産の保護観点などといった、さまざまな審査基準があります。
4、株式投資を始める際の口座を開設する方法・流れ
口座開設する方法と流れは以下の手順です。
- 証券会社を選ぶ
- 口座開設の申込みをする
- 本人確認書類の選択・提出をする
- ログインID・パスワードなどの書類を確認
- 取引開始
手順どおりに進めれば、誰でも簡単に口座を開設できます。ここでは、それぞれの手順について詳しく説明します。
(1)証券会社を選ぶ
まずは口座を開設する証券会社を選びます。多くの証券会社あるので迷ってしまいそうですが、以下のポイントで選ぶことをおすすめします。
手数料で選ぶ
取引金額によって手数料が上下する証券会社もあるので、自分の投資スタイルに合わせて選んでみましょう。
アプリやサイトなど取引ツールの充実度で選ぶ
株取引を行うツールは、多くのネット証券においてアプリです。各社さまざまなサービスがあり、対応取引や注文機能などに違いがあります。また、中には入出金にも対応しているアプリもあるので、取引ツールで選んでみるのもよいでしょう。
キャンペーン内容で選ぶ
各社それぞれ、口座開設することでマイルやTポイント、楽天ポイントの付与、キャッシュバックなどの特典が受けられるキャンペーンを開催しています。期間によって特典が増量されることもあるので、口座開設のタイミングで調べてみるとお得になるかもしれません。
取扱商品で選ぶ
取扱商品も証券会社によってさまざまです。現物以外の取引を検討しているなら、商品で選ぶ方法もあります。
(2)口座開設の申込みをする
証券会社の口座開設は、各ホームページからオンラインで行う方法が一般的です。各社違いはありますが、ひとつの例を紹介します。
- 証券会社のホームページを開く
- 口座開設画面へ進む
- メールアドレスを入力すると認証コードが送られてくるので入力
- 名前や住所などの個人情報を入力
- 各種規定などの確認
- インターネットか郵送かなど、口座開設方法を選択(ここではネットの方法を紹介)
- 口座開設申し込み完了
- ユーザーネームとログインパスワードが発行されるので保存
(3)本人確認書類の選択・提出をする
インターネットで口座開設を申し込んだ場合、以下の手順で本人確認書類の提出を行います。
- 申し込み後に発行されたユーザーネームとログインパスワードでログイン
- 提出する本人確認書類を選択する
- 提出方法を選択し、本人確認書類を提出する
- スマホがあればその場で撮影した画像をアップロード可能
(4)ログインID・パスワードなどの書類を確認
審査を通過すれば、郵送でログインIDやパスワード、口座番号、スタートガイドなどの書類が送られてくるのでしっかり目を通しましょう。このタイミングで、初期設定、マイナンバーカードの登録を行い完了です。
スマホで本人確認している場合、パスワードは本人確認時に発行されているものです。また、マイナンバーカードの登録も完了しているので必要ありません。
各社それぞれ違いますが、ガイドに従えば迷わず口座開設できるでしょう。
(5)取引開始
口座開設が完了したら、取引ができる状態になります。早い会社であれば即日に完了しますが、翌日になるなど証券会社によって異なるので確認しましょう。
また、証券口座は複数持つとメリットになることもあります。
- さまざまな商品を購入できる
- 手数料によって使い分けられる
- 独自のツールを複数利用できる
- システムダウンなどのトラブルに対応できる
- IPOへの複数申込や当選確率を上げられる
5、株式投資用の口座開設の前に|実際に証券会社ごとに比較検討してみよう
ここでは、実際に証券会社ごとの特徴や手数料など紹介するので、比較の参考にしてください。
(1)SBI証券
SBI証券は、口座開設数、手数料の安さ、IPO銘柄の取扱数、外国株取扱国数、トップクラスの証券会社です。
【手数料】※すべて税込み
スタンダードプラン(1注文の約定代金に対して手数料がかかる)
・55〜1,070円
アクティブプラン(1日の約定代金合計に対して手数料がかかる)
・100万円まで0円
・200万円まで1,278円
・以降100万円増加ごとに440円ずつ増加
(2)楽天証券
楽天証券の特徴は、手数料の安さと楽天ポイントがもらえる多くのキャンペーンが開催されることです。ポイントは、取引で貯められるだけでなく使うこともできます。
【手数料】※すべて税込み
超割コース(1回の取引金額で取引手数料が決まる)
・55〜1,070円
いちにち定額コース(1日の合計取引金額で取引手数料が決まる)
・100万円まで0円
・200万円まで2,200円
・300万円まで3,300円
・以降100万円増えるごとに1,100円ずつ増加
(3)野村証券
野村証券は店舗型の大手証券会社です。しかし、オンライン専用支店がありネット取引も可能で、手数料もオンライン用として分けられています。ここでは、オンライン支店の手数料を紹介します。
【手数料】※すべて税込み
オンラインサービス(1注文の約定代金)
・152〜78,571円
電話取引(1注文の約定代金)
・1,991〜209,524円
※オンライン専用支店の電話取引手数料。店舗取引口座での電話取引と異なるので注意
(4)松井証券
松井証券の特徴は、少額取引手数料0円や無料ツールなど、初心者にやさしい証券会社です。また、サポート面でも高い評価を受けているので、安心して始められます。
【手数料】※すべて税込み
1日の約定代金合計金額によってかかります。
・50万円まで無料
・100万円まで1,100円
・200万円まで2,200円
・以降100万円増えるごとに1,000円ずつ増加
・1億円超で110,000円(上限)
(5)LINE証券
LINE証券は、スマホ操作で簡単に取引できるのが特徴。多くの銘柄が3,000円以下なので、初心者でも取引経験を積むことができます。また、買い注文では手数料がかからず、売り注文にのみ発生します。
【手数料】※すべて税込み
買い注文は無料。売り注文で初めて手数料が発生します。
・99〜1,771円
(6)DMM 株
DMM 株は、国内株式の取引手数料の1%をDMM 株ポイントとして付与されます。1,000ポイント以上になると現金に交換可能です(1ポイント=1円)。また、登録後1カ月間は、取引手数料が無料などさまざまな特典があります。
【手数料】※すべて税込み
1約定ごとに手数料がかかります。
・55〜880円
「おすすめのネット証券10選!選ぶポイントを知って自分に合った証券を選ぼう」の記事ではおすすめのネット証券を詳しく説明しています!
6、まとめ
株取引の口座開設は、各証券会社のガイドに従えばどなたでも簡単にできます。しかし、証券会社の数も多く、どこで口座開設すべきかなども悩みどころではないでしょうか。
株の口座開設は、手数料や取引商品、特典やキャンペーンなども判断材料になるので、複数社に口座開設するなどして、自分にマッチした証券会社を見つけましょう。