不動産投資はいかにして質の高い情報を仕入れるかが成否を分けるというのは、すでにお感じだと思います。
では「質の高い情報」とはどんな情報のことでしょうか。その意味を正しく理解した上で、「質の高い情報」を仕入れるルートを確保していく必要があります。
もちろんこの「不動産投資の教科書」もサイトの名称通り、不動産投資の情報を提供するサイトです。また、投資のノウハウや手続き方法、考え方なども提供しています。
この記事では、そうした正しい知識やノウハウを身につけた上で、いかに質の高い物件情報を仕入れるかについて解説していきたいと思います。
以下の記事も参考にしていただけたら幸いです。
不動産投資のバイブル
- 不動産投資に興味があるけど何から始めていいか分からない…
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- しっかりと基礎から学び、できる限りリスクを避けたい…
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- 安定収益を得るための不動産投資物件の選び方
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1、不動産投資は情報力が勝負を分ける
(1)不動産投資の「情報」とは?
古くから、不動産投資は情報との戦いであると言われています。なぜなら優良物件の売却情報など、「おいしい話」をいかにして仕入れるかが投資の成否を分けるからです。
ここで言う情報とは、「こんな物件が売りに出そうだ」「今ならあの物件をこれくらいで買えそう」といった生々しい売買情報のことです。他の人が知らないような情報を先に掴むことができれば有利な条件で優良物件を手に入れ、その不動産投資を成功に導くことができる確率は飛躍的に高くなります。
(2)情報が何よりも重要である理由
不動産投資で情報がとても大切である理由は前項で触れた通りですが、逆に考えると情報という裏付けのない不動産投資は失敗する確率の方が高いと言っても良いでしょう。
やはり不動産業界には海千山千の業者が多く、普段から付き合いのない不動産業者自らが勧めてくる投資物件が有望である確率は残念ながら低いでしょう。そんなに有望な物件なのであれば、その不動産業者自身が投資をするなり、有利な条件で売却するはずです。
そのため、不動産投資の情報は自ら収集するというスタンスが重要です。赤の他人が儲け話をわざわざ教えてくれるようなことはない、というのは不動産業界も例外ではないということです。
(3)不動産投資情報の主な収集方法
現在、不動産投資の情報源として有望なのは「ポータルサイト」「不動産投資会社」そして「地場の不動産業者」というところになるかと思います。それぞれの情報源には特徴があってメリットやデメリットもあるので、個別に解説します。
①ポータルサイト
複数の不動産業者が登録をして物件情報を掲載している大規模なサイトです。検索条件に見合った物件を複数の不動産業者から探し出すことができるのでとても効率が良く、一度の作業で多くの情報が得られるのが魅力です。
その一方で情報の鮮度や業者が玉石混交であることなどの注意点もあるので、詳しくは「2、ポータルサイトを使った不動産投資情報の収集方法」で解説します。
②不動産投資会社の物件情報
投資用不動産を専門的に扱う不動産会社があります。もちろんそういった業者のところには投資物件の情報が集まりやすく、しかも情報の質が高いというメリットがあります。
一般向けの不動産とは取り扱いが異なるため、不動産投資会社からの情報収集方法は「3、不動産投資会社から不動産投資情報を収集する方法」で解説します。
③地場の不動産業者
全国展開をしている大手不動産会社がある一方で、その地域だけを営業エリアとしている地場の不動産業者もあります。大手のようなスケールメリットはありませんが、情報がモノを言う不動産投資の世界では地場の不動産業者の方が質の高い情報を持っていることも多々あります。
これは不動産業界の面白いところでもあるので、地場の不動産業者の情報力をいかに味方につけるかについて「4、地場の不動産業者はどこまで使えるか?」で解説したいと思います。
(4)大切なのは情報の質と鮮度
ここまで、情報が不動産投資の成否を分けるという不動産業界の事情について述べてきましたが、それでは「良い情報」とはどんな情報のことでしょうか。
不動産投資を成功に導く「良い情報」とは、以下のような情報です。
- まだ他の業者に知られていない優良物件の売却情報
- なかなか売りに出されることがなかった優良物件の売却情報
- そのルートを通せば有利に買えるという情報
これらに共通しているのは、一般に出回っている物件情報ではなく、真っ先に知り得た鮮度の高い情報や他社を出し抜けるような情報が「良い情報」であると言えます。不動産投資家は自分だけではなく、他にも無数にいるという事情を考えると、一般に知られている情報だけで勝負をするのは難しいでしょう。
だからこそ、不動産投資は情報力が成否を分けるのです。
2、ポータルサイトを使った不動産投資情報の収集方法
(1)ポータルサイトのメリット
ポータルとは玄関という意味なので、ポータルサイトとはそのサイト自体に情報があるというより、多くのサイトから情報を一堂に集めて探しやすくするサービスです。マンションや戸建住宅などさまざまなカテゴリーを網羅しており不動産投資情報について広い視野で調べることができます。
代表的なポータルサイトの不動産投資家向けサイトには、以下のようなものがあります。
①アットホーム投資
②LIFULLホームズ不動産投資
(2)ポータルサイトのデメリット
ポータルサイトの売りは掲載物件数という規模なので、その裏返しで情報が「広く浅く」になってしまっているのがデメリットです。また、「1ー(4)大切なのは情報の質と鮮度」でも触れているように、不動産投資情報は鮮度が命です。
その意味でポータルサイトに掲載されている情報はすでに売約済みのものも含まれているため、特に目が留まった情報ほど魅力があるため売約済みというケースが多いように感じます。
(3)ポータルサイトとの正しい付き合い方
情報の鮮度に若干のデメリットがあるものの、ポータルサイトの魅力は何といっても全国規模のスケールメリットです。掲載物件数を競い合っていることもあってたくさんの情報に触れることができるので、売却物件の相場観を知るには便利です。
もちろん掲載されている情報の全てが売約済みというわけではなく、気に入った物件があれば問い合わせを出して商談に進むこともできます。
国交省が提供している「不動産取引価格情報検索」は相場観を知るためによく用いられるサイトですが、これはすでに取引が終わった情報だけなので、そこに商談可能な情報という現実味が加わっているという意味でポータルサイトも使うべき価値は大いにあります。
3、不動産投資会社から不動産投資情報を収集する方法
(1)不動産投資会社は投資のパートナー
投資向け不動産物件を専門的に取り扱っている不動産会社があります。こうした業者は不動産経営に精通しているので、物件選びの段階から高い提案力を発揮してくれるのでとても頼もしい存在です。
普通の不動産業者であれば住み心地の良い家や利便性の高いビルを紹介してくれますが、不動産投資会社の目的は「オーナーに利益をもたらすこと」です。
また、特にオススメの不動産会社はこの後の「3—(4)特にオススメの不動産投資会社10選」でもご紹介していきます。
(2)不動産投資会社を情報力で選ぶ
不動産投資を専門的にサポートしている業者であれば、不動産投資に関する情報についても独自のルートを持っていたり、効率良く情報を収集する能力を持っているところが多く、情報力が実力を決めると言っても良いでしょう。
そこで、不動産投資会社を情報力で選ぶポイントを4つにまとめると、以下のようになります。
- ユーザー目線でオーナーごとに最適な物件情報を提供できる
- セールスポイントだけでなくマイナス情報もしっかり伝えてくれる
- 今だけでなく物件の未来についての情報を提供できる
- 購入してからの付き合いを大切にしている
特に4番目については重要です。不動産投資は「買ったら終わり」ではなく、むしろ物件を購入して不動産経営を始めてからが本当の勝負です。不動産投資のパートナーとして長い付き合いになる相手でもあるので、購入後の付き合いについてしっかりと説明できる業者だと安心感がはるかに大きくなり、投資に成功する確率も高くなるでしょう。
(3)不動産投資会社の探し方で一番のオススメは・・・?
先ほどは不動産投資会社の選び方について紹介していきました。
では、そもそもいい不動産投資会社はどうやって探したらいいのでしょうか?
その方法はズバリ、あなたの周囲で不動産投資を成功させている知り合いが利用している不動産会社を紹介してもらうことです。不動産投資の成否は不動産投資会社で決まると言っても過言ではないお話は先ほどさせて頂きました。
このことはすなわち、「不動産投資を成功させている方のパートナー不動産投資会社は信頼できる」ということを意味します。あなたの周囲で不動産投資を成功させている方がいらっしゃったらその方から不動産会社を紹介してもらうようにしましょう。
(4)特にオススメの不動産投資会社10選
もし周囲に不動産投資を成功させている方がいない・・・という方のために、ここでは「不動産投資の教科書」が特にオススメする不動産投資会社を10社ご紹介していきます。
新築区分マンション投資会社
■プロパティエージェント株式会社
- 資本金 6億1,873万円(2024年1月時点)
- 所在地:東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー41F
- https://www.propertyagent.co.jp/company/profile
■株式会社東京日商エステム
- 資本金:9000万円
- 従業員数:83人
- 所在地:〒105-0003
東京都港区西新橋1-2-9 日比谷セントラルビル20階 - http://www.tn-estem.co.jp/
■株式会社シノケンハーモニー
中古マンション投資会社
■GA technologies(RENOSY)
■日本財託グループ
■リズム株式会社
新築一棟アパート投資会社
■株式会社アイケンジャパン
■インベストオンライン
4、地場の不動産業者が持つ能力をあなどってはいけない
(1)地場の不動産業者とは?
大手企業と中小零細企業とでは企業の体力だけでなくサービスの質にも差があると考えるのが普通ですが、それが当てはまらないのが不動産業界です。なぜなら不動産は文字通り動かすことができない資産であり、またその周辺に人間関係などが複雑に絡み合っています。
地場の不動産業者はその地域に密着することで強みを発揮し、物件に対する生きた情報や人的な利害関係など実際に投資をする際に役立つ情報を豊富に持っています。
こうした情報の有無が不動産投資にどれだけ影響を与えるかは言うまでもありません。地元のことは地元で聞くのが一番ということで、地場の不動産業者をあなどることはできません。
(2)こんなにある、地場の不動産業者が持つ強み
地場の不動産業者には地域密着ならではの強みがありますが、具体的にそれを列挙すると以下のようになります。
- 地元の物件情報、土地勘に精通しており情報の質は大手を超えることも
- 中小零細の企業規模なので担当者が変わることがなく長い付き合いができる
- その地域しか営業エリアがないため手抜きのない仕事が期待できる
- 仕事上、大家との距離が近く大家目線に立って提案してくれる
- 特に年配の不動産所有者との人脈があり質の高い情報を得やすい環境にある
こうした不動産業者はあまりネット上で情報公開をしておらず、相談をするのは直接訪問するのが最も確実です。それぞれの駅前など比較的立地条件の良いところで店舗を構えていることが多いので、まずは相談をしてみて人間関係を作るところから始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
ポータルサイト、不動産投資会社、そして地場の不動産業者。不動産投資の情報源として有力な3つのルートをご紹介しましたが、それぞれに一長一短があって捨てがたい存在であることがお分かりいただけると思います。
特定のルートに固執する必要はないので、広い視野とチャンネルを持って、質の高い情報に接することができる環境づくりをすることから始めてみてはいかがですか?