50万円の自己資金でも不動産投資を始めることは可能なのでしょうか?
不動産投資には様々な手法があるため、50万円でも不動産投資をすることは可能です。
下記の記事もぜひ併せてご覧ください。
- 現物不動産投資
- REIT
- 不動産投資型クラウドファンディング
少ない自己資金で不動産投資を始めたい方の参考になりましたら幸いです。
目次
不動産投資のバイブル
- 今は不動産投資の始めどきなのか?
- 安定収益を得るための不動産投資物件の選び方
- 不動産投資の失敗例から学ぼう
1、50万円で現物不動産投資をスタートしたオーナーの事例
まずは、自己資金50万円から現物不動産投資を始められるのか、実際の事例を見ていきましょう。
森貴之さん(仮名)
年齢:35歳
年収:1,500万
勤務先:外資系医療機器メーカー
森さんは外資系医療機器メーカーに勤めるサラリーマンです。33歳の時に、マンション投資をしている友人と一緒にマンション投資セミナーに参加したのがきっかけで、マンション投資に興味を持ちました。今の仕事は出張がかなり多く、若いうちにしかできない仕事と痛感し、将来的にリタイアする選択肢を持つことを目標にマンション投資を始めました。
最初は自己資金50万円(諸経費は別途)で800万円の祐天寺駅から徒歩5分の築古物件を購入。その後、空室リスクが低い都内、横浜エリアを中心に、2年間で1,000万円〜2,000万円の中古マンションを14戸購入することができました。途中で完済した物件も含め、今では月額「50万円」の家賃収入を得ることができています。
森さんのように安定した収入がある人(目安として年収500万円以上)は、自己資金50万程度からでも、投資資金を金融機関から借り入れて不動産を購入して不動産投資を始めるという選択肢があります。
次章からは50万円で始める不動産投資として、区分マンション投資だけでなく、少額から始められるREITや近年人気のある不動産クラウドファンディングを紹介していきます。
2、50万円で始める不動産投資①「区分マンション投資」
不動産投資は、大きく
- 区分マンション投資
- 一棟物件投資
の2つに分けられます。
区分マンション投資とは、マンションの中の一部屋を所有して賃貸経営をすることです。まずは、区分マンション投資を始める前に知っておきたい知識を確認しておきましょう。
(1)区分マンション投資のメリット
区分マンション投資には以下のようなメリットが挙げられます。
①物件価格が安いため始めやすい
1つ目のメリットとして、一棟物件より「価格が安い」ことが挙げられます。
新築区分マンションの場合、エリアにもよりますが、一般的には2,000万円〜が目安になります。
中古区分マンションの場合、エリアや築年数にもよりますが1,000万円前後から購入することが可能です。築浅(築年数10〜15年)物件であれば、1,500〜2,000万円の物件が多くなります。
年収500万円以上の安定した収入がある方は、融資を活用することで、少ない自己資金でも始めることができます。比較的始めやすい不動産投資の種類と言えるでしょう。
②売却しやすいことから出口戦略が立てやすい
2つ目のメリットとして、区分マンションの価格は比較的安いため流動性が高く、売却する時は買い手が付きやすい、つまり出口戦略が立てやすいことが挙げられます。
人気の高いエリアの物件であれば、短期での売却が望めるでしょう。
③手間があまりかからないため本業が忙しい方でもできる
3つ目のメリットとして、管理にほとんど手間をかけることなく安定した賃貸経営ができる可能性が高い点が挙げられます。
区分マンションの場合、「建物全体の管理」と「所有している部屋の賃貸管理」を、それぞれ管理会社に依頼することが一般的です。
賃貸管理に関しては、
- 入居者の募集
- 退去時の立会い
- 賃料の振込み
など、賃貸経営に関わる業務を管理会社に依頼できますので、本業が忙しい方に適していると言えるでしょう。
(2)区分マンション投資のデメリット(リスク)
続いて、区分マンション投資のデメリット(リスク)をみてみましょう。
①空室リスクの影響を受けやすい
区分マンション投資の場合、部屋数は1室~になるため、賃貸需要があり続ける物件を選ばないと空室リスクの影響を受けやすくなります。
特に、1部屋のみを所有する場合、空室になると家賃収入がゼロになります。ローンの返済期間中であれば、家賃収入がゼロであってもローンの返済をしなければならないことに留意しましょう。
②キャッシュフローが少ない
区分マンション投資は投資金額が少ない分、キャッシュフローも少額になる傾向にあります。
区分マンションは耐用年数が長く、一般的にアパートよりも長期間にわたり賃貸需要を見込むことができます。短期的に儲けるという目的ではなく、長期にわたって資産を築くという観点で物件を選ぶことが重要です。
③土地は共同所有のため資産価値があるのは建物だけ
区分マンションの場合、土地の所有分は少ないので、基本的には資産として持てるのは建物だけになります。
(3)区分マンション投資に適している人とは
では、区分マンション投資にはどのような人が適しているのでしょうか。
区分マンション投資は手間をほとんどかけず、少ない初期費用で比較的手軽に始めることができることから、
- 不動産投資の初心者の方
- 本業が忙しく、あまり時間や手間がかけられない方
に適していると言えるでしょう。
3、区分マンション投資の始め方
この章では、区分マンション投資を勉強する際におすすめの資料請求先や、始めるまでの流れについて解説します。
(1)区分マンション投資の勉強におすすめの資料3選
区分マンション投資の基礎知識やノウハウを習得するためには、不動産投資会社から資料請求をすることがおすすめです。資料請求すると、無料で書籍や冊子を受け取ることができ、すぐに勉強を始めることができます。
資料請求できる不動産投資会社の中から、「不動産投資の教科書」がおすすめする3社を紹介します。
①プロパティエージェント(新築・中古区分マンション)
新築・中古区分マンションともに取り扱いがあり、投資向けマンションディベロッパーとして、お客様満足度調査で3年連続総合1位(株式会社アイ・エヌ・ジー・ドットコム2018年5月調べ)に輝いた不動産投資会社です。
東証プライム上場グループ企業であることからも、安心して不動産投資を始めることができるでしょう。
自己資金10万円からスタート可能な運用プランがありますので、気になる方はぜひ資料請求をしてみてください。
②RENOSY(中古区分マンション)
RENOSY(リノシー)は、東証グロースに上場している「GAテクノロジーズ」が運営する不動産投資サービスです。データを活用した資産価値の高い物件を仕入れており、管理状況もアプリで確認できる点が、本業を持つ会社員を中心に評判が高いサービスです。
資料請求後に面談に進まれた方に、PayPay5万円プレゼントキャンペーンを実施中です(条件あり)。まずは資料請求をしてみてください。
③J.P.Returns(中古区分マンション)
J.P.Returns(ジェーピーリターンズ)は投資用物件のラインナップが豊富で、物件の65%が3,000万円以下という比較的安い価格帯の物件を多く扱っています。
また電子書籍、動画、個人相談など不動産投資について学べるコンテンツが充実しています。まずは、スマホで勉強できる資料請求から申し込んでみてください。
(5)実際に区分マンション投資を始めるには?
区分マンション投資を始める際の流れを確認しておきましょう。
1:購入する前にきちんと情報収集する
まずは、物件を購入する前にきちんと情報収集することです。以下5つのポイントを参考にしてみて下さい。
- 賃貸経営のしくみ
- 投資用不動産の種類と特徴
- 失敗事例の勉強
- セミナーで情報収集
- 複数の不動産投資会社で面談し不動産投資会社を見極める
- 詳しくは「不動産投資のオススメ勉強法は?プロ並みの成果を出す戦略」を参考にしてみて下さい。
2:購入する物件の条件を決める
続いて、具体的に購入する物件の条件を選定します。
- エリア
- 物件価格
- 駅からの徒歩距離
- 間取り
- 築年数
など様々な条件があると思いますが、その中から最も重視したい条件の優先順位を決めましょう。
3:現地見学
気に入った物件がありましたら、現地見学に行きましょう。
オーナーチェンジ物件(賃貸入居者がいる状態で不動産の所有権のみを移転させるため、入居者は変わらずにオーナーのみが変わる)の場合、部屋の中は見ることができませんが、
- 共有部分がきちんと掃除されているか
- 物件周辺の雰囲気
- 最寄り駅の近くにスーパーがあるのか
など、賃借人の立場になって物件の周辺環境をチェックします。
紹介してもらった物件の資料だけを見て判断するのではなく、実際に見に行くことで物件を見極める力もついてきます。できるだけ現地に足を運びましょう。
不動産投資の教科書では、不動産投資会社から提案された物件について相談ができる「セカンド・オピニオンサービス」を提供しています。
セカンド・オピニオンを担当するのは編集部に在籍する現役の不動産投資家なので、不動産会社で聞きにくいことも聞けますし、営業されることもありません。
多くの投資家に知ってもらいたく、現在無料で相談できます。ぜひご利用ください。
4:契約・決済
投資する物件が決まったら、不動産売買契約を行います。金融機関からの融資を利用する場合、同時に審査を申し込みます。
オーナーチェンジ物件の場合、物件の管理契約なども行うでしょう。
5:決済・物件の引渡し
無事決済が完了したら、物件の引渡しです。これで正式に賃貸物件のオーナーになります。
4、50万円で始める不動産投資②「REIT」
ここまでは不動産という実物投資について書きましたが、REIT(リート)と呼ばれる「不動産投資信託」という投資商品もあります。
(1)REIT(リート)とは?
REIT(リート)とは、投資家から集めたお金を不動産に投資し、賃貸収入や売却益を投資家に分配する不動産投資信託のことです。この仕組みはアメリカ発祥のもので、日本国内では、頭文字に「J」をつけてJ-REITと呼ばれています。
(2)REITのメリットとデメリット(リスク)
まずはメリットをみてみましょう。
リートに投資することで、自動的に複数の不動産へ分散投資をすることになります。そのため、リスクをおさえた投資ができるのです。
また、数万円程度から購入することができる点、購入や売却注文もいつでも自由に行うことができるので、現金化しやすく流動性が高い点もメリットとして挙げられます。
一方、実物不動産投資と比較したデメリットとして、実際に建物・土地を所有するわけではないため、不動産という現物の資産が残らないことが挙げられます。
さらに、REITの運用会社が倒産するリスクもあり、万が一倒産してしまうと株式投資と同じように、購入した株式が紙切れとなってしまう可能性があります。
(3)REITを始めるには?おすすめの証券会社3選
REITで実際に取引を行なう際には、株式売買手数料を支払うことになります。
証券会社や取引金額によって手数料の料金が異なりますので、利益を最大限に出すには手数料が安い証券会社を選ぶといいでしょう。
現在は、手数料の安さや使い勝手の良さからネット証券会社が主流となっています。
以下にて不動産投資の教科書がおすすめする証券会社を3社ピックアップしましたので、参考にしてみて下さい。
①SBI証券
SBI証券は、ネット証券会社のなかでも最も口座開設数が多い証券会社です。
商品やサービスについても、手数料のかからないノーロード投資信託が2658本もあり(2023年1月現在)、IPO取り扱い数も含めて業界トップクラスを誇っています。
②楽天証券
楽天証券を利用するメリットは、なんといっても「ポイントプログラムが充実している」ことが挙げられ、株の売買や投資信託の積立によって楽天ポイントが貯まります。
「楽天経済圏」にいる方にとくにおすすめの証券会社です。
③松井証券
松井証券は、投資信託用のロボアドバイザーが充実しており、25歳以下であれば日本株の取引手数料が無料になるなど、投資家にとってメリットが多い証券会社です。
リートの仕組み、具体的な始め方などについて「リート(REIT)とは?不動産投資と比較したメリット・デメリット」でさらに詳しく解説しています。併せてご覧ください。
5、50万円で始める不動産投資③「不動産クラウドファンディング」
最後に、近年不動産投資のひとつとして非常に人気のある不動産クラウドファンディングを紹介します。
(1)不動産クラウドファンディングとは
不動産クラウドファンディングとは、事業者(不動産購入者)がインターネットを通じて個人投資家などから資金を調達し、その資金で不動産の購入・運営を行います。事業者は、得た利益を投資家に分配するというしくみになっています。
平成29年に、不動産特定事業法が改正されたことをきっかけに参入事業者が増えており、市場は活性化しています。
(2)不動産クラウドファンディングのメリット・デメリット
①メリット
不動産クラウドファンディングの大きなメリットとして、ほとんどのサービスが1万円という少額から投資できるため、少額で不動産投資を経験することができる点が挙げられます。
また、前章で紹介したREITは、ファンドが投資先を選定するので、望まない物件にも投資せざるを得ない場合があります。一方、不動産クラウドファンディングは投資する物件を自分で選択できる点が特徴です。
②デメリット
不動産クラウドファンディングでは不動産を購入するのは事業者であり、投資家は建物・土地を所有するわけではないため、不動産という現物の資産が残らないことが挙げられます。
また、REITと異なる点として、ファンドごとに運用期間が決まっているため、現金化したいと思った時にすぐ解約できない可能性が高いというデメリットがあります。
近年非常に人気がある投資になっているため、先着や抽選で投資できるかどうか決まる事が多く、投資したい案件があっても投資できないという声をよく聞きます。
対策として、複数のサービスに登録して新規案件をチェックしておき、投資したい案件には必ず応募することをおすすめします。
(3)おすすめのクラウドファンディングサービス4選
①COZUCHI(コヅチ)
1999年に創業したLAETOLI株式会社が運営している不動産投資型クラウドファンディングです。
長年不動産に関わっている企業なので、不動産投資に関する知識やノウハウは十分にあり、信頼性の面でも申し分ないサービスです。
想定利回りが高く案件の規模や募集金額も大きいため、非常に人気があり、投資したいファンドに投資できないことがある点がデメリットです。
しかしCOZUCHIは、手数料を支払えばファンドの途中解約ができるなど投資家にとってメリットがとても多いサービスといえます。まずは登録して新規案件をチェックし、投資したい案件は確実に応募することをおすすめします。
②OwnersBook(オーナーズブック)
運営会社のロードスターインベストメンツ株式会社は、東証プライム上場のロードスターキャピタル株式会社の100%子会社なので、確かな信頼のもと投資をすることができます。
案件数が多く、マンションや商業ビルまでさまざまな規模の案件があるため、投資する機会や選択肢が多いというメリットがあります。
また出資者の募集方法として、「先着方式」と「抽選方式」があるため、今までなかなか先着で案件を獲得することができなかった人にも投資するチャンスがあるでしょう。
③利回り不動産
利回り不動産は、1口1万円からの少額投資が可能ながら、公開済みのファンドはすべて利回り6%以上になるなど分散投資として検討したい不動産投資型クラウドファンディングサービスです。
優先劣後出資を採用するだけでなく、マスターリース契約を行うことで空室リスクを低減し、安定した賃料収入を確保しています。
募集方法はファンドごとに先着または抽選となりますが、利回りの良い物件はすぐにうまってしまいます。新規公開ファンドや、キャンペーン情報を受け取れるメルマガに登録しておくことがおすすめです。
④CREAL(クリアル)
CREALは、東証グロースに上場しているクリアル株式会社が運営しています。
最大の特徴は、様々な種類の不動産を扱っている点です。
中古区分・中古一棟・新築一棟の他にも、
- ビジネスホテルなどの宿泊施設
- 保育園や専門学校などの教育施設
- オフィス
- ヘルスケア施設
など、案件の種類が非常に豊富です。
まとまった金額を投資したいしたい人にとっては投資対象を分散できるため、リスクを分散できる点もメリットと言えます。
50万円からの不動産投資に関するよくある質問
(1)余剰資金について具体的に教えてください。
よく「投資は余剰資金で」と言われますが、余剰資金の捉え方は人によっても異なります。一般的には、生活費や非常時を想定し残しておくお金を差し引いた資金で、当面使う予定がないお金のことをいいます。
余剰資金を資産運用する際は、自身のライフプランや子どもにかかる費用なども考慮しましょう。
(2)物件の見極め方についての記事はありますか?
はい。収益物件について詳しく解説している記事「収益物件とは?初心者でも不動産投資で利益が得られる物件選びのコツ」をご参照ください。
(3)不動産クラウドファンディングサービスの会員登録はオンライン上でできますか?
はい。ほとんどのサービスが、オンライン上で登録が完了します。
まとめ
今回は、50万円で始める不動産投資として、現物不動産投資の他にREIT、不動産クラウドファンディングを紹介しました。
不動産投資はきちんと自分に合った投資プランで実行することによって、着実に資産を築くことができる投資です。
不動産投資の教科書では、現役の不動産投資家に相談できるサービス(セカンド・オピニオンサービス)を提供しております。こうしたサービスを利用して、まずは自分に合ったプランを見つけていきましょう。