不動産投資の入居者トラブルってどんなものがあるのだろう
入居者トラブルは絶対に避けたい……
不動産投資をする人であれば、入居者トラブルは絶対に避けたいことでしょう。そのために実例から学ぶことは有益な方法の1つです。
この記事では、不動産投資に関する情報発信を行う当メディア「不動産投資の教科書」が、不動産投資家で起こりがちな入居者トラブルの事例を紹介します。また、入居者トラブルへの事前対策・対処方法も合わせてご紹介します。参考にしていただけると幸いです。
なお、不動産投資のリスクについては、不動産投資「10のリスク」とは?失敗しない方法を徹底解説で詳しく解説しています。
こちらも合わせてご覧いただき、不動産投資で成功するための知識として役立ててください。(尾嵜豪・不動産コンサルティングマスター、ウィンドゲート代表取締役)
不動産投資のバイブル
- 不動産投資に興味があるけど何から始めていいか分からない…
- 営業マンのいうことを鵜呑みにして失敗したくない…
- しっかりと基礎から学び、できる限りリスクを避けたい…
- 今は不動産投資の始めどきなのか?
- 安定収益を得るための不動産投資物件の選び方
- 不動産投資の失敗例から学ぼう
1、入居者トラブルにはどんなものがある?
不動産投資をするうえで、入居者とのトラブルによって、思わぬ出費やキャッシュフロー悪化など、購入前には想像をしていなかった問題が発生することがあります。
多く発生するのが、
- 家賃滞納
- 契約時の入居者以外の居住
- 許可のないリフォーム
- 細かい修繕の請求
- 喫煙などで部屋を汚す
- 勝手に民泊営業
- 騒音問題で上下階・隣の部屋などともめる
などです。
2、入居者トラブル事例:勝手に民泊にしていた?
昨今、問題になったのは民泊問題です。
マンションの一室を賃貸したら、通常の借主とばかり思っていたのに、勝手に宿泊客を泊めていたなどの問題です。
これは、契約違反であり、かつマンション管理規則にも違反するケースが多いです。契約書に民泊を違法に行った場合、即契約解除ぐらい強めの文言を入れておくとよいでしょう。
3、入居者トラブル事例:タバコ
あとは、たばこの問題です。壁紙の劣化が相当進んでしまい、入居者が入れ替わるたびに部屋中の壁紙を交換しないといけません。
仮に2年更新ごとに壁紙交換で15万円などをかけないといけないとすれば、収支に大きな影響が出てしまいます。
これも退去時の原状回復に、喫煙が認められた場合、入居者がすべて費用をもつといった但し書きを入れておくことが大切です。
4、入居者トラブルへの対策・対処方法
まずは、入居者募集時の審査を慎重に進めることが大切でしょう。
どうしても空室を早く解決したいと考えると、審査を甘めにしてしまいがちですが、しっかりと入居者を見極めることが肝心です。
入居者の内容があまり良くなくても、連帯保証人がしっかりしていればと考えがちなのですが、生活が厳しい入居者は、入居後も貸主に対して注文を付けたり、隣人とトラブルを起こすケースが高くなる可能性があります。
また家賃滞納には保証会社をつける、隣人とのトラブルには貸主・管理会社は一切関与しないという特約条項を契約書に記載する、設備の修繕や退去時の確認については、細かい部分まで記載しておくなどの対策が重要です。
なお、区分マンションの一室などであっても、管理規則のようなものを作成して渡しておくとよいでしょう。
契約書や重要事項説明書の中の大事な部分を抜き出し、それに隣人とのマナーなどを記載しておくのです。
そして、緊急時の管理会社・水道会社・電気会社・ガス会社などの一覧と合わせて記載しておきます。こういったソフトな部分の対策が、入居者とのトラブルを未然に防ぐ、最良の方法となってきます。
また入居後すぐは、入居者からいろいろなオーダーが来ますが、きちんと対応をしないと部屋の扱いが雑になり、その後の修繕費が高くなる傾向にあります。
これを回避するためには、きちんとした管理会社を間に入れて、丁寧かつ素早い対応をすることが大事です。
まとめ 入居者との関係性を大事にしよう
不動産投資というと、利回りや収支計算にばかり目が行ってしまいますが、入居者との関係を大事にすることで、収支を安定させるという側面もあります。
株や証券にはない人間関係をつくることで大切な資産を守ることができ、不動産投資の成功につながります。
どうかよりよい不動産投資ライフになりますように。