不動産クラウドファンディングって、不動産投資とはどう違うの?
近年、クラウドファンディングのサービスが広がり、資金調達の1つの手段として定着してきました。
実は、不動産にもクラウドファンディングがあるのをご存知ですか?
少額から始められる不動産投資の手段として、不動産のクラウドファンディングがあります。
今回は、
- 不動産クラウドファンディングとは
- 不動産クラウドファンディングのメリット・デメリット
- 不動産クラウドファンディングの選び方
- 不動産クラウドファンディングの注意点
- 不動産クラウドファンディングを成功させるためには
について、不動産投資の教科書が、詳しく解説します。
本記事で、不動産のクラウドファンディングとはどういったものなのかご理解頂ければ幸いです。
不動産投資の教科書では、不動産クラウドファンディングについての資料をプレゼントしております。ぜひ下記からダウンロードしてみてください。
目次
1、不動産クラウドファンディングとは?
最近、注目を集めている不動産クラウドファンディングですが、一体どのようなものなのでしょうか?
本章では、不動産クラウドファンディングのしくみについて解説します。
(1)そもそもクラウドファンディングとは?
不動産のクラウドファンディングを解説する前に、そもそも「クラウドファンディング」についてどういうものなのかを解説します。
クラウドファンディングは、インターネット等を通して自身のプロジェクトを発信し、その思いや活動に賛同した人から資金を募ることができる仕組みを指します。
(2)不動産クラウドファンディングとは?
不動産のクラウドファンディングは、前項で解説したクラウドファンディングを不動産に活用したものです。
具体的には、投資家から資金を集めて不動産を運営し、得た収益を投資家に分配する手法になります。
不動産のクラウドファンディングは、投資の初心者でも手を出しやすく、少額から始められる低リスクの資産運用方法として、注目を集めています。
投資初心者に不動産クラウドファンディングがおすすめの理由については、以下の記事で解説しています。
初心者に不動産投資型クラウドファンディングがおすすめな理由とは?
(3)不動産クラウドファンディングの種類
不動産クラウドファンディングには、以下の2つの種類があります。
- 不動産投資型クラウドファンディング
- 不動産融資型クラウドファンディング
①投資型
投資型の不動産クラウドファンディングは、複数の物件の中から、投資用物件を自分で決めることができます。
投資型は、特定の不動産に対して出資を行うという特徴があります。
②融資型
融資型の不動産クラウドファンディングは、不動産を運営する事業者に対して融資を行い、一定期間後に利息が加算され投資家に返済される方法です。
融資型の特徴は、事業者に対しての融資を行う点です。
現在、不動産クラウドファンディングの中でも「投資型」が一般的になっています。そのため、次章以降では不動産投資型クラウドファンディングについて解説していきます。
2、不動産クラウドファンディングサービス3選
不動産クラウドファンディングサービスを3つピックアップしてご紹介します。
①COZUCHI
出典:COZUCHI
COZUCHI(コヅチ)は、1999年に創業したLAETOLI株式会社が運営している不動産投資型クラウドファンディングです。
平均的な期待利回りは4~10%程度と比較的高く、利回りを重視したい方にとって最適な不動産投資型クラウドファンディングサービスです。
以下の記事ではCOZUCHIについてより詳しく紹介しておりますので、COZUCHIをもっと知りたい方はぜひご覧ください。
COZUCHI 怪しい は本当?評判や口コミ・サービスを徹底解説
②CREAL
CREAL(クリアル)は、不動産投資業界で実績のある不動産投資会社が運営しているため、資産価値の高い物件を取り扱っています。
中古区分・中古一棟・新築一棟の他にも、宿泊施設や教育施設、オフィスなど、さまざまな種類の案件が非常に豊富なサービスです。
以下の記事ではCREALについてより詳しく紹介しておりますので、CREALをもっと知りたい方はぜひご覧ください。
CREAL(クリアル)は怪しい?実際に利用した人の評判や口コミと会社について徹底解説!
③OwnersBook(オーナーズブック)
運営会社のロードスターインベストメンツ株式会社は、東証プライム上場のロードスターキャピタル株式会社の100%子会社なので、確かな信頼のもと投資をすることができます。
案件数が多く、マンションや商業ビルまでさまざまな規模の案件があるため、投資する機会や選択肢が多いというメリットがあります。
また出資者の募集方法として、「先着方式」と「抽選方式」があるため、今までなかなか先着で案件を獲得することができなかった人にも投資するチャンスがあるでしょう。
3、不動産クラウドファンディングのメリット・デメリット
不動産クラウドファンディングには、どのような特徴や魅力があるのでしょうか?
本章では、不動産クラウドファンディングのメリットとデメリットを解説します。
(1)不動産クラウドファンディングのメリット
不動産クラウドファンディングのメリットは、以下の3つが挙げられます。
- 少額資金から始められる
- 手間が少ない
- リスクが低い
①少額資金から始められる
「不動産」と聞くと、費用面の負担が大きいイメージを持つ方はいらっしゃいませんか?
不動産クラウドファンディングは、ほとんどのサービスで1万円という少額から投資を始めることができます。
少額資金から始められることが、投資が初めての方に人気な理由の1つです。
②手間が少ない
通常の不動産投資であれば、現物資産のため投資物件の管理や修繕などが必要です。
不動産のクラウドファンディングは、事業者が建物の管理や修繕を担うため、投資に関する手間が少ないことが魅力です。
資産運用にかかる時間や、費用などの手間を最小限に抑えることができます。
③リスクが低い
不動産クラウドファンディングは、各事業者がリスクを抑える取り組みをしていることが多く、リスクを最小限に抑えることができるという特徴があります。
リスクが低い不動産クラウドファンディングの取り組みの一例として、優先劣後方式が挙げられます。
優先劣後方式とは、運用していくなかで損失が出てしまった場合、事業者の出資分から先行して損失分に充てられる仕組みです。
その他にも、固定の金額が支払われる「マスターリース契約」など、不動産のクラウドファンディングではリスクに対処する取り組みをしています。
(2)不動産投資クラウドファンディングのデメリット
一方で、不動産のクラウドファンディングのデメリットには以下のようなものが挙げられます。
- レバレッジ効果が薄い
- 元本割れリスクがある
- 事業者の倒産リスクがある
①レバレッジ効果が薄い
不動産クラウドファンディングは、現物不動産投資と違い担保されるものがないため、融資を受けて投資することが困難です。
基本的に現金のみで投資をするため、少ない自己資金から融資を受けて大きな利益を生み出すという大きなレバレッジを効かせることができないデメリットがあります。
②元本割れリスクがある
不動産クラウドファンディングでは、各事業者によってリスクを抑える取り組みをしていますが、元本割れする可能性があります。
運用中に十分な賃料を得られず、事業所が収益を得られない場合、分配金が支払われません。
③事業者の倒産リスクがある
不動産クラウドファンディングでは、投資物件の所有権や賃借権は事業者にあるため、事業者の倒産リスクが考えられます。
万が一事業者が倒産した場合、元本割れを引き起こしたり、出資金がまったく戻らなかったりする危険性があることに注意が必要です。
不動産クラウドファンディングのリスクについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
不動産投資型クラウドファンディングのデメリットを詳しく解説!
4、不動産クラウドファンディングの選び方
実際に不動産クラウドファンディングを検討している方にとっては、「どうやって会社を選べばよいの?」「どのサイトを利用すればいいの?」と疑問に思っていらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本章では、不動産クラウドファンディングをどのようにして選べばよいのかについて解説します。
今回紹介する不動産クラウドファンディングを選ぶポイントは、以下の3つです。
- 信頼できる事業者か
- 豊富な物件数
- 開示されている情報量の多さ
(1)信頼できる事業者か
不動産クラウドファンディングでは、事業者が信頼できるかどうかが最も重要な判断軸となります。
前章で説明したとおり、事業者が倒産すれば、元本割れなどさまざまな深刻なリスクが生じます。
事業者を選ぶときは、経営状態や過去のトラブルの有無・対応、リスクに対する取り組みなどを確認することが必要です。
事業者をしっかりと見極めることで、安心して不動産クラウドファンディングができるでしょう。
(2)豊富な物件数
不動産クラウドファンディングは、募集金額や口数が決まっていおり、先着順もしくは抽選によって投資家が決められます。
取り扱う物件数が少ないと、希望の条件に合う物件が見つからなかったり、競争率が高かったりするため投資の機会が減少します。
取り扱っている物件数が豊富であれば、複数の物件から比較して投資できるうえに、自分の好きなタイミングで投資することができるでしょう。
頻繁にファンドを募集しているかどうかという点が、見極めるポイントとなります。
(3)開示されている情報量の多さ
不動産のクラウドファンディングのリスクを抑えるためには、事前に物件に対して起こり得るリスクを知っておくことが重要です。
物件情報だけではなく、空室リスクや収益シミュレーションなどさまざまな情報が開示されていると、事業者・物件の両社に対して、安心してクラウドファンディングができるでしょう。
5、不動産クラウドファンディングの注意点
続いては、不動産のクラウドファンディングを検討している方にとって気を付けるべきポイントを紹介します。
今回紹介する注意点は、以下のとおりです。
- 事業者の比較検討
- 早めに応募する
(1)不動産クラウドファンディング事業者の比較検討
1つの事業者に絞って、投資物件を探すことは避けましょう。
希望する条件に合う物件を、他社で取り扱っている可能性があります。
不動産クラウドファンディングは、各事業者によって取り扱う物件数や実績、料金などさまざまです。
複数の事業者を比較したうえで、最も自分に合うサービスを選択するようにしましょう。
以下の記事では、不動産投資クラウドファンディングサービスを紹介しています。選び方の参考にしてください。
徹底比較!不動産投資型クラウドファンディングサービス7選
(2)新規案件をチェックする
不動産投資クラウドファンディングは、通常の不動産投資と比べて物件数が少ないので、利回りが高いなど人気のある物件は応募が殺到します。
先着または抽選で、不動産投資クラウドファンディングができるかどうか決定するサービスが多くなっています。そのため、複数のサービスに登録しておき新規案件をこまめにチェックして、投資したい案件には必ず応募すると機会損失を減らせるでしょう
出典:COZUCHI
COZUCHI(コヅチ)は、1999年に創業したLAETOLI株式会社が運営している不動産投資型クラウドファンディングです。
平均的な期待利回りは4~10%程度と比較的高く、利回りを重視したい方にとって最適な不動産投資型クラウドファンディングサービスです。
②CREAL
CREAL(クリアル)は、不動産投資業界で実績のある不動産投資会社が運営しているため、資産価値の高い物件を取り扱っています。
中古区分・中古一棟・新築一棟の他にも、宿泊施設や教育施設、オフィスなど、さまざまな種類の案件が非常に豊富なサービスです。
③OwnersBook(オーナーズブック)
運営会社のロードスターインベストメンツ株式会社は、東証プライム上場のロードスターキャピタル株式会社の100%子会社なので、確かな信頼のもと投資をすることができます。
案件数が多く、マンションや商業ビルまでさまざまな規模の案件があるため、投資する機会や選択肢が多いというメリットがあります。
また出資者の募集方法として、「先着方式」と「抽選方式」があるため、今までなかなか先着で案件を獲得することができなかった人にも投資するチャンスがあるでしょう。
不動産クラウドファンディングに関するよくある質問
(1)サービスの登録は、オンライン上でできますか?
はい、できます。
ほとんどの不動産クラウドファンディングサービスでは、投資家登録がオンラインで完結します。
(2)新しい案件が出たときはお知らせしてもらえますか?
はい、ほとんどのサービスではメールで新規案件のお知らせをしています。
メールをこまめにチェックして、募集前に新規案件について確認しておくと、スムーズに応募できるでしょう。
(3)分配金に対する税金の扱いについて教えてください。
個人の出資者の場合、分配金は「雑所得」となり、総合課税扱いとなります。
分配金から20.42%(所得税 + 復興特別所得税)の源泉徴収をした後、登録した取引口座に振込まれます。源泉分離課税ではありませんので、原則出資者による確定申告が必要です。
ただし、給与所得を1ヵ所から受けていて、給与所得・退職所得以外の所得の合計が20万円以下の方は、確定申告は不要です。
まとめ
今回は、不動産クラウドファンディングについてご紹介しました。
不動産クラウドファンディングは、少額から始められる資産運用法として注目を集めています。
不動産投資初心者の方でも気軽に始めやすく、少額で不動産投資を経験できる投資といえるでしょう。
ご興味がある方は、検討してみてはいかがでしょうか。