不動産売買の取引で、買主に対する物件資料として使われるのが販売図面(マイソク)です。
一般的に、販売図面は販売(仲介)する不動産会社によりそれぞれ異なる独自のフォーマットで作成されます。
販売図面はマンションなど不動産の購入を検討する方に興味を持たせる最も重要な営業資料です。
「充実した販売図面を作成しているかどうか」というポイントは、営業力のある、信頼できる不動産仲介会社を選ぶ一つの基準としても挙げられます。
そこで今回は販売図面のチェックポイントについて書いていきます。 これから売却を検討されている方、売却活動中だけどうまく進んでいない方のご参考になれば幸いです。
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販売図面(マイソク)とは、不動産の面積、住所、販売価格などの情報を記載した販促資料のことを言います。
1、販売図面(マイソク)の重要性
販売図面とは、不動産の面積、住所、販売価格などの情報を記載した販促資料のことを言います。
不動産用語では「マイソク」と呼びます。
マイソクはもともと販売図面を作成する会社名(毎日速報センター)の略だったようですが、次第に販売図面のことを「マイソク」と呼ぶようになりました。
数多く物件情報がある中で自分の物件を見てもらうために、販売図面(以下「マイソク」)はとても重要な役割を担っています。
具体的には、以下のように様々な広告手法の資料として使われています。
販売図面の役割(1)チラシや店頭広告資料
不動産売却における最も定番な広告手法としてチラシが挙げられます。
- 新聞の折り込み
- ポスティング
- 店頭の張り付け
このように様々な場面においてマイソクが使われています。
販売図面の役割(2)インターネット上での物件情報資料として
今や、不動産を売却する際の見込み客の集客の獲得方法はチラシよりも、インターネットによる集客がメインとなっています。
もちろん、マイソクはインターネット上に掲載されており、何万件にも及ぶ物件情報の中から、少しでも多くの閲覧者の目に留まるという重要な役割をしています。
販売図面の役割(3)買主が融資を受ける際の打診資料になる
物件の購入を検討されている方は、事前に融資額を知るため、金融機関への打診資料としてマイソクを使う場合もあります。
物件の魅力を盛り込んだマイソクであれば、融資を受けるためのアピールがしやすくなり、買主側の融資がスムーズにいくことで、売主にとっては希望の価格で短期売却にも繋がります。
2、販売図面(マイソク)に記載されている内容
取引時には法令による規定が多い不動産取引ですが、宣伝広告として使われる販売図面には法的な決まりは厳しくありません。
そのため、仲介会社によって記載内容・記載方法は様々です。 以下にて具体的にマイソクに物件のどのような情報が記載されているかをみてみましょう。
(1)所在地
番地まで具体的に記載されている場合もあれば、町名だけの場合もあります。仲介会社によって記載方法は様々です。
(2)種類・登記に関する事項
建物や土地の種類、構造や広さなどの情報が記載されています。
(3)アクセス方法
最寄駅からの所要時間とそのルート、近隣の学校やスーパーまでのアクセスなどの情報が記載されています。 不動産業界では、徒歩時間は「1分=80m」を基準に計算されています。
これはやや早歩きの計算になりますので、女性の場合、販売図面に記載されている徒歩時間にプラス2、3分が一つの目安になるでしょう。
(4)間取り
各部屋の広さや向きなど物件の間取りを図解で表示してくれます。
キッチン、お風呂、寝室などの位置で、料理、洗濯、掃除など生活スタイルが想像できるので、間取りは各部屋の使いやすさを判断する重要な情報になります。
(5)設備・仕様の説明
水回りや電気、ガスの設備の種類、駐車場の有無や倉庫、付属建物の有無などの情報が記載されています。
(6)築年数
対象物件の築年数から新耐震基準対応の物件であるかどうかを判断することができます。 また、リフォーム内容、履歴などアピールとなる情報を記載される場合があります。
(7)法令上の項目
接道する道路との関係(私道負担や間口の広さ)建替えなどの場合の規制、建築できる建物の種類を示す用途地域などの情報が記載されています。
3、販売図面(マイソク)で必ずチェックすべき5つのポイント
どんなに魅力的な物件であっても、マイソクでその魅力を伝えることができなければ、売却の成功には繋がりません。
売却する不動産のことをよく知っている自分の目線だけではなく、「不動産の購入を検討している買主」が販売図面を見て、
- 物件に魅力を感じるのか
- 現地で内覧したくなるか
という目線でチェックすることが大切です。
以下に、買主目線で気になるポイントを5つピックアップしました。
不動産を高額にかつ短期間に売却するために、自分が売却したい物件の販売図面にしっかり記載されているか確認しましょう。
(1)学校の学区、近隣施設の詳細説明
物件の近くに、
- スーパー
- 病院
- レストラン
- コンビニ
など生活に必須な施設ぜひアピールするようにしましょう。
また、ただ存在することを記載するだけではなく、
- 有名な病院がある
- 若い世代向け物件ならスーパーよりもコンビニの種類と数
- 家からの距離
など、より具体的な説明があるとイメージしやすく、その利便性も伝わりやすくなります。
中には、子どもを人気の学校に入学させるため、その人気学校の学区限定で探されている方も多くいらっしゃいます。人気の学校の学区の物件であれば、そちらも忘れずに大きくアピールするようにしましょう。
(2)ターゲット層に向けたアピールの内容
売却したい物件のターゲット層に合ったアピール内容がきちんと掲載されているかもチェックするようにしましょう。
ファミリー、高齢者のご夫婦、ひとり暮らしなど、住むターゲットが違えば、物件を選ぶ時の基準も異なります。
例えば、ファミリーをターゲットにした物件を売却する場合、
- 学校の学区
- 公園
- 病院
- スーパー
など一人暮らしの方ではそれほど気にならない条件が重視されます。
どんな人がどんな目的でその不動産を購入してくれるのかを考慮した内容になっているかに着目し、そのターゲットにアピールできる表現になっていることが重要です。
(3)リフォームの詳細
リフォームされた物件であれば、
- いつリフォームしたか
- リフォームの内容
- こだわりの設備
など細かく情報を記載するようにしましょう。 築古なため割安感のあるリフォーム物件限定で探されている方もいらっしゃるので、リフォームの魅力をきちんとアピールできているのかをチェックしましょう。
(4)交渉可など特記事項の記載
マイソクは、売主のメッセージを購入希望者に伝えることもできます。
特記事項に
- 入居時期の交渉可能
- 平日も内覧対応可
など柔軟に対応することを買主に伝えることによって、成約に繋がる可能性が高くなります。
(5)写真を多く掲載する
物件についてよりイメージしやすくしてもらうためには、やはり写真が最も効果的です。
- 物件外観
- 部屋中
- 周辺環境
- 眺望
など出来るだけ写真を多く掲載するようにしましょう。
また、写真の撮り方によって、部屋を広く見えたり、眺望の景色がよく見えたりなど差が出てきます。
中には写真を専門家にお願いしている会社もありますので、その仲介会社がどのように写真撮影をしているか確認するようにしましょう。
4、販売図面(マイソク)の記載内容は修正できる?
もし、販売図面を自分で見て「買いたい」と思えなかった場合や、記載内容が不十分であると感じたら、売却活動をしている仲介の担当者に修正希望を伝えましょう。
販売図面の内容は、売却価格や売れるまでの早さに大きく影響します。
もし修正依頼したのに、きちんと修正してもらえなかったり、何度修正しても満足ができなかった場合、担当者や不動産会社に問題がある可能性が考えられます。
そういった場合は、他の仲介会社へも販売活動を依頼するなど仲介の契約(媒介契約)の切り替えや変更を検討するべきでしょう。
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また、注目すべき特徴として、「売却エージェント制」があげられます。
不動産会社では、自社で売り手と買い手の両方を担当することを目標とするのが一般的です。これを「両手仲介」といい、双方から仲介手数料を受け取れるというメリットがあります。しかしながら、仲介手数料は成功報酬なので、成約しなければ受け取ることができません。
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販売図面(マイソク)についてよくあるQ&A
販売図面は誰が作成する?
販売活動を行う仲介業者(売主側の仲介担当)が作成します。
販売図面は販売(仲介)する不動産会社によりそれぞれ異なる独自のフォーマットで作成されます。
販売図面をマイソクと呼ぶのはなぜ?
販売図面は、不動産の面積、住所、販売価格などを記載した販促資料のことで、不動産用語では「マイソク」と呼びます。
マイソクはもともと販売図面を作成する会社名(毎日速報センター)の略でしたが、次第に販売図面のことを「マイソク」と呼ぶようになりました。
販売図面に記載しなければいけない項目は?
仲介会社によって記載内容・記載方法は様々ですが、主な項目は以下の通りです。
- 所在地
- 不動産の種類・登記に関する事項
- 立地・アクセス
- 間取り
- 設備・仕様の説明
- 築年数
- 法令上の項目
まとめ
今回は「マイソク」こと販売図面のチェックポイントをお知らせしました。
不動産を売却するときに、マイソクは最も重要な宣伝資料になります。物件の魅力を最大限にアピールできるマイソク作成のお役に立てば幸いです。
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