この記事をお読みになっている方は、「投資とは」というキーワードで検索されたのではないでしょうか。
投資という言葉は世の中にあふれていますが、それでは「投資とは何か」という問いに正確に答えられるかというと、「あれ?意外に難しい」と感じられた方も多いのではないかと思います。
投資とは……?という疑問を解決したい方の多くは、「将来に備えて何か投資を始めておくべき?」という考えもお持ちだと思います。
しかし、まずは投資とは何かという基本や概念をしっかりと理解した上でないと、投資対象や投資方針を決めるのも難しいものです。
そこで、サイト名に「投資」という言葉を持つ「不動産投資の教科書」では、この「投資とは?」という本質的な問いにお答えしたいと思います。
- やっぱり、投資を理解しておいた方が何かと有利?
- 前から気になっていた投資を、そろそろ本気で考えたい
そんな考えをお持ちの方にとって今すぐ役立つ情報、そして人生全体に大きくプラスになる情報なので、ぜひ最後までお読みください。
投資にご興味がある方は「資産運用とは?|金融商品の種類、メリットデメリット徹底解説」もぜひ併せてご参照ください。
不動産投資のバイブル
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1、大成功を収めた投資家たちは投資の本質を理解している
(1)投資の勝者と敗者、その差は投資への理解
何百億円クラスの資金を動かし、投資家として活躍している人たちには共通する特徴があります。いくつかある共通点の中で最も顕著なのが、「投資とは?」という本質を理解したうえで投資を行っていることです。
投資についての基本は「2、そもそも、投資とは?」で詳しく解説しますが、多くの人がおぼろげに「だいたいこんな感じだろう」と思っていることを、プロの投資家たちは体系的に、そして正確に理解しています。
投資には勝ち負けがあります。巨万の富を築いた投資家がいる一方で、自分の財産を失った敗者が必ずいます。その差が何なのかというと、いかに投資をしっかり理解していたかに尽きます。
(2)投資とは何か?を理解するとこれだけ結果に差がつく
投資には必ず、リスクがあります。言わば投資はリスクとどう付き合っていくかで明暗が分かれるので、成功している投資家はこのリスクをうまく管理しています。
例えば、株式投資でのリスクを考えてみましょう。
- 信用リスク(経営環境悪化、倒産など)
- キャピタルリスク(株価下落)
株式投資をしている人は、この2つのリスクを常に考えて投資をしていることと思います。株価が上昇中というだけの理由で買った銘柄が、実力以上に株価が高くなっていただけだったとすると、やがて株価は調整下落するでしょう。
ベンチャー企業など経営基盤がそれほど盤石ではない銘柄ほど急上昇しやすい傾向があるので、それだけを根拠に買ったとすると、経営が破綻して株が紙切れになるリスクも考えられます。
投資を理解しているかどうかの差として、これはシンプルに明暗を分けてみましたが、この例だけでも投資を理解せず雰囲気や直感だけで株を買うことの恐ろしさはお分かりいただけたと思います。
2、そもそも、投資とは?
(1)投資とは何か
投資という言葉は、「資本を投じる」という行為を熟語にしたものです。手持ちの資金を元手に投資商品を購入・売却をしてそこから利益を得ることを目的とした経済活動のことです。
一度は虎の子の資金が自分の手から離れるのですから、そこにはリスクがあります。しかし銀行預金の利息だけでは到底資産を増やすことはできないと考えると、ある程度のリスクを取りつつも資金を増やすことが投資の本質的な目的です。
投資家とは、株式や不動産などを所有して「その資産に働かせる」ことで利益を上げている人たちのことです。
(2)投資家がリターンを得ている仕組み
資産に働かせることで利益を上げるのが投資家である、と前項で解説しました。株式投資の場合は株を買った会社に対して投資をしているわけで、株を売って資金を調達した会社はそれを元手に事業を行い、得た利益から投資家に配当を支払います。
不動産投資であれば収益物件を購入し、そこから得られる家賃が主な収入源となります。
このどちらの場合も、投資家は自分が動いてお金を稼ぐというより、投じた資金を働かせて収益を得る構造になっています。
だからといって投資家が何もしていないかというと、そんなことはありません。より確実にリターンを得るために情報を収集し、戦略を立てて資金を投じる作業をしているわけで、投資家にとって投資とは少しでも安全に、より多くのリターンを追求し続ける事業です。
(3)経済学に登場する投資とは
この記事で意味している投資とは、株式や不動産といった投資商品を対象としてリターンを目指す行動のことです。しかし投資という言葉の意味はこれだけではなく、経済学の世界に登場する投資とは、少々意味合いが異なります。
例えば、経済学によく出てくる「設備投資」という言葉があります。これは企業が資金を投じて工場の設備などを充実させることです。
最終的な目的は金銭的なリターンなので株や不動産などへの投資と同じなのですが、設備投資を行うことによって企業の生産能力や技術が向上するので、企業価値の向上につながります。投資家がどれだけ株を買っても個人の価値が向上するという考え方にはならないので、これが経済学での「投資」です。
この他にも経済学には公共投資という言葉もよく登場します。これは国や自治体などが資金を投じてインフラや公共物を充実させることなので、社会全体を豊かにするという目的を持った投資です。
(4)投資に付き物のリスク
話を金融の世界の「投資」に戻しましょう。
どんな投資商品であってもリスクと隣り合わせであることは、すでにご存知だと思います。大切な手持ちの資金が一度は自分の手から離れるのですから、そのこと自体がすでにリスクです。
最大のリスクは、その手から離れた資金がゼロになってしまうことでしょう。
投資対象によってそのリスクは、実にさまざまです。株式投資であれば暴落や倒産などが主なリスクで、不動産投資であれば空室や災害、価格下落などがリスクとなります。
リスクとリターンは常に表裏一体の関係にあります。大きなリターンが期待できる投資商品はその分だけリスクも高く、そのリスクをどこまで取れるのか、管理できるのかが投資の成否に関わると言って良いでしょう。
投資におけるリスクの正しい理解、またリスク管理については「3、投資とはリスク管理である」で詳しく解説します。
(5)投資と投機の違い
投資とよく似た言葉に、投機があります。言葉が似ているので混同されがちですが、この両者は似て非なるものです。平たい言葉で言ってしまうと投機は「ギャンブルやマネーゲームに近いもの」となります。
FX投資をしている方であれば聞いたことがあるかも知れませんが、為替ニュースには「投機筋」という言葉がよく登場します。この投機筋とういのは巨額の資金を動かすことで相場に影響を及ぼし、それで動いた相場で利ざやを稼ぐ勢力のことです。
株式市場には「仕手筋」という勢力が存在しますが、それとよく似ています。彼らは為替相場をマネーゲームの場と割り切って大量の注文を浴びせることで投資家を動かして利益を上げます。
投資によって経済を活性化させる、企業や地域を応援するという意味合いは全くなく、相場で利益を上げることだけを目的としているのが大きな特徴です。
実は投資と投機は、言葉の成り立ちにすでに違いが表れています。投資とは資本に対すて資金を投じるのに対し、投機は機会(チャンス、タイミング)に対して資金を投じます。投資対象が何であるかという興味より、今がお金儲けのチャンスなのかどうかが最大の関心事というのが投機です。
どちらが正義でどちらが悪ということではなく、リターンを狙う考え方とそれに基づく行動の違いです。
3、投資とはリスク管理である
(1)リターンよりもリスクと向き合うのが投資
投資はお金儲けの手段なので、どうしても「どれくらい儲かるのか」という点に関心がいってしまいがちです。
しかし、リターンがあるということはリスクがあるわけで、「最大どの程度損をするのか」ということに関心を払うのが投資の正しいスタンスです。
投資とはリスクといかにうまく付き合うかが最大の関心事であるべきであり、リスクを正しく理解できていないうちは投資そのものをするべきではありません。
(2)成功している投資家は逃げ足が速い
株やFXの投資をしている方であればすでに認識されていると思いますが、投資には勝つ時と負ける時があります。
どちらも価格変動による利益(キャピタルゲイン)を狙っている以上、思惑通りの方向に価格が変動すれば勝ち、逆の方向に変動すれば負けです。運だけに任せて投資をした場合、勝つ確率も負ける確率も同じ50%です。
しかし、投資はギャンブルではありません。運任せで資金を投じるのではなく、入念な情報収集と分析によって勝てる戦略を立て、それに基づいて投資行動を起こします。すべてを運に依存する「丁半ばくち」ではなく、勝率を限りなく100%に近づけるのが投資です。
しかし、限りなく100%に勝率を近づけたとしても100%になることは永遠にありません。どんなに腕の良いトレーダーであっても勝率100%はあり得ないので、負けた時のことを考えておく必要があります。
投資の世界には損小利大という言葉があります。読んで字のごとく損を小さく利益を大きくという意味で、投資に負けは付き物だが損を小さく利益を大きくすればトータルで勝てるという格言です。
投資の初心者はどうしても負けることへの恐怖や嫌悪感から「逃げ足」が遅くなりがちですが、損小利大の精神で負けたと確信した時はさっさと手を引く逃げ足の速さを身につけることが大切です。
成功している投資家とそうでない人との最大の違いは、この逃げ足の速さです。
(3)投資に回して良いお金、回してはいけないお金
投資に回す資金がどんなお金なのか、ここにもリスク管理の肝があります。以下はお金の種類を余裕度別に並べてみました。この中のどこまでが投資の適したお金なのか、一度考えてみてください。
- 今すぐ必要ではないが将来のためにプールしている貯金
- 数年後に必要になることが分かっているのでプールしている貯金
- 少額だが何となく余ったお金や繰り越しを置いている預金
- 今月必要な生活費
- 借金
常識的に考えて④と⑤は投資に使ってはいけないお金です。特に⑤は論外ですが、不動産投資など投資金が高額になる場合にローンを組むというのは含まれません。
「不動産投資の教科書」が考えるボーダーラインは、②までです。③も余剰資金なので投資向きだと思えますが、④の生活費が何らかの理由でひっ迫したり、不測の事態でお金が必要になった時のことを考えると投資に回すのはリスキーです。
敢えて「少額だが」とつけたのは、貯める意思を持って置いているわけではないお金だけにそれほどまとまった金額にはなりにくく、金額の規模を考えても投資には不向きであると考えます。
さらに内訳で見ると、①は中長期の投資に回せるお金で、②は資金が必要になる時までの時限的な余剰資金です。
(4)投資にお金の種類を分類する必要性
前項のようにお金の種類と投資の向き不向きを分類したのは、明確な理由があります。それは、投資に回すお金の種類によって投資の成功率が大きく変わるからです。前項の分類で見ると、数字が若いお金ほど投資の成功率は高く、数字が大きくなるほど投資の失敗率が高くなります。
このように成功率が大きく変わってくるのは、「投資期間の自由度が違う」からです。①のお金を使った投資であれば、今すぐ現金化しなくても良いので投資対象の選択肢が増え、しかも投資期間の制約が少ないので長期的にリターンを稼げるような安全性の高い投資を検討できます。
しかし、今すぐリターンを稼がなければならないと切迫したお金を投資に回してしまうと選択肢が限られてしまい、投資期間を長くすれば拡大するチャンスをみすみす捨てざるを得ないことも考えられます。
いかに余裕をもって臨むことができるか、お金の種類によって投資の成功率はこんなにも違ってくるのです。
(5)リスクを管理する具体的な方法
実際に投資の場面においてリスクを管理するとなると、どのような方法があるのでしょうか。投資戦略立案の段階や実際の売買時など、さまざまな場面に有効なリスク管理術があります。
①分散投資
数ある投資商品の中で、どれか単一のものに資金を集中させるのはリスクを高めます。投資商品の選択肢においてもそうですが、それぞれの投資商品の中でも単一のものに集中させてしまうと、その投資商品に何かあった時にリスクが直撃します。
株やFX、投資信託、不動産、債券といった投資商品別、もしくは国内だけでなくさまざまな国など、同じところに資金を集中させることなく分散して資金を投じるのが最も安全性が高く、資産家や大口の投資家などはこの手法を採っています。
例えば同じ株式投資の中であっても単一の銘柄ばかり株を買い進めていると、その会社に何か起きた時に大きな痛手を受けてしまいます。業種や会社の規模など幅広い銘柄に分散投資をするとリスクを低減することができます。
②取引ルールの順守
投資の大敵であるリスクの中でも、実は最大の敵は投資家自身の心の中にあります。人間は不安を感じたり欲張ったりする生き物なので、そんな心理状態で投資に向き合うと邪念が出てしまい、それが投資の成功率を下げてしまいます。
含み損が出ている時に「もう少し耐えたら回復するかも知れない」と思って塩漬けにしてしまうのは初心者にありがちな失敗例ですが、そこにあるのは願望であり根拠はありません。さらにズルズルと含み損が拡大して最終的には全資金を失った…という事例は実に多く、最大の敵は心の中にあるということを注意しましょう。
そこで取引に明確なルールを設けて、その条件を満たしたら機械的に売買をするのが効果的です。そのルールを順守して、余計な思惑や邪念を入り込ませないのがポイントです。
FXではこれを自動売買ツールに落とし込んでしまい、すべて機械任せにするという手法もよく見られます。人間の手が入っていないので不安を感じる方も多いのですが、実は下手に人間が余計な手を入れるよりも冷静な投資が可能になるので安全であると言われています。
③損切り
思惑と反対の方向に相場が進んでしまうと、含み損が生じます。そのまま手じまいをすると損失が確定するので、これをためらう人は特に初心者によく見られます。しかし、一度外してしまった相場観から逆転勝ちするというのはさらに確率が低いので、勇気を持って損切りをするのが次の勝ちにつながります。
こんな時のために「このラインを超えてしまったら損切り」と明確にルールを決めておけば、余計なことを考えることなくスパッと損切りができます。
4、投資初心者が実践したい投資のオキテ5訓
(1)得意分野、得意な手法だけで勝負する
さまざまな投資商品がある中で、それぞれの世界には専業のプロがゴロゴロといます。
こうしたプロに付け焼刃の知識で勝てるわけがないので、投資初心者はまず自分が好きになれる、もしくは得意になれる投資商品を見つけて、その中で自分のやりやすい「勝ちパターン」を確立させることに専念しましょう。そして、自分が得意ではない投資商品や投資パターンには一切関わらないのが賢明です。
「FXでユーロドルの逆張りが得意」というパターンが定まっている人は、それ以外のパターンに手を出さない、といった具合です。
(2)あくまでも本業、生活優先
投資とは何かという原則論から学ぼうとお考えの方は、すでに別の本業をお持ちでこれから投資を始めようという段階にある方、もしくは投資を始めて間もない方だと思います。
資金を増やして今の生活や老後を豊かにするために投資をするわけですが、それが本業よりも気になる存在になってしまうのは危険です。
仕事中も株価が気になって頻繁にスマホのチャートを見てしまう人や、夜中にニューヨーク市場のレートが気になって何度も起きてしまうFX投資家など、こうなってしまうと投資で人生を豊かにするどころか投資が生活の重荷になってしまっています。
精神的にも資金的にも余裕を失うと投資はとても高い確率で失敗します。本業や日常生活に悪影響を及ぼすようでは本末転倒なので、あくまでも本業と生活優先で無理のない範囲で余裕を持って臨みましょう。
(3)大儲けではなく大損を避ける方法を常に考える
「3、投資とはリスク管理である」でも詳しく述べている通り、投資はいかにリスクを管理できるかが明暗を分けます。
野球の試合で剛腕ピッチャーと鉄壁の守備があれば相手に得点を与えないので、自チームの攻撃で得点をあげることができなかったとしても引き分けとなり負けることはありません。その中で自チームが少ないチャンスをモノにしてリードを奪うことができれば、後はそのリードを守るだけで勝利します。
これを全く同じ考え方で投資に臨むと、負ける確率を低くすることができます。負けない投資を続けていれば好機は必ず訪れるので、その好機に極めて確度の高い投資をして確実に利益を取れば、トータルで利益が積み上がっていきます。
大損を回避するために最善の戦略は、「負ける投資をしないこと」です。確固たる自信が持てない局面では投資をせず様子見を決め込むのも、勇気ある戦略のひとつです。
(4)投資のプロが取っている行動を常に意識する
あらゆる投資商品の世界で活躍しているプロは、それを生業としているので豊富な知識や経験によって信頼度の高い成功戦略を持っています。
こうしたプロの行動を常に意識すると、例えば不動産投資で収益の上がらない物件を掴んでしまうようなリスクを回避できます。
お値打ち価格の収益物件が売りに出されているのを見つけたとします。価格がお値打ちなので表面利回りは当然高くなり、投資家心理としては誰かに買われてしまう前に自分のものにしたいと考えるかも知れません。
しかし、その物件がいつから売りに出されているのかを考えると、全く違った読みができます。もしその物件がお値打ち価格なのに何か月も前から売りに出されているとしたら、それは出回り物件といってプロの不動産業者が手を出さない物件です。
プロが手を出さないということは、何らかの理由で購入検討者入居者に敬遠される事情を抱えているはずです。プロが収益を上げられないと考えている物件を初心者が購入してうまくいくはずがないので、この場合は「こんなに安いのになぜプロが買わないのだろう?」と一度考えてみることでリスクを回避できます。
(5)資金の全額を投資に注がない
余裕を欠いた投資が失敗しがちであるというのは、この記事で再三述べてきました。
投資は思惑通りになるならないことも普通にあるので、思惑になかった事態に備えておくことは非常に大切です。手持ち資金の全額を投資に回してしまうとその余裕がなくなり、ちょっとした不測の事態で投資そのものが失敗に終わってしまいます。
株には信用取引、FXにはレバレッジといって投じている資金よりも多額の投資ができる仕組みがあります。資金が少ない人にとって魅力的な仕組みではありますが、手持ち資金の全部をこうした形で投資してしまうと、わずかな価格変動で全資金を失う可能性も大いにあります。
不動産投資も然りで、物件の修繕など突発的な出費は付き物です。こうした事態に備えて全額を投資しないことは、特に手持ち資金がそれほど多額ではない方ほど重要なオキテです。
5、主な投資商品8選を紹介
(1)株式投資
投資と言えば株と連想する方が最も多いと思われる、投資の定番です。投資できる銘柄の選択肢が広いことや少額からでも始められることもあって、依然として高い人気を誇っています。
長期保有する場合は配当狙いと「値上がりしたら売っても良い」というスタンスの投資になり、ローリスク・ローリターンです。その一方でデイトレードのような短期売買は価格変動による利益のみを狙っているので、ハイリスク&ハイリターンとなります。
株式投資は証券会社を通じて行うため、証券会社に口座を開くことで投資可能になります。
日本株は、通常100株単位で取引をするため、ある程度の金額を投資することになりますが、証券会社によっては1株から購入できます。
1株から購入できる、不動産投資の教科書がおすすめする証券会社を紹介します。
①SBIネオモバイル証券
出典:SBIネオモバイル証券
②LINE証券
出典:LINE証券
(2)FX
外国の通貨を売買する為替市場を舞台に、為替変動から利益を狙う投資です。少額から始めることができて大きな利益を手にすることも可能ということで、近年人気がとても高くなっています。
金利差からコツコツとスワップ収入を狙うこともできますが、どちらかというとデイトレードやスキャルピングといって超短期売買を繰り返して小刻みに利益を積み重ねる投資スタイルが主流です。
FXはFX取引会社に口座を開き、そこに入金をすることで取引可能です。
不動産投資の教科書がおすすめする、FX取引会社を2つ紹介します。
①みんなのFX
出典:みんなのFX
②DMM FX
出典:DMM FX
(3)投資信託
設定した投資対象や方針に基づき、ファンドマネージャーが運用している投資信託を購入して、そこから利益分配を狙う投資商品です。投資対象は国内だけでなく全世界が含まれているので投資信託の種類はとても多く、すでに数千本が設定、運用されています。
国内債券や不動産に絞った運用をするコツコツ型のものから、新興国の株や不動産などに投資をするハイリターン型のものまで、実にさまざまな商品があります。
選択の幅が広いことと、ファンドマネージャーというプロが運用しているという安心感から、長期保有を前提に個人投資家からの人気も上々です。
投資信託を取り扱っているのは証券会社や銀行ですが、取り扱い本数や使い勝手を考えると、証券会社に口座を開くのが圧倒的に有利です。
不動産投資の教科書がおすすめする2社を紹介します。
①SBI証券
出典:SBI証券
②三井住友DSアセットマネジメント
(4)REIT
前項の投資信託のうち、投資対象を不動産に絞ったものを不動産投資信託、もしくはREITといいます。なお、REITと書いて「リート」と読みます。
不動産は高額商品なので個人投資家が購入できる物件の選択肢は限られてきますが、REITであれば何十億円もするような物件であっても投資会社が購入をして証券化、それを個人投資家が小口からでも購入できる点が魅力です。
REITの購入は証券会社を通して行うので、REIT投資を始めたい方は証券会社に口座を開くことから始めてください。
(5)不動産投資型クラウドファンディング
不動産投資型クラウドファンディングは、近年非常に人気のある投資です。
「不動産」と聞くと、費用面の負担が大きいイメージを持つ方も多いかと思いますが、不動産投資型クラウドファンディングは1万円から始められるため、投資初心者におすすめです。
不動産投資型クラウドファンディングは、事業者(不動産購入者)がインターネットを通じて不特定多数の個人投資家などから資金を調達します。
事業者はその資金で不動産の購入・運営を行い、投資家は分配金を受け取ることができます。
REITと異なるのは、投資家が投資する物件を選定できる、という点です。
不動産投資の教科書では、利回りの高さや規模の大きさから、下記の2社をおすすめします。
①KOZUCHI
出典:KOZUCHI
②CREAL
出典:CREAL
(6)債券
国や自治体、企業などさまざまな経済主体が資金調達のために発行するものを債券といいます。
平たく言えば借金の証明書のようなもので、発行した債券を投資家に購入してもらうことで資金を調達し、償還といって満期を迎えたら約束の利息をつけて債券購入者に返済をする仕組みになっています。
国が発行する債券は国債と呼ばれ、個人投資家の間でも安全性の高さから人気の投資商品となっています。
個人投資家にとっては償還までお金を貸すことで、その利息が運用利益となって入ってきます。
各種債券の購入は証券会社で行うことができます。証券会社に口座を開設し、債券を購入し、原則として償還まで持っておくというのが一般的な投資スタイルです。
(7)不動産投資
不動産物件を購入して、そこに入居した人からの家賃収入と、売却時に不動産が値上がりをすれば売却益を狙うのが不動産投資です。
投資対象の物件にはたくさんの種類がありますが、投資初心者にとって現実味があるのは区分マンション(マンションの部屋単位での投資物件)でしょう。数百万円から数千万円で購入可能で、立地条件をうまく選ぶと需要の予測が立ちやすく、不動産投資ブームの牽引役でもあります。
その他には一棟アパート、一棟マンション、戸建て住宅、オフィスビルなどが有望な投資対象です。
不動産投資の窓口は、収益物件の取り扱いをもっぱら行っている不動産投資会社と呼ばれる業者です。
不動産投資会社にあまりなじみがないという方も多いと思いますので、「不動産投資の教科書」では「おすすめの不動産投資会社33選!【全国・2022年最新版】」で有力業者をご紹介しています。
(8)仮想通貨
最近になって急に注目を集めるようになった投資対象が、ビットコインなどの仮想通貨です。ネット上の決済に使える世界共通の通貨という構想がいよいよ具体化したもので、数ある仮想通貨の中でもビットコインはその知名度と存在感で群を抜いています。
2017年9月には旅行代理店のHISがビットコインでの決済を開始したことが発表され、話題になったのも記憶に新しいところです。
H.I.S.首都圏版
出典:https://www.his-j.com/branch/bitcoin/index.html
注目度の高さもあって買いが殺到、その結果ビットコインはスタート時の価格よりも何倍も値上がりしています。
やや投機的な過熱感はあるものの、「株やFXよりアツい」という投資家も多く、流行りの投資商品という意味では知っておいて損はないと思います。
なお、ビットコインは以下のサイトで購入可能です。手数料の安さや取り扱いコインの豊富さから下記の2社をおすすめします。
①GMOコイン
出典:GMOコイン
②DMMコイン
出典:DMM Bitcoin
まとめ
投資とは?という原則論を知ることで投資の本質を理解し、それをより確実なリターンにつなげる方法を解説してきました。
その中で一貫しているのは、「投資とはリスク管理である」という大原則です。
リスク管理がうまくできている投資家はやはり成功しているので、これから投資を始めようとお考えの方にはリスク管理の重要性をあらゆる角度から解説しました。
盤石な守りを固めた上で確実なリターンを積み重ね、その投資が人生を豊かにする一助になれば幸いです。