40代から始める不動産投資【事例6】シングルマザーの成功例

厚生労働省「平成28年度全国ひとり親世帯等調査」によれば、母子世帯数は132.8万世帯、父子世帯数は18.7万世帯となっており、母子世帯数は少ないとは言えません。

そのような中、元夫から教育費も受け取れなかったシングルマザーが不動産投資を行った事例を記載しましょう。

様々なケースの励みになればと思いつつ、こうした投資の考え方があることも理解していただけると幸いです。

初心者が知っておくべき不動産投資のバイブル

初心者が知っておくべき
不動産投資のバイブル

【投資家の横顔】45歳のシングルマザー

Tさんは45歳女性。子ども一人（高校生）と暮らすシングルマザーです。

一般的なシングルマザーと比べると働く環境は比較的恵まれており、年収500万円程度、残業も少なく子供と過ごす時間も多くとれています。

子供は2年半後の大学受験を控えているため、その点だけが気がかりですが、それ以外の部分では何不自由なく楽しく暮らせています。Tさんは朗らかな性格で、誰とでも仲良く接するため周りからも人気があるようです。

Tさんは子供を大学まではなんとか行かせたいという思いからコツコツ貯蓄に励み、学費分はすでに準備されていました。

今後子供が社会人となりある程度自由になる将来に備えて、不労収入を得つつ楽しい人生を歩みたいとTさんは考えてらっしゃったようです。

そこでTさんは貯金と海外株式などで運用していた1,000万円ほどの資金をもとに、月に5万円でも10万円でも家賃収入を得られるようにしたいと不動産投資を計画しました。

Tさんは1,000万円で1物件に投資するという選択肢は最初から無く、今後のために融資も利用したくないという希望から現金で購入できる物件を探していました。

その結果名古屋と大阪に的を絞り、最終的に選んだ物件は名古屋、大阪いずれもおよそ500～550万円程度の築25年～27年のワンルームの中古マンションでした。

名古屋は名古屋駅裏側（太閤通り口）ではあるものの、名古屋駅まで徒歩5分程度と好立地な場所です。

リニアができる側でもあり、再開発が進み、今後も地価上昇が期待できるため購入に至りました。表面利回りは9％ほど、実質利回りで7.6％ほどであったため、元は取れるだろうと考えました。

もう一つ大阪はワンルームマンションではなく、ホテルの一室に投資するスタイルをとりました。これは、インバウンド需要から手堅いのでは？という思惑があったためです。

賃料が上昇するわけではありませんが、ホテルに貸すため空室になるリスクが少なくコツコツ家賃が入ってくる点に満足されています。

こちらは表面利回りでおよそ8％ほど、実質利回りで7％程度です。

ちなみにTさんは万博が決定する前に投資していましたので、今では万博特需による駅周辺再開発や地価上昇も期待できています。

この2物件で手数料等を含めると予算の1,000万円は多少超えてしまいました（1,100万円ほど）が、年間で実質80万円ほどの家賃が入ってくるようになっています。

この家賃はそのままとっておき、子供が社会人になり余裕ができたときのご褒美として使っていく予定のようです。

Tさんの場合、投資するタイミングが万博決定前でしたので、大阪の不動産に関しては運がよかった面もあります。また、名古屋の物件もリニア側に購入されていますので、これから更なる地価上昇も期待できます。

Tさんが投資して1年が経過しようとしていますが、投資した場所は満足しているようです。

特にホテル投資は空室を基本的に考える必要がないため、初めてでも不安より期待が先行したようで、今後どのような展開を行っていくのかも楽しみです。