• 株式投資, 資産運用
  • 2022/12/5 (更新日:)

テンバガーとは?テンバガーの基本情報と期待銘柄

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テンバガーとは、株価が10倍以上に成長する銘柄のことです。

持っている株が大化けして資産が何倍にもなること、これは株式投資の醍醐味であり投資家の夢ともいえるでしょう。

野球用語が由来になっていて、1試合で10塁打(テンバガー)するくらい起こり得ないことという意味をもちます。株を持っているだけで資産が10倍以上になるのですから、多くの株式投資家が憧れるのも納得です。

株の世界では、今もテンバガーが続々と誕生しています。

この記事では、テンバガーの基本情報や探し方など、理論に基づいた戦略でテンバガー投資をするための知識を紹介します。

資産運用全般については、資産運用とは?|金融商品の種類、メリットデメリット徹底解説をご覧ください。








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  • 安定収益を得るための不動産投資物件の選び方
  • 不動産投資の失敗例から学ぼう


目次

1、テンバガーの事例を紹介

これまでにあったテンバガーの事例から、その素晴らしき世界をまずは知ってていただきましょう。

(1)持っている株が株価10倍になれば資産も10倍になる

これから成長する株を持つことは株式投資の基本ですが、それが思惑通りに成長して株価が10倍以上になれば、テンバガーの仲間入りです。

実際にテンバガーは、どんな値動きをしたのでしょうか。これは、100円均一ショップを展開するセリア(2715)事例です。チャートを見れば一目瞭然の値動きをご覧ください。

参照:セリア|Google Finance

2010年ごろまでは200円に届かなかった株価が2013年から一気に上昇、2018年には7,000円を突破し、テンバガー達成です。1株が数百円の時にセリア社の株を買った人は、その資産が10倍以上になりました。

100株単位で売買できるので、仮に1株200円で100株買っていた場合、2万円が20万円になったということです。

(2)過去にあった「超テンバガー」

セリア以外にも、過去にはたくさんのテンバガーがありました。10倍なんて当たり前、「超テンバガー」とも呼べる銘柄の事例もご紹介しましょう。

1つ目は、求人メディアで急成長を遂げたディップ(2379)です。

参照:ディップ|Google Finance

こちらは100円前後だった株価が3,400円にまで上昇したので、その成長率は34倍の超テンバガーです。

次は、驚異の「株価100倍」を達成したモノタロウ(3064)です。

参照:MonotaRO|Google Finance

上場後数十円だった株価が2012年頃から上昇を始め、約10年をかけて3,000円を突破しました。

この他にも、まだまだ「超テンバガー」と呼べる銘柄があります。こうした銘柄はすべて、仕手筋からの仕掛けにより上昇したわけではなく、企業の成長に伴って着実に株価も上昇してきたものばかりです。

つまり、今後成長しそうな企業をうまく見つけることができれば、このように「超テンバガー」を見つけ出すことも可能なのです。 

(3)大化け銘柄を買っておけば・・・と思った方へ

ここまで、羨ましいばかりのテンバガーをご紹介してきました。「そんな株を買っておけば・・・」と思った方も、心配ご無用です。これからもテンバガー銘柄は続々と誕生するので、これからのテンバガー銘柄を見つければ良いのです。

以降の解説をお読みになっていけば、あなたもテンバガーを見つけられるようになるでしょう。

2、テンバガーの基本情報

テンバガーの基本情報と、投資家の夢とまで言われる理由などを解説します。 

(1)テンバガーってなに?

テンバガーはアメリカ発の相場スラングのひとつで、Ten-baggerと表記します。tenというのは言うまでもなく10のことで、baggerとは野球の「塁打」を意味します。

つまり、テンバガーの直訳は「10塁打」で、実際にホームランである4塁打以上の塁打はありませんが、それくらいインパクトのある攻撃が達成されたという意味を込めて、テンバガーと呼ばれています。

株価が10倍以上になるというのは、株式投資家にとって「10塁打」に相当するグッドニュースであることは間違いありません。それゆえにテンバガーが株式投資家の夢と言われているのです。 

(2)株式市場でテンバガーは珍しいことではない

株価が10倍レベルの上昇を演じた銘柄は、実はそれほど珍しくはありません。

2008年9月に起きた、歴史的な暴落のきっかけとなったリーマン・ショックの後に付けた最安値から価格が10倍以上に上昇したことがある銘柄は、2022年1月末時点で946銘柄あります。

東京証券取引所に上場している銘柄において、実に4つに1つがリーマン・ショック以降にテンバガーを達成したことがあるのです。

テンバガー銘柄を見つけることが完全な運任せであれば、レアな存在かも知れません。しかし、技術的に見つけることができるものだということを考えると、それほど難しいことでもないのではないかと思います。 

(3)日本市場の主なテンバガー銘柄

それでは実際に、どんな銘柄がテンバガーとなっているのでしょうか。銘柄の一例を見てみましょう。

2022年のテンバガー

  • バンク・オブ・イノベーション(4393)
  • マツモト(7901)

2021年のテンバガー

  • グローバルウェイ(3936)
  • ディップ株式会社(2379)
  • 株式会社ワークマン(7564)
  • さくらインターネット株式会社(3778)

テンバガーは、あまり社名を聞いたことがないような銘柄や、低位株(株価が安く低迷している銘柄)が多いという特徴があります

(4)なぜテンバガー銘柄は大化けしたのか

ここでひとつの疑問が生じると思います。知名度が低く、低位株も多かった銘柄の中から、なぜテンバガーとなるような銘柄が出てきたのでしょうか。その大化けには必ず何か理由があるはず、と思われた方はとても鋭い感覚をお持ちです。

そこで、過去のテンバガーが大化けした理由を挙げてみましょう。 

  • 成長分野の企業
  • 業績が急成長した
  • 優良企業だが上場年数が浅く信頼度が低かった
  • 今後において急成長の期待がある 

この傾向を知っておけば、これからのテンバガーを見つけるための参考になります。

3、テンバガーが誕生しやすい相場環境が続いている

昨今の株式市場は、テンバガーが誕生しやすい相場環境だと言われています。その根拠を4つのポイントで解説します。

 (1)金融緩和で投資マネーがだぶついている

日本は、2013年から続く金融緩和によって大量に資金が供給され、投資マネーがだぶついている状態にあります。

だぶついた投資マネーは株式市場にも流れ込んでおり、何らかの材料があると買いが殺到しやすく、株価が急上昇しやすい地合いが続いているのです。 

(2)低金利が続いている

日本の超低金利政策は長年続いており、今後も金利が急に上昇するとは考えにくい状態にあります。

銀行に預けているよりは運用した方が利息が高いことが多いため、相当量の資金が株式市場に流れ込んでいます。

株式市場に流れ込む資金量が増えるということは、市場参入者が増え株式に投資する機会も多くなるため、テンバガーが誕生しやすくなるのです。 

(3)総じて企業の業績が良く投資マインドがポジティブ

アベノミクス相場が始まる前の平均株価は1万円以下でしたが、2021年には3万円をつけ、2023年5月以降は3万円を超え続けています。

実に倍以上になったわけですが、ここには投資マインドの影響があります。

「株の魅力が高まってきたので投資しよう」と思う投資家が多くなればなるほど株価は上昇し、さらに投資家が集まってくるという好循環が生まれるので、現在の株式市場はテンバガーが生まれやすい環境となっているのです。

 

2023年4月に日銀総裁が変わったことに伴い、日本の金融政策が大きく変わる可能性がある上に、投資家がそれぞれの思惑からさまざまな動きを見せるでしょう。2023年は、相場環境がどうなるのか予想がつきにくい年になるため、経済ニュースを細かくチェックするようにしましょう。

4、これからのテンバガーを見つけ出す7つの法則

この章ではテンバガーを見つけるための具体的な探し方を解説します。編集部が考えるテンバガーの探し方を7つの法則にまとめて、それぞれの根拠を解説します。 

(1)テンバガーを探すスクリーニング条件

まずは、数千ある上場銘柄の中からスクリーニングをかけて、一定の絞り込みをしていきましょう。不動産投資の教科書がおすすめするスクリーニングの条件は、以下の通りです。

  • 株価500円以下
  • 時価総額200億円以下
  • PER5~15倍
  • PBR0.5~1.5倍

それぞれの解説をしていきましょう。

①株価

テンバガーとして大化けした銘柄の多くは、しばらく株価が低迷した時期があります。そのため株価は高くても500円程度ということが多いので、ここでは500円までとします。

②時価総額

次に時価総額が200億円以下というのは、比較的小型株です。これまでテンバガーとして成長した銘柄の多くが中小型株だったということから、この条件をつけます。

③PER

PERとは株価収益率のことで、PERが低い銘柄は株価に出遅れ感があると見なすことができます。一般的にPERの平均値は16倍程度なので、それを下回っているということは割安株、つまりテンバガーとしてのポテンシャルを秘めていると判断します。

④PBR

PBRは株価純資産倍率のことで、1株あたりの純資産に対して何倍の株価がついているかを示す数値です。PBRも株の割安感を知るための物差しとして使われており、1倍であれば純資産(=企業価値)と株価が等価になっていることを示します。PBRが低いということは株価に出遅れ感、割安感があるということになるため、ここでは0.5から1.5までとしました。

この条件でスクリーニングができるツールがあります。

銘柄スクリーニング(トレイダーズWEB

参照:http://www.traders.co.jp/ 

トレイダーズWEBを用いてスクリーニングする際は、

終値、時価総額、PER、PBRを選択し、

  • 03:終値 最大値500
  • 28:時価総額 最大値200
  • 29:PER 最小値5 最大値15
  • 30:PBR 最小値0.5 最大値1.5

を入力します。

ちなみに2023年8月現在で、この条件でスクリーニングをしたところ86銘柄にまで絞り込むことができました。

(2)上場から10年以内の銘柄

上場から年数が浅いこともテンバガーの共通点なので、上場から10年までの銘柄に絞り込みましょう。

「優良企業だが上場からの年数が浅く、投資家に認知されていない」という条件をつけることが、テンバガー銘柄を見つける鍵となります。 

(3)ここ最近は株価が低迷している

冒頭でご紹介したいくつかのテンバガー事例でも、上場からいきなり大化けしたということはありません。上場からしばらくは低迷している時期が続き、そこから大化けが始まるというのがテンバガーの典型的な上昇パターンです。

そのため、現在株価の低迷が続いており500円を超えない水準で推移しているのは狙い目です。

(4)新興市場に上場している

上場から10年以内の銘柄ということは、ベンチャー企業など若い企業も多いということになります。そのため東証プライムなどのメジャーな市場よりも、東証グロースなど新興市場から多くのテンバガーが誕生する傾向にあるのです。

しかし、東証グロースだけに絞り込んでしまうと東証プライムや東証スタンダードといった格上の市場から誕生するテンバガーを見逃すことになってしまいます。そのため、まずは東証グロースで探してみて、その次に東証プライム・スタンダードにも視野を広げるという順序で探してみてください。

(5)ITやインターネットに何らかの関連がある

これまでのテンバガー銘柄を見ていると、大きな共通点が見えてきます。

その共通点とは、ITやインターネットとの関わりです。IT革命なんて言葉はすでに死語ですが、成長企業がITやネット関連から誕生するという傾向は今でも見られます

業種そのものがITやネット関連であることだけでなく、PR活動にネットをうまく活用していることも好材料です。 

(6)売上が伸びている

株価上昇の材料はたくさんありますが、何と言っても売上が伸びていることは何よりも重要です。

売上が伸びているということは、単純に企業の業績が良くなることだけでなく、ビジネスモデルが世の中から受け入れられていることの証しで、今後の成長も期待させてくれます。

複数期にわたって2桁以上の成長率を維持している銘柄は、テンバガーの素質十分と言えるでしょう。 

(7)テーマ性の強い事業、技術、商材

これからの成長分野に関わる事業を行っている企業には、否応なく注目が集まります。

「アフターコロナ」、「DX」など、テーマ性の強いキーワードがいくつかあります。

テーマ性の強いキーワードからからテンバガーが出る可能性が高いので、テーマ性の強い事業内容や技術、商材などにも注目しましょう。

「みんなの株式」には、「株をテーマで探す」という機能があります。こちらを使うと旬のテーマから関連銘柄をすぐに探し出すことができます。

みんなの株式

参照:https://minkabu.jp/screening/theme

5、もしかしてテンバガーに大化けする?銘柄2選

「不動産投資の教科書」が独自の分析により、2022年以降にテンバガーとなるかも知れない銘柄を2つ厳選しました。ただし、あくまでも投資判断は自己責任でするようにしてくださいね!

(1)AmidAホールディングス(7671)

AmidAホールディングス(7671)は、印鑑やスタンプ商材のネット通販「ハンコヤドットコム」を展開している企業です。また、サイト運営で培った集客ノウハウをはじめ、 販売促進やプロモーションなどデジタルマーケティングにも注力しています。

出典:みんなの株式(AmidAホールディングス)

(2)SERIOホールディングス(6567)

SERIOホールディングスは、子育て世代の女性を対象とした人材サービスや、放課後事業、保育事業をてがける企業です。2018年の上場以来、売上高を少しづつ伸ばしており、共働き家庭の増加が今後も続くと考えられることからも成長が期待できます。

出典:みんなの株式(SERIOホールディングス)

6、テンバガー投資を狙う株ブロガー2選

他にテンバガー投資をしている人たちは、いったいどうやってテンバガーを探しているのでしょうか。テンバガーにテーマを絞って、株ブロガーを3つピックアップしました。 

(1)テンバガーへGO!わらしべのブログ

ブログ主のわらしべさんは、テンバガーだけでなく株式投資全般において有名なブロガーです。具体的な銘柄名を挙げて投資生活を報告しているので、テンバガー探しの参考になります。 

テンバガーへGO!わらしべのブログ

https://ameblo.jp/ten-bagger

(2)ポンコツ投資家の思考回路

毎年安定して利益を上げ続けている株ブロガーです。他の投資家があまり目をつけないような銘柄に独自の視点で着目、そこからテンバガーが生まれるのも時間の問題でしょう。

 ポンコツ投資家の思考回路

https://ponkotsu-toushi.com

7、スクールで株式投資を学ぶ

株式投資を始めるにあたり、スクールに通って基礎から本格的に勉強したいと思う方もいらっしゃるでしょう。

日本ファイナンシャルアカデミーの株式投資スクールは、受講者の70%以上がプラスの運用実績を出しています。無料で90分の教室を体験できますので、まずは教室に行ってみて本格的な株式投資へ一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

8、テンバガーに関するよくある質問

(1)IPOってなんですか?

IPOとは「Initial(最初の)Public(公開の)Offering(売り物)」の略で、新たに証券取引所に株式を上場し、一般の投資家に向けて売り出すことを指します。

上場後の株価は変動が大きくなることが多く、大きく値上がりすることが期待できる一方、株価が値崩れする可能性もあります。

(2)低位株とは、どんな株のことですか?

低位株とは、株価水準が低い銘柄のことです。明確な基準はなく、一般的には株価が1000円以下の株で、取引単位である100株の購入金額が10万円以下の銘柄を指すことが多いようです。

(3)株を買うためにはどうしたらいいですか?

証券会社に口座を開設し、購入します。現在の主流はネット証券で、オンライン上で口座開設、株式の売買取引、情報収集ができます。

おすすめの証券会社を比較した記事「ネット証券おすすめ10選!自分に合ったネット証券を選ぶポイントも解説」を併せてお読みください。

まとめ

株式投資家の夢でもあるテンバガーについて、その魅力や具体的な探し方を解説してきました。

この記事では2つ具体的な銘柄名を挙げましたが、他にもテンバガーの可能性を秘めた銘柄はゴロゴロとあります。あとは、それをいかに見つけ出して急成長する前に買っておくか、それだけです。

いきなりテンバガーをうまく見つけ出すことは不可能に近いかも知れませんが、何度も候補銘柄を買っていくごとに、本物に行きつく可能性はどんどん高くなっていきます。

まずはスクリーニングにより5万円以内の小額から購入できる株式投資を経験して、夢のテンバガーを狙っていきましょう。

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