セレブと聞くと「ブランドバッグを持って外車に乗って高級な家に住んでいる」というイメージですが、実は本当にお金を持っている人たちは、意外と地味な暮らしをしています。
不動産投資する物件 6つの種類|自分に合った投資先を選ぶことが成功への鍵
本当のセレブの姿や行動は?
例えば、Facebookの代表であるマーク・ザッカーバーグ氏は同じTシャツを何枚も持ち、毎日同じ格好をしているそうです。亡くなったアップル社の元会長であるスティーブ・ジョブズ氏も、黒いセーターにジーンズというスタイルを通していました。大きな企業の代表は、毎日決断することがたくさんあるため、毎日の服装を決める時間を節約しているという説があります。
また、代々お金持ちで別段忙しく仕事をする必要がない人は、他の人の評価をあまり気にしません。他の人も着ているようなブランドの洋服を着るよりも、自分の体形に合わせて作ってくれるオーダーメイドを好む傾向が多いです。
本当にお金持ちでいくつも不動産を持っている「セレブ」といわれている人は、意外にも無駄な出費を抑えて、堅実な生活をしています。ここでは、そのような人を「セレブ」と呼ぶことにしましょう。
甘くみてはいけない手数料を節約
いくつも不動産を持っている人は、信頼できるお抱えの不動産業者や管理業者があり、その人たちに売買や賃貸管理を任せているという場合が多いようです。プライベートバンカーのようにプライベートリアルター(不動産仲介人)がいるのです。
購入や売却の際も、また賃貸に出す場合も、不動産会社に手数料を払う必要があります。仮に1億円の物件を購入したら、通常は306万円(物件価格の3%+6万円)の手数料がかかる計算になります。高額物件は手数料も高額になるため、たかが手数料と甘くみてはいられません。
しかし、物件価格の3%+6万円という手数料はあくまでも上限です。そこから価格交渉することができます。できることならば、少しでも節約したいものです。
普通の人なら人生で1度か2度しか不動産取引をする機会はありませんが、セレブの人たちは他の人たちより手数料を払う機会が多いものです。当然、手数料を低く抑えてもらう交渉はしているでしょう。
現金購入でいい条件の情報を入手
私たちが不動産を購入する場合、住宅ローンを組むのが一般的ですが、現金を沢山蓄えているセレブの人たちは、現金で一括購入してしまうことが多いようです。不動産業者にとっては、そういったセレブに物件を買ってもらえると圧倒的に手間がかからないため、物件情報が彼らへ集まりやすいといえるでしょう。
セレブの人たちは、物件の購入決定に時間をかけません。一般的にマイホームを選ぶ時は、比較検討して悩むことが多いものですが、上記のようなセレブの人たちは不動産購入に慣れているため、自分が狙っていた物件が出ると、すぐに購入の意思決定が下せる場合が多いのです。たとえ自宅として購入する物件であっても、賃貸に出した時に利回りがいい物件、そして一定の人気があり、空室リスクがないものを選びます。
また、彼らは常に相続対策を頭に入れて行動します。資産は、現金よりも不動産で持っているほうが相続評価額を抑えられる場合が多いため、積極的に不動産を購入します。多少購入金額より実勢価格が下がっても、相続税を圧縮できるという理由で購入する場合もあります。
物件を売る側からすると「現金で購入してくれて、すぐに決定をしてくれるなら多少の価格交渉はします」という考えになるのかもしれません。特に現金化を急いでいる場合などは、融資の審査を待つ必要がない好条件の人に売る方が確実です。高額かつ話題になりそうな物件は、売る人も買う人も秘密裏に取引したいと思うものです。それは仲介する不動産業者も心得ていて、確実に買ってもらえるお客様のところへ最初に話を持っていきます。
「お金は寂しがり屋で、お金がある所に集まる」といわれますが、不動産の取引でも同じことがいえるのかもしれません。