注文住宅は外観、間取り、設備など全てご自身で決められるという大きなメリットがある反面、拘りすぎて予算をオーバーしてしまう方も少なくないではないでしょうか。
オーバーしないようにするには、事前に注文住宅の価格についてきちんと把握しておく必要があります。
そこで今回は、
- 注文住宅の価格の内訳
- ハウスメーカー?それとも工務店?それぞれの注文住宅の価格の相場は?
- 注文住宅の費用を節約する方法
- 注文住宅は値引きできるの?
- 注文住宅会社を選ぶには?無料資料請求を利用する
などについて書いていきますので、ご参考になれば幸いです。
目次
1、注文住宅の価格の内訳
まず、注文住宅の価格の内訳について知っておきましょう。具体的には以下の通りです。
- (1)建物本体の費用
- (2)建物本体以外の付帯工事費用
- (3)その他諸費用
では、順番にみていきましょう。
(1)建物本体の費用
建物本体の費用とは、建物を建てるためにかかる費用のことを言います。一般的には総価格の70%程度を占めると言われています。
具体的には以下のような内容です。
- 基礎工事
- 屋根工事
- 外壁工事
- 建具工事
- 内装工事
など。多くのハウスメーカーや工務店が広告で表示されている「坪単価」は、この本体工事費用のみの金額になります。
なお、会社によって坪単価の計算方法が異なる場合がありますので、坪単価の注意点について詳しくは「坪単価とは?注文住宅の坪単価について知っておきたい5つのこと」をご参照ください。
(2)建物本体以外の付帯工事費用
付帯工事費用は、一般的には総価格の15%を占めると言われております。大きく以下のような工事内容が含まれております。
- 地盤改良工事
- 冷暖房工事
- 外構工事
- ガス水道電気引き込み工事
- 照明・カーテン工事
など。
なお、「計画内容」や「敷地の条件」などによって工事内容が大きく変わり、工事費用にも影響するため、少し余裕を持った資金計画をしておくといいでしょう。
(3)その他諸費用
その他諸費用は一般的には総価格の15%ほど占めると言われております。大きく以下の費用が挙げられます。
- 建築確認申請・検査などの手数料
- 銀行ローンの手数料や保証料など
- 登記費用
- 火災費用
- 地鎮祭、上棟式などの祭事費用
- 引越し費用
など。
なお、設計事務所に設計依頼をした場合、別途設計費用もかかることに注意しましょう。
2、ハウスメーカー?それとも工務店?それぞれの注文住宅の価格の相場は?
ハウスメーカー?それとも工務店に依頼するかで悩まれている方も少なくないではないでしょうか。以下にてそれぞれの価格の相場について書きますので、ご参考ください。
(1)ハウスメーカー
大手ハウスメーカーは、
- 広告費
- 人件費
- 住宅展示場
などのコストが住宅価格に上乗せされているため、価格が高めだと言われています。
地域や建築方法によって価格も異なりますが、東京の場合、一般的には大手ハウスメーカーの相場は、坪単価75万円前後ほどです。
ハウスメーカーでの注文住宅の購入は、比較的に予算の余裕があって、建築会社のブランドのこだわりがある方に適していると言えるでしょう。
以下にて住宅産業新聞が発表した「2014年度大手住宅メーカーランキング表」を参考に坪単価を算出しましたので、ご参照ください。
(参照:住宅産業新聞)
(2)工務店
一方、工務店では、広告費、販促費用は多くかけないため、ハウスメーカーと比較して価格が安い傾向があります。
地域や建築方法によって費用も異なりますが、東京の場合、一般的には40〜50万円が目安になるでしょう。
工務店は地元密着型が多いため、地元での評判を大切しています。従って、価格に加え、施行やアフターサービスを丁寧に対応しているというメリットがあります。
コストを抑えながらも拘りの家を建てたい方に適していると言えるでしょう。
3、注文住宅の費用を節約する方法
注文住宅の費用をできるだけ節約したいという方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
節約するためのポイントは大きくは以下の通りです。
- (1)複数社に見積りを取得する
- (2)仕様や設備のグレードにメリハリをつける
- (3)複雑な形状の建物にしない
- (4)間取りを工夫して壁の数を減らす
- (5)バス・キッチンなどの水回りの場所をできるだけ集中させる
では、それぞれについてみてみましょう。
(1)複数社に見積りを取得する
同じ仕様や設備でも、建築会社の特徴などによって費用が異なります。同じ仕様と予算で複数社に見積りを依頼してみるとよいでしょう。
以下のサイトでは、「無料」にて複数社に見積りを一括依頼する事ができますので、ぜひ利用してみてください。
ハウジングバザール
(2)仕様や設備のグレードにメリハリをつける
壁や床など、面積の大きい箇所のグレードがコストに大きく影響を与えます。従って、グレードアップする箇所に優先順位付けするようにしましょう。
(3)複雑な形状の建物にしない
建物は凸凹の場所が増えることによって、柱や壁の面積が増え、基礎工事や屋根の形状も複雑になり、コストが高くかかります。
従って、コストを抑えるにはできるだけシンプルな形状にするといいでしょう。
(4)間取りを工夫して壁の数を減らす
間取りを工夫して壁の数を減らすだけで、人件費や材料費などを削減することが出来ます。
また、壁の数を減らすことで空間も大きく感じるというメリットがあります。
(5)バス・キッチンなどの水回りの場所をできるだけ集中すさせる
キッチン、バス、トイレ、洗面所などの水回りをできるだけ集中させることによって、排水管の長さを短くすることができ、結果として材料費と工事費を安くする事が出来ます。
例えば、1階と2階にトイレがある場合、上下を同じ位置に配置することによってシンプルな構造となり、コストを安くおさえる事ができます。
注文住宅の費用の節約方法や資金計画の立て方などについて詳しくは「注文住宅の予算の立て方と費用を節約する方法」をご参照ください。
4、注文住宅は値引きできるの?
注文住宅の場合、値引きできるかが気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
注文住宅は購入者それぞれのこだわりの家であり、大量生産できるものではなく、注文住宅会社側がコストをおさえられるものではないため、大幅な値引きは正直難しいと言えます。
従って、とりあえず交渉してみるのではなく、値引きしてくれたらもうお願いするという最終手段で交渉するようにしましょう。
なお、値引きしてもらうための手段としては複数の注文住宅会社から相見積もりをもらって比較しつつ、高いメーカーに対しては「より安いメーカーがあるんですよね・・・」と伝えて交渉する方法がよいでしょう。
この方法を採る前には、同じ予算で複数社に建築プランを作成してもらい、中から気に入った会社を絞っておく必要があります。
まとめ
今回は注文住宅の価格について書きましたが、いかがでしたでしょうか。ご参考になれば幸いです。
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