家を買いたいけど、住宅の種類って何を選べばいいの……。
物件購入を検討しているものの、住宅の種類が多くあってどれを選べばいいのかわからないという方がいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の記事では、
・物件を購入するとは
・5つの物件の種類とそれぞれのメリット・デメリット
の2点を解説した上で、
・「理想の暮らし」とは
・理想の物件を購入するためのポイント
以上2点の合計4点を、不動産についてのコンテンツを発信している当メディア「不動産投資の教科書」が紹介します。
この記事で、自分に合った物件が見つかれば幸いです。
目次
1、物件を購入する
(1)物件購入とは
物件を購入するとは一般的に、マイホームを手に入れるということです。
マイホームを手に入れることは、生活を快適にさせます。
他人のものを借りるのではなく、自分の所有物として物件を持つことで得られる満足感が物件購入にはあります。
(2)物件購入のメリットデメリット
物件を購入するメリットは、以下の通りです。
・満足感
・設備が充実している
・自分好みにカスタマイズできる
・資産になる
・家を持つことで社会的信用度が上がる
・ローンを完済すれば住居費用が不要で、老後が安心
(3)賃貸との違い
賃貸と購入の違いやどっちがお得かなどについて、気になる人も多いかと思います。
賃貸のメリットを挙げて、購入する場合との違いを解説します。
賃貸のメリットは以下の通りです。
・住み替えがしやすいので、環境の変化や家族構成の変化などに柔軟に対応できる
・住宅ローンの負担がない
・税金がかからない
やはり物件を購入するのと賃貸との大きな違いは、ライフスタイルの変化への対応です。
賃貸は身軽で、ライフスタイルの変化に柔軟ですが、物件を購入すると柔軟な住み替えをすることは困難で、身動きを取ることはできません。
賃貸は、家を借りている間、家賃を支払い続けれなりません。
老後のことを考えると、物件購入をした場合と比べてさまざまな負担が大きくなるでしょう。
2、購入できる物件とのそれぞれのメリット・デメリット
「購入できる物件には、どんな種類があるの?」
「マンションにしようか一戸建てにしようか」
「新築にしようか中古にしようか」
そう思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
購入できる住宅の種類を、一通り紹介します。
・新築注文住宅
・新築建売住宅
・新築マンション
・中古一戸建て住宅
・中古マンション
本章では、以上の5種類の住宅のそれぞれの、メリットとデメリットを紹介します。
(1)新築注文住宅のメリット・デメリット
①新築注文住宅のメリット
新築注文住宅のメリットは、まず新築であることです。
新築であることのメリットは以下の通りです。
・内装や外装の全てが新しく、綺麗な状態であること
・最新の住宅設備を導入できる
・耐震性能や断熱性能などの住宅性能が高い
・保証期間が長い
・税制で優遇される
さらに、新築注文住宅は一戸建て住宅でもあります。
一戸建て住宅のメリットは以下の通りです。
・土地を含めて資産となる
・建て替えやリフォームが自由
・管理費用や駐車場代などが不要
そして、注文住宅であるメリットは、間取りやデザイン、設備を自由に決めることができる点になります。家を建てる建築会社も、自分で決めることができます。
②新築注文住宅のデメリット
デメリットは、自由に決めることができる分、値段が高いことです。そして完成まで時間がかかり、完成するまで仕上がりがわからない点です。
5種類の中で、最も建物の自由度が高く、最も値段も高いのが注文住宅になります。
自分好みの理想の家を建てたいならば、注文住宅を建てることをおすすめします。
(2)新築建売住宅のメリット・デメリット
①新築建売住宅のメリット
新築建売住宅のメリットは、「(1)新築注文住宅のメリット・デメリット」で紹介したのと同様に新築であることと、一戸建て住宅であることです。
建売住宅のメリットは、新築一戸建てで、注文住宅に比べて値段が安いことです。
また、建物を実際に見て決めることができ、すぐに入居することが可能になります。
②新築建売住宅のデメリット
デメリットは、間取りやデザインに自由度がなく、外観も同じような建物が多い点です。
建売住宅は、建物の自由度が低く、注文住宅の次に値段が高いことが多いです。
新築一戸建てに住みたいけど、費用は抑えたいという方は建売住宅を検討すると良いでしょう。
(3)新築マンションのメリット・デメリット
①新築マンションのメリット
新築マンションのメリットは、「(1)新築注文住宅のメリット・デメリット」で紹介したのと同様に新築であることです。
また、新築マンションは、マンションということで戸建て住宅とは異なります。
戸建て住宅と比べて、マンションのメリットは以下の通りです。
・セキュリティ面が強固
・通勤に便利な立地の物件が多い
・メンテナンスを管理会社に任せられる
そして、新築マンションであるメリットは、複数の間取りが用意されている点です。
同じ部屋の構造でも、間取りに複数のバリエーションがあります。複数の条件から、自分好みの間取りを選ぶことができます。
さらに、セキュリティも最新の設備を取り入れて、安心して生活することができるでしょう。
②新築マンションのデメリット
デメリットは、実際の部屋を見ることができず、モデルルームや設計図を見て購入を決める点です。そのため、実際住むと、思っていたのと違う可能性があります。
さらに、新築マンションは、物件数が少ないため、選びにくいというデメリットもあります。
新築マンションは、建物の自由度は注文住宅の次に高く、建売住宅の次に値段が高いことが多いです。
多少の間取りは自分で選べて、利便性がよく、新築にこだわる方は新築マンションを検討すると良いでしょう。
(4)中古一戸建て住宅のメリット・デメリット
①中古一戸建てのメリット
中古の一戸建て住宅は、中古あり、戸建て住宅です。
戸建て住宅のメリットは、「(1)新築注文住宅のメリット・デメリット」で紹介したのと同様です。
中古住宅であるメリットは、以下の通りになります。
・新築と比べて値段が安い
・物件が多い
・実際に物件を見ることができる
そして、中古一戸建てのメリットは、戸建て住宅を安く購入できる点です。
木造住宅の場合、築年数が20年超えると建物の価値がほとんどなくなります。
そのため、土地の費用だけで一戸建て住宅を購入できる場合があります。
②中古一戸建て住宅のデメリット
デメリットは、想定していなかったメンテナンスやリフォームが必要になることがあります。中古マンションは、物件価格は安いが、維持費用が必要になってきます。
中古の一戸建て住宅は、建物の自由度が低く、新築マンションの次に値段が高いことが多いです。
費用は最低限に抑えて、一戸建て住宅が欲しい方は、中古の一戸建て住宅を検討すると良いでしょう。
(5)中古マンションのメリット・デメリット
①中古マンションのメリット
中古マンションは、名称のとおり中古のマンション住宅です。
「(3)新築マンションのメリット・デメリット」「(4)中古一戸建て住宅のメリット・デメリット」で紹介した通り、「中古」の物件と、「マンション」であることにはそれぞれメリットがあります。
中古マンションのメリットは、物件が多く、利便性に優れた物件が多いという点です。
新築マンションや一戸建て住宅と比べて、物件数が多く、利便性に優れた立地に建設されていることが多いです。
②中古マンションのデメリット
中古マンションのデメリットは、築年数が古いマンションだと、セキュリティが貧弱な場合があります。また、建物が老朽化して、毎月支払う修繕積立費が上がる可能性があります。
中古マンションは、建物の自由度は低く、最も値段が低いのは中古マンションになります。
コストパフォーマンスに優れた物件が欲しい方は、中古マンションを検討すると良いでしょう。
3、理想の暮らしができる物件とは
(1)理想の暮らし
物件を購入するならば、「理想の暮らし」をイメージしなければいけません。
家を購入しようと思ったら、将来どのような生活をしたいかをイメージすることから始めます。
理想の暮らしは人それぞれです。自分にとっての理想の暮らしを考えてみましょう。
例えば、
・子どもに伸び伸び育ってもらいたい
・通勤に時間をかけたくない
・ペットを飼いたい
・綺麗な高層マンションに住みたい
などといった、理想を描くことは、物件を購入するならばとても重要です。
(2)妥協できない条件を明確にする
「(1)理想の暮らし」の例で挙げたような理想の条件をいくつか出したら、項目に優先順位をつけましょう。この条件は絶対なのか、妥協できる条件なのかの境界線も明確にします。
以上のように理想を条件に変換して、明確にするだけで、自分に合った最適な物件を見つけ出せるかもしれません。
例えば、
・通勤に時間をかけたくない
・綺麗な高い所に住みたい
という2つの条件が、譲れない条件とするならば、駅近物件が多く、新しい「新築マンション」を選ぶべきです。
4、理想の物件を購入するためのポイント
(1)資金計画
物件を購入する際に多い失敗は、予算の失敗です。
「理想の物件を購入したけど、毎月のローン返済に圧迫されてしまっている。」
なんてことになったら、せっかく理想の家を建てたのに苦しい生活をしなければなりません。
予算の失敗をしないためには、綿密に資金計画を立てることが重要になってきます。
資金計画を立てる上で重要なことは、何よりも「無理なく返済することができる」です。
住宅ローン以外にも物件購入の諸費用などがかかってくるので、自分の収入を考慮して、綿密な資金計画を立てましょう。
(2)リフォームやリノベーションを検討
「新築住宅は買えないけど、内装は自分好みにしたい」
こんなふうに思っている方はいませんか?
そんな時は、中古の住宅を購入後に、自分好みにリフォームやリノベーションをして、理想の住まいを手に入れる方法があります。
中古住宅を購入して、手を加えたいところや直したいところだけ改装するのは、新築住宅を購入するよりも費用を抑えることができます。
(3)建築条件付き土地を購入して家を建てる
新築注文住宅を購入して理想の家を建てたいけど、予算オーバーだな……。
と諦めかけている方はいませんか?
そんな方のために、注文住宅を安く建てる方法を紹介します。
注文住宅を安く建てる方法は、建築条件付きの土地を購入することです。
建築条件付き土地とは、売主があらかじめ建築会社を指定して家を建てるように販売している土地です。
そして、建築プランを決めるのに期限があり、土地の購入から家をどのように建てるか考えている時間がありません。
建築条件付きの土地を購入するメリットは、一般的な土地を購入するよりも価格が安いことが多いです。
さらに、買主の希望で建築会社を選ぶことはできませんが、間取りや内装の自由度が高いです。
注文住宅を建てたいけど、予算で悩んでいる方は、建築条件付き土地を購入して注文住宅を建てることを検討していてはいかがでしょうか。
まとめ
自分に合った最適な家が見つかりましたか?
今回は、購入できる物件の種類や、理想の暮らしを手に入れるためのポイントなどを紹介しました。
それぞれの物件にメリットやデメリットがありました。
本記事で、自分に合う最適な家が見つけることの助けになれば幸いです。