総務省は1月30日、住民基本台帳に基づき、国内における人口移動の状況を明らかにする人口移動報告を発表しました。
報告によると、2022年の東京都の転入超過(転入者が転出者を上回ること)は3万8023人で、3年ぶりに拡大したことがわかりました。
この記事は、2022年の人口移動報告から、不動産投資において押さえておきたいポイントを、不動産投資の教科書 編集部が抜粋しまとめたものとなっています。
フドウくん
1、都道府県別の転入・転出超過の状況
下図は、都道府県別の転入・転出超過の状況を表したものです。
出典:https://www.stat.go.jp/data/idou/2022np/jissu/pdf/all.pdf
転入超過となっているのは11都府県で、宮城県は7年ぶりに転出超過から転入超過へ転じる結果となりました。
- 長野県は、外国人を含む人口移動集計を開始した2014年以降、初めての転入超過
- 転入超過数が最も拡大したのは東京都で、2021年の5433人から3万2590人増え、3万8023人の転入超過
- 一方、転出超過数が最も多いのは広島県で9207人、2021年と比較して最も転出超過が拡大したのは愛知県で7910人
2、3大都市圏の転入・転出超過の状況
下図は、3大都市圏の転入超過数の推移を表したものです。
出典:https://www.stat.go.jp/data/idou/2022np/jissu/pdf/all.pdf
3大都市圏全体では8万954人の転入超過となり、前年に比べ1万5081人の拡大となりました。
- 東京圏は9万9519人の転入超過で、前年に比べ1万7820人の拡大
- 名古屋圏は1万6218人の転出超過で、前年に比べ5304人の拡大
- 大阪圏は2347人の転出超過で、前年に比べ2565人の縮小
3、市町村別の転入・転出超過の状況
下表は、転入超過数の多い上位20市町村、年齢3区分別の転入超過数の多い上位20市町村を表したものです。
出典:https://www.stat.go.jp/data/idou/2022np/jissu/pdf/all.pdf
転入超過数が最も多いのは東京都特別区部(東京23区)で、2021年の転出超過から転入超過へ転じる結果となりました。
- 転入超過数が最も多い市町村は東京都特別区部で2万1420人、次いで埼玉県さいたま市で9282人、大阪府大阪市で9103人と続く
- 年齢3区分別の転入超過数は、0~14歳は埼玉県さいたま市、15~64歳は東京都特別区部、65歳以上は北海道札幌市が最も多い
4、住民基本台帳人口移動報告について
住民基本台帳人口移動報告は、市町村長(東京都特別区の区長を含む。)が作成する住民本台帳により、人口の移動状況を明らかにすることを目的としたものです。
本報告は、住民基本台帳法(昭和42年法律第81号)に基づいて、届出等のあった転入者に係る事項のうち、従前の住所(市区町村コード)、性別、年齢(出生年月日)、異動年月により作成したものになります。
また、日本国内における人口移動の情報を集計したもので、国外からの転入者及び国外への転出者は含まれていません。したがって、転入超過数は、社会動態の全体を表したものではないことに留意が必要です。
本記事の参照:住民基本台帳人口移動報告 2022年(令和4年)結果
まとめ
この記事では、2022年の人口移動報告について、不動産投資をする上で押さえておきたい内容を抜粋して紹介しました。
指標となる情報としてお役立ていただけましたら幸いです。
2022年の調査結果では、15~64歳の転入超過数の1位は東京23区で、47,678人の転入超過でした。この結果からは、東京23区は現在もなお学生や就業者が多く移り住む傾向にあることがうかがえます。
東京23区での不動産投資は、単身者の需要が見込めるワンルームマンションの人気が高くなっています。
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