• 資産運用
  • 2018/2/19

10分で理解できる投資信託の5大リスクと2大リスク管理法

投資信託を始めたいと思うけれど、一番心配なのがリスク…という方は多いと思います。ご存知のように投資信託は定期預金などと比べると利回りが高く資金の運用方法としてとても魅力的ですが、その一方で元本保証ではないためリスクを伴います。

投資信託のリスクから多くの方が懸念することと言えば・・・

  • 大切な資金を増やすどころか元本割れするのは最悪だ
  • まして、全額を失うなんてもっての外
  • 毎日のように投資信託のリスクを考えるような生活をしたくない
  • リスクをよく知らないまま投資信託を買ってしまうのは怖い

おおむね、このような感じではないでしょうか。投資信託の目的はもちろん、お金を増やすことです。しかも自分が働くわけではなくお金に働いてもらうのが資産運用なので、基本的には何もしなくてもお金が増える仕組みでなければ意味がありません。

そのために始める投資信託でお金を減らしてしまったり失ってしまうのは最大のリスクであり、何としても避けなければなりません。
だからと言って元本保証の運用だと1%を大きく下回るような利回りしか望めず、やはり多少のリスクを取りつつも資産を増やしていくとなると投資信託が有望な選択肢であることは間違いありません。

そこで、月間20万人の投資家が訪問するメディア「不動産投資の教科書」が、投資信託のリスクについての全知識と効果的にリスクを管理して抑える方法を解説します。

リスクさえうまく管理すれば魅力的な利回りを得るチャンスがとても多い投資信託を味方に付けるために、ぜひ最後までお読みください。



1、投資信託のメリットとデメリットを知っておこう

(1)最大のメリットは銀行預金と比較した利回りの高さ

投資信託を検討されている方にとって、その最大の理由は利回りの高さだと思います。マイナス金利時代において3%というだけでも高利回りですし、運用成績の良い銘柄であれば2桁の利回りを稼ぎ出している投資信託もあります。

ここでスルガ銀行が発表している投資信託の利回りランキングを見てみましょう。
出典:スルガ銀行 分配金利回りランキング

ご覧のように10位まですべての銘柄が2桁超えです。30%40%というのはさすがに突出しているのでいつまでもこの利回りが続くとは考えにくいですが、一時的とはいえこれだけの利回りをマークしているのは投資信託の大きな魅力です。

その他にも、投資信託は投資家のお金を集めてプロが運用する仕組みになっているため、少額から始められることやプロに任せる安心感などのメリットがあります。個人投資家の投資規模では買えないような資産であっても投資信託であれば間接的に投資ができるため、投資対象の選択肢が広いというのも魅力的です。

(2)最大のデメリットは元本割れのリスクがあること

たくさんあるメリットの一方で、投資信託にはデメリットもあります。やはり最大のデメリットは、元本保証ではないので元本割れのリスクがあることです。前項で驚異的な利回りを稼ぎ出している投資信託をご紹介しましたが、これがいつマイナスに転じるかは分かりません。おそらく多くの方が懸念されているのはこの点で、長期的に安心して保有できる投資信託でなければ枕を高くして眠れないとお感じだと思います。

ある程度のリスクを取りつつも大切な資金を守るのが、投資信託における正しいリスク管理です。その方法についてもしっかり解説していきますので、ご安心ください。

(3)投資・資産運用においてリスクとリターンは表裏一体である

投資信託に限らず、投資のリスクとリターンは表裏一体の関係にあります。主要な金融商品のリスクを分布図にまとめると、このようになります。

 多くの投資信託に関わりのある価格変動リスクと為替変動リスクという2つの軸で配置しています。最近話題の仮想通貨も含めていますが、これは為替変動リスクこそないものの価格変動リスクがとても高いので、左上になります。

左下にいけばいくほどリスクは低いですが、リスクが低いということはリターンも低くなります。

投資信託は、左上のゾーンに入ります。その隣にREITもありますが、これは不動産投資信託といって投資対象が不動産に特化した投資信託です。

価格変動と為替変動、それぞれのリスクが高いものほどハイリスク&ハイリターンであることをイメージしていただければと思います。それぞれ仮想通貨とFXが配置されていますが、そのリスクの高さはご存知の通りです。

これら10種類の金融商品については、「初心者必見!リスク&リターン別10種類の資産運用法をオススメ度で解説」でリスクとリターンの視点から詳しく解説していますので、そちらもぜひお読みください。

(4)投資信託をリスクの低い順に並べてみると

投資信託の投資対象としては、例えば債券、不動産、株などがあります。

リスクの低い順に並べると上から

  • 債券
  • 不動産

となります。

そして投資先として日本国内、日本以外の先進国、そして新興国などがありますが、これもリスクの低い順に並べると国内、先進国、新興国となります。

それを一覧にまとめると、こうなります。

  債券 不動産
日本国内 日本債券型 J-REIT 国内株式型
日本以外の先進国 先進国債券型 先進国リート 先進国株式型
新興国 新興国債券型 新興国リート 新興国株式型

左上が最も低リスクで、右下にいくほど高リスクとなります。その一方でリスクが高くなるにつれて狙うリターンも大きくなります。

2、投資信託に付き物の5つのリスク

(1)価格変動リスク

投資信託で運用しているさまざまな金融商品は、日々価格が変動しています。その価格変動によって値上がり益を狙っているわけですが、運用がうまくいかず価格変動によって資産を減らしてしまうこともあります。

投資信託は元本保証ではないため、価格変動リスクによって投資金が減ってしまう可能性があります。

(2)金利変動リスク

金利というのは、国債や社債などの債券の金利のことです。経済情勢によって金利は常に変動しており、債券が買われる(=債券価格が上昇する)と金利が下落し、逆に債券が売られる(=債券価格の下落)と金利は上昇します。

その逆に、金利の上下によって債券価格が影響を受けることもあります。債券価格が変動すると、債券に投資をしている投資信託の基準価額が影響を受けます。

債券型の投資信託を保有もしくは購入の検討をしている方は、金利の変動に注意を払う必要があります。

(3)為替変動リスク

円高、円安、ドル高、ドル安・・・といった連日の経済ニュースで見聞きする報道は、常に変動している通貨同士の為替レート変動を伝えているものです。投資信託には外貨建てのものも多く、日本円以外で運用されている投資信託はすべて為替変動のリスクと関わりがあります。

例えば、アメリカドル建てで運用されている投資信託はドル安になると価値が目減りしますし、その逆にドル高になれば相対価値が上昇します。

実際にあるのが、オーストラリアドルなど高金利国で運用されている投資信託で、運用そのものは高い利回りが出ているのにオーストラリアドル安が起きると利益がなくなってしまうといったようなケースです。

(4)デフォルトリスク

信用リスクとも呼ばれ、債券の発行元が破綻してしまうことによる債務不履行のリスクです。債券はお金を借りる証文のようなものなので、そのお金を借りた債券の発行元が破綻してしまうと証文も紙切れ同然になってしまいます。

債券型の投資信託に関わりのあるリスクで、特に新興国の債券で運用している投資信託には、その投資先の国によっては高利回りである一方、デフォルトリスクを意識しなければならないものがあります。

(5)カントリーリスク

カントリーとは国という意味で、投資先の国の政治や経済などの情勢が変化してしまうことによって投資金が危険に晒されるリスクが、カントリーリスクです。新興国や途上国は経済の仕組みが未発達であったり脆弱であることが多く、不況や投資の冷え込みによって経済全体が大きなダメージを受けて破綻状態になることがあります。こうした事態になると該当する国々で運用をしている投資信託も大きな損失を被るため、基準価額の下落という形で投資家にもリスクが顕在化します。

この他にも戦争や通貨危機、急激な通貨レートの暴落、政変による財産の没収など、「エマージングファンド」と呼ばれる新興国向けの投資信託は高利回りが魅力ですが、その一方でカントリーリスクも高いのでハイリスク&ハイリターンです。

3、正しく管理すればリスクは怖くない

(1)リスク管理の基本的な考え方

投資信託のリスクは、適切な管理によって抑え込むことができます。投資信託に限らずリスク管理の基本は、分散投資です。前章では5つのリスクを解説しましたが、それらのリスクが入れ代わり立ち代わり現実になったとしても、多様な金融商品、投資先で運用をしていれば総倒れになってしまうことは避けられるはずです。

これが分散投資の基本的な考え方です。実は投資信託そのものがすでに分散投資の考え方を採り入れており、単一の株式銘柄だけに集中投資をするといったことをせずに幅広い運用をすることでリスク分散が図られています。

特定の投資カテゴリーだけに絞らず、バランス型といって「国内株式+新興国株式」といったように1つの投資信託で異なるカテゴリーへの分散投資をしている銘柄もあります。

このようにリスク管理の基本は分散であり、それは金融商品や投資先といった分散だけでなく、投資のタイミングによる時間軸の分散も有効です。次項からはそれぞれのリスク分散について解説していきます。

(2)卵を1つのかごに盛るな

投資の世界には「卵を1つのかごに盛るな」という格言があります。1つのかごに卵を全部盛ってしまうと、そのかごを落としてしまうと卵が全部割れてしまいます。それを防ぐために複数のかごに盛れば1つだけかごを落としてしまっても他の卵は守られるというわけです。

これはリスク分散の本質を表現している言葉で、投資信託選びにおいても複数のかごを用意するのが効果的です。最初から分散投資を目的としているバランス型投資信託を選ぶのも良いですし、自分でローリスク型とハイリスク型を組み合わせるのも良いでしょう。

リスク分散については、「投資の安全度を2倍以上にする分散投資の4つの分散項目と5つの具体的な方法」に詳しい解説と具体的な方法があります。ちょっとユニークな切り口でのリスク管理方法にも触れていますので、こちらもぜひお読みください。

(3)時間軸でのリスク分散

3、(1)リスク管理の基本的な考え方」では、投資のタイミングによる時間軸の分散について少し触れました。手持ちの資金をすべて一度に投資してしまうのではなく、タイミングを分けて投資をすることで価格変動リスクを軽減することができるという考え方です。

この手法は、ドルコスト平均法と呼ばれています。ドルコスト平均法の基本や投資方法については、「ドルコスト平均法で失敗したくない方のためのメリット&デメリット解説」に詳しい解説があります。詳しい解説はそちらをご覧いただくとして、ここでは「投資のタイミングを分けることで価格変動リスクを平坦化できる」とご理解いただければOKです。

投資信託には積立投資という選択肢もあります。一度に多額の投資金を用意できないという方に人気の投資方法ですが、同時にドルコスト平均法によるリスク分散効果も得られるのでオススメです。

4、投資信託初心者向けのオススメ投資法6ヶ条

(1)まずは、少額から始める

投資信託の良いところは、少額から始められることです。積立投資であれば100円からでも可能なので、リスクに対する不安が大きい方はまず少額から始めてみることをオススメします。投資信託に対する知識が増え、最初の頃より安心できるということであれば投資金額を多くしていくといったように、投資規模を柔軟に選択できる投資信託のメリットをしっかり活かしましょう。

(2)インデックス、ETF中心の銘柄選び

投資信託にはインデックスファンドとアクティブファンドという2つの大きなカテゴリーがあります。インデックスファンドはTOPIXやダウ平均などの指標と連動するように運用されている投資信託で、アクティブファンドはそれよりも多くのリターンを狙う投資信託です。

このうちリスクが低く初心者向きと言えるのが、インデックスファンドです。例えばTOPIXは東証一部の全銘柄の時価総額から算出される指数なので、TOPIX連動型の投資信託を持っているということは東証一部の全銘柄に分散投資をしているのと同じ効果が得られます。

世界経済は緩やかな成長を続けており、世界各国の平均株価も一時的な下落はあるものの緩やかな上昇を続けています。インデックスファンドであれば、こうした経済成長や株式市場の成長をそのまま資産形成に直結させることができるのでオススメです。特にアメリカはリーマンショックで一時的に株価が下落することはあっても長い目で見れば右肩上がりを続けています。

この状況を踏まえると、ダウ平均などのインデックスファンドを購入することも一つの有効な選択肢と言ってよいでしょう。

また、インデックスファンドの中には証券取引所に上場されているETFという銘柄群があります。株のように簡単に売買できる上に手数料が安いなどのメリットも多いので、こちらも投資信託のリスクを抑えつつ一定以上のリターンを狙えるのでオススメと言えます。

(3)リスクを減らすにはバランス型を選ぶ

すでに触れてきましたが、投資信託の中にはバランス型というカテゴリーがあります。その投資信託1本を持っているだけで世界中のさまざまな金融商品に分散投資をしているのと同じことになるので、リスク管理を丸投げしたい方にオススメです。

例えば、「SBIグローバル・ラップファンド(積極型)」というバランス型投資信託があります。運用方針には「世界中のさまざまな資産への分散投資」とあるように、異なる国、カテゴリーの金融商品が組み込まれています。

出典:SBI証券SBIグローバル・ラップファンド(積極型)

この「SBIグローバル・ラップファンド(積極型)」の基準価額推移を見ると、一時的な下落はあるもののそれほど大きな下落幅ではなく、その後順調に上昇を続けています。これはバランス型投資をすることでリスクをうまく抑えつつ、経済の成長をうまく運用成績に反映している結果と言えるでしょう。


出典:SBI証券SBIグローバル・ラップファンド(積極型)

(4)積立投資でドルコスト平均法を実践

投資信託で積立投資ができることは、個人詰投資家にとって大きなメリットです。投資家から集めたお金を運用する形になっているため、投資信託には個々の投資家が自由にお金を出し入れできる柔軟性があります。積立投資は、この柔軟性を活かした投資信託ならではの手法と言えます。

毎月5,000円、1万円といった具合に現実味のある金額を貯金と同じ感覚で投資信託の購入に回します。証券会社の口座には積立購入という機能があるので、これを設定しておくと自動的に口座から積立金額が引き落とされて、すでに積立購入の注文を出している投資信託の購入に充てられます。

とても簡単である上にドルコスト平均法を実践できるためリスクもうまくコントロールすることができます。

毎月5,000円からでも積立を続けていけば300万円になる投資方法を、「毎月たった5,000円が老後に300万円になる積立投資信託の全知識」で解説しています。少額からでもまずは始めてみることが大切であることが、この記事からもお伝えできると思います。

(5)長期投資を前提にする

株やFXと違い、投資信託は毎日のように頻繁に売買することに適した金融商品ではありません。どちらかというと一度買ったら中長期的に保有して資産を増やしていく投資スタイルに適しているので、リスク管理という意味においても長期投資をオススメします。

投資信託は毎日のように基準価額が変動していますが、長期保有だとこうした毎日の値動きに一喜一憂することなく、「長い目で見たらお金が増えていた」という投資効果が得られます。

これは価格変動リスクを抑えるという意味合いだけでなく、毎日のように値動きをチェックする手間や、一時的な下落による精神的な負担やストレスを軽減するためにも実践したい投資法です。

(6)非課税メリットを活かしてリスク軽減

長期的な積立投資をするのであれば、NISA、つみたてNISAiDeCoといった非課税優遇を活用した投資信託の購入も税負担が軽減される分だけリスク軽減になるのでオススメです。知っておきたいこれらの制度のポイントを簡潔にまとめると、以下のようになります。

  • NISAは年間120万円分までの投資枠が最長5年間非課税になる
  • つみたてNISAは年間40万円までで、最長20年間が非課税になる
  • iDeCo70歳までの積立分がすべて非課税、しかも受取時も非課税

住宅購入や教育資金など、「老後」以外の目的で資産形成をするのであればNISAもしくはつみたてNISAがオススメですが、資産形成の目的が老後資金であれば断然iDeCoがオトクなので、それを前提に検討してみてはいかがでしょうか。

つみたてNISAiDeCoの違いについては「毎月たった5,000円が老後に300万円になる積立投資信託の全知識」で、iDeCoの詳細については「iDeCo(イデコ)はメリットだらけ?30歳が定年前に軽々1300万円貯める方法」でそれぞれ詳しく解説していますので、そちらをお読みいただくとさらに理解が深まると思います。

まとめ

投資信託に付き物のリスクと、それをうまく管理する方法を解説してきました。ここまでお読みになって、「これなら自分にも出来そうだ」と思っていただけましたでしょうか。投資信託は最初からリスク管理を前提にしているので、大切なお金を減らしたくないという方や投資初心者の方に最適の金融商品です。

うまくリスクを管理しながら、元本保証の運用では絶対に得られないような投資信託の利回りを資産形成に役立ててください。

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