「株で生活している人ってどうやって収入を得ているの?」
「株だけで生計を立てることはできる?」
サラリーマンなら誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
株式投資だけで生計を立てている人=専業トレーダーには、毎日満員電車に乗る必要もなければ、ぎくしゃくした人間関係も必要ありません。
この記事では、株だけで生活していく方法についてご紹介します。
目次
1、株だけで生活できるのか
(1)生活に必要なお金はいくらか?
まず、生活に必要なお金はだいたいいくらになるでしょうか?
総務省統計局の家計調査(2021年1月公表)によると、二人以上の世帯の1カ月の消費支出の平均は、1世帯当たり約28万円となっています。また、同世帯の1カ月の実収入の平均は、1世帯当たり約47万円です。
将来のリスク(病気や交通事故など)のために貯蓄もしていくとすると、株のトレードでざっくり月に50万円ほど稼ぐ必要があります。
(2)株で生活するのに必要な運用資金は?
月に50万円稼ぐために必要な運用資金はいくら必要になるでしょうか?
これを考えるうえで知っておかなければならないことがあります。それは、株式投資で利益を得る方法は主に2パターンあるということです。
利益を得る方法によって必要な運用資金が変わってくるので、場合分けして考えてみましょう。
①配当金で稼ぐ
配当金は、会社が得た利益から株主に支払われるお金のことです。配当は年に1回か2回行われます。
保有している株式の総額に対する配当金の割合を「配当利回り」といい、その平均は約2%となっています。
月に50万円必要な場合、年に600万円必要になりますが、これを2%(税引後は約1.6%)の配当で稼ぐには約3億7,500万円分の株を保有しなければなりません。
配当金だけで稼ぐには億単位の運用資金が必要であり、現実的ではないでしょう。
②デイトレードで稼ぐ
デイトレードとは、購入した銘柄をその日のうちに売却し、売買差益で利益を積み上げていく方法です。
株の取引が可能なのは平日だけなので月に20日取引するとします。月に50万円稼ぐためには1日当たり2万5,000円利益を上げる必要があります。
例えば50万円分の株を購入するとしましょう。この株が買った時から5%値上がりし、そのタイミングで売ることができれば2万5,000円の利益を得られます。
同様の計算で、100万円分の株を購入し、2.5%の値上がり株を購入することができれば1日の目標達成が可能です。
配当金で稼ぐ場合に比べ少ない運用資金で利益を得られるので、より現実的な方法といえます。
2、株だけで生活しようとするときの注意点
シミュレーションだけ見れば不可能ではなさそうに感じるかもしれません。
しかし、実際にはかなりの労力が必要ですし様々なリスクも存在します。
株だけで生活するうえで知っておくべき注意点がいくつかあるのでご紹介します。
(1)「株式投資=不労所得」ではない
株式投資には情報収集が欠かせません。継続的に景気や企業ごとの情報を仕入れ続ける必要があります。特に、専業トレーダーとして日々のトレードのみで稼いでいくとなると、その必要性はさらに増すでしょう。
(2)知っておきたい3つのリスク
①値下がりリスク
株価が購入価格よりも下がることもあり、このときに売却すれば、いわゆる「元本割れ」となり損失が発生します。株価が戻るまで保有したくなりますが、さらに損失が大きくなり株価が戻らないこともあるので、どのタイミングで損切りするかが重要になってきます。
②信用リスク
株はその会社が倒産すれば1円の価値もなくなってしまいます。そのため経営不振が予想された場合、株価は下落します。
このリスクは銘柄選びを慎重に行うことである程度減らすことができます。
③流動性リスク
会社の不祥事などにより上場廃止が決まれば、市場を通した株式売買ができなくなります。このような場合、その会社の株を持っている投資家はその株を直ちに売ろうとするので、市場の需要を上回る供給になります。ゆえに思いがけない安値で取引されることになります。
3、まずは兼業トレーダーとして稼ごう
(1)兼業トレーダーのすすめ
運用資金が潤沢にあるならば配当金で生活することが可能です。しかし、サラリーマンであれば現実的とは言えません。
また、いきなり専業トレーダーになるのもおすすめできません。上で述べたリスクもあるので初心者が安定した収入を得ることは困難です。
そこで提案するのが、「サラリーマンを続けつつ少額でトレーダーとしての腕を磨いていく」という選択肢です。安定した収入を確保しつつ株式投資の経験を積んでいくことは、ローリスクかつ将来の夢も広がります。
サラリーマンと株式投資を両立させつつ、株での利益がサラリーマンでの収入を安定して上回るようになれば、専業トレーダー1本で生計を立てていくこともできます。
(2)株主優待も有効活用しよう
株主優待とは、企業が自社の株を購入してくれた株主に自社の商品・サービスをプレゼントする制度です。
保有株数が多いほど支払われる金額も増える配当金とは異なり、株主優待は最小単位で株を保有していても1万株保有していても、優待内容に差がありません。
したがって、最小単位で株を保有していると高い優待利回りが得られます。株主優待は少額投資家に有利な仕組みといえるでしょう。
(3)株式投資は早く始めるほど有利
株式投資を早く始めることにはいくつかのメリットがあります。
1つ目は、複利の効果があることです。投資全般に言えることですが、同じ利益率なら運用資金の金額が大きいほど利益が大きくなります。株式投資で得た利益を元手に追加してさらに投資する、これを繰り返していくことで一度に得られる利益は大きくなります。
早く始めればこのサイクルをたくさん回すことができるので、将来得られる利益も増えるというわけです。
2つ目は、経験が蓄積していくことです。株式投資で利益を得るためには慣れもある程度必要となります。取引の数をこなし実践的に学ぶことが株式投資において重要です。
4、少額で株式投資が始められるネット証券4選
株式投資にはリスクがつきものです。少額投資から始めることでリスクを最小限に抑えられ、トレーダーとしてのスタートが切りやすくなります。
ここからは初心者が少額投資を始めるのにおすすめのネット証券をご紹介します。
ぜひいろいろなサービスを試して、自分に合ったネット証券を見つけてください!
(1)LINE証券
- 単元未満株(1株から取引できる株)の売買が可能
- LINEアプリからアクセスできる
- LINEポイントでの投資、LINE Payからの入金が可能
LINE証券は、誰もが使っているコミュニケーションアプリ、「LINE」から簡単にアクセスして株式投資ができます。他のネット証券のようにアプリをインストールする必要はありません。
1株・数百円から株を購入でき、最小限のリスクで株式投資を始めることができます。
また、LINEポイントの使用、LINE Payからの入金も可能なので、初心者が気軽に始めるにはぴったりのサービスです。
(2)SBIネオモバイル証券「ネオモバ株アプリ」
- 単元未満株(1株から取引できる株)の売買が可能
- Tポイントを使って株を購入できる
- 手数料が実質無料
ネオモバは主に若年層に向けて投資サービスを提供しており、投資を始める際のハードルが最小限になっています。
具体的には、1株・数百円から株を購入できたり、Tポイントを使用して株を購入できたりするほか、スマホ操作がしやすいようにアプリが設計されています。
また、月間の約定代金合計額(売買取引が成立した時の合計金額)が50万円以下の場合はサービス利用料が200円(税抜)発生しますが、毎月Tポイントを200ポイントもらうことができます。手数料が実質無料で利用できるとてもお得な株アプリです。
(3)auカブコム証券 プチ株
- 単元未満株(1株から取引できる株)の売買が可能
- 「プレミアム積立」
auカブコム証券 プチ株の最大の特徴は、プレミアム積立が利用できることです。プレミアム積立とは、毎月好きな銘柄を指定した日に指定した金額以内で買い付けて、株を積み立てていくサービスです。
プレミアム積立は月々500円以上1円単位で金額を指定できます。毎月少しずつ買い足してくれるのでコツコツ投資したい方に向いています。
もちろん、auカブコム証券 プチ株も1株・数百円から株を購入できます。
(4)PayPay証券
- 「1株」ではなく「1000円」から有名企業の株を購入できる
- 日本株だけでなく米国株も購入できる
PayPay証券の一番の特徴は、「1000円」から有名企業の株を購入できる点です。
通常、日本の有名企業の株を購入しようとすると、100万円単位の資金が必要になることもあります。しかし、PayPay証券なら、国内時価総額1位の「トヨタ自動車」やユニクロでおなじみ「ファーストリテイリング」などの有名企業の株でも、1000円から購入できます。
米国企業でも同様に、AppleやGoogleをはじめとする有名企業に1000円から投資できます。
日米の有名企業に少額投資ができるということで、投資初心者、特に若年層に人気のある株アプリです。
まとめ
株だけで生活するには、サラリーマンとしての安定した収入ももらいつつ、株式投資の技術や経験を積み上げていく「兼業」から始めるのがおすすめです。再現性が高くリスクが低い方法といえます。
まずは少額投資ができる株アプリをインストールし、株式投資にチャレンジしてみてはいかがですか?