不動産投資はビジネスであり、損得勘定や経費の考え方、売却時のこと、税金のことなどお金にまつわるイメージが描ける人が成功していると言えるでしょう。
そのため不動産投資で成功している職業に多いのが会社経営者・個人事業主は当然の結果とも言えそうですが、果たしてどのような共通点があるのでしょうか。
長年渋谷で不動産会社を経営する筆者が見てきた、成功する人の5つの共通点を挙げていきましょう。
目次
・不動産投資の成功者の共通点(1)ハイリスクを避ける
成功者はマクロな経済状況をよく見ているため「自分が欲しいときが買い時」という判断はありえません。
投資マーケットの時期が悪ければ、自分がどんなに買いたいときでもグッと我慢して5年でも10年でも待てるのです。
また立地に関しても「10%程度の価格差で3分駅に近づくことが出来れば、それは買い」といった具体的な認識を持てる人が成功しています。
・不動産投資の成功者の共通点(2)分散投資をしている
不動産はエリアによって価値の上昇下落がはっきりと出ます。
同じエリアに集中して保有していると、エリアの価値が下落したときに逃げ道がなくなってしまいます。
また不動産投資と株式投資、現金、保険で持つなど違う種類の投資で分散することも大切で、時期によって投資資金の保持比率を変えていくという柔軟性を持っている投資家が成功していると言えるでしょう。
・不動産投資の成功者の共通点(3) 不動産会社やコンサルタントと上手に付き合う
物件情報を得るための情報源として、そして投資タイミングなどのアドバイザーとして、上手に不動産会社や不動産コンサルタントと付き合っている投資家が成功しています。
不動産会社も収益を上げたい、投資家も収益を上げたいと思っていることを理解し、お互いの信頼関係の上で、Win-Winの関係を作り上げているのです。
お客様としての認識でいる投資家は失敗することが多く、投資家もビジネスのプロとして勉強をし、勝負をしている投資家が成功を収めています。
・不動産投資の成功者の共通点(4) 自分の目で確かめる
当たり前の事のように思えるのですが、時間がないと言って不動産会社やコンサル任せの人も意外と多いのではないでしょうか。
物件をきちんと自分の目で見て確かめ、建物の状況や管理状況を判断できる人が投資に成功しています。
賃借人を判断する能力も大切で、平均的にどれくらいの期間借りている人が居るのか、賃料は相場通りか、賃料の未納がないのかなどを理解し調査する能力が投資の成否を分けることになるでしょう。
・不動産投資の成功者の共通点(5)出口戦略を考える
成功する投資家は、5年~10年といったスパンで考えています。
利回りや節税といった、目の前のうまみのみを求めているとトータルで失敗してしまう可能性があります。
表面利回りが高くても5年後に、購入価格の70%でしか売ることが出来ないとすれば、経費や税金、ローンの返済、空室率などを考慮すれば損をしていると言えるでしょう。
利回りが低くても、物件価値が維持または上昇する投資をすることが大切です。
・不動産投資成功のヒケツは「時を味方につける」
サラリーマンは目の前のビジネスを成し遂げる能力は高いのですが、複合的な要素が含まれる投資は苦手な傾向にあるのではないでしょうか。
わからないことはプロに任せてしまおうと思いがちで、場合によっては大きな利益をプロに取られてしまうことがあります。
不動産投資家の成功者は、経済を見ることが出来、融資に頼りすぎない、ビジネスとして長期で損得を考えられるといった人でしょう。
不動産は不動産会社やコンサルなどプロが多いマーケットですので短期で勝つのはかなり難しいと言えますし、焦って買ったり時間がない事にかまけて人任せにしては成功は逃げていきます。
不動産投資の成功のヒケツを一言で言うと、「時を味方につけること」とも言えるのではないでしょうか。