個人投資家になって投資の収入だけで生活できるようになりたい、そこまではいかなくても今の収入に投資の収入をプラスして人生を豊かにしたいとお考えではありませんか?
個人投資家という響きには、そんな生活をイメージさせる憧れのようなものをお持ちの方も多いと思います。ぜひ自分もそんな個人投資家になりたいと思われている方も多いことでしょう。
しかし、個人投資家というのは資産のある人で、お金持ちの家に生まれたわけではない自分には関係ない…と諦めるのは早計です。
なぜなら、今は誰でも個人投資家になれる時代だからです。
しかも、誰でも「投資収入生活」を手に入れることができる時代なのです。
どうやったら個人投資家になれるのか?さらに投資収入を増やして最終的には投資収入だけで生活できるようになるのか?
そんな疑問を解決したい方のために必要な情報だけを、この記事1本で理解できるようコンパクトにまとめました。
尚、副業で不動産投資を深掘りされたい方は下記記事も参考にしてみてください。
1、多くの人が憧れる個人投資家の収入、生活
(1)やっぱり、個人投資家はお金持ち?
保有している資産の内訳や投資規模によってまちまちなので一概には言えませんが、個人投資家と呼ばれる人たちは日本全国に少なくとも1,000万人以上は存在しています。
その根拠はNISA口座数が1,000万口座を超えていることですが、各種の調査で計算上少なくとも1,000万人以上は株式などの資産を保有しているという結果が出ているため、大まかに日本人の10人に1人以上は個人資産家であると見て良いでしょう。
次に気になるのが、この個人投資家たちがどれくらいの資産を保有しているのかという懐事情です。日本証券業協会では毎年、「個人投資家の証券投資に関する意識調査」を行っており、現時点で最新である平成28年9月のデータを見てみましょう。
最も多い25%は「100~300万円未満」となっていますが、興味深いのはその次に続いている保有額分類です。
「300~500万円未満」が13%、「500~1,000万円未満」が15%、そして「1,000~3,000万円未満」が15%と続きます。1,000万円以上の証券資産を持っている人が15%もいて、300万円以上、500万円以上の人と合計すると43%にのぼり、約半数です。
投資である程度の収益を稼いでいる個人投資家の半数は、やはりお金持ちであると考えて良いと思います。
(2)テレビでもおなじみの個人投資家、「桐谷さん」の資産額
おそらく日本で最も有名な個人投資家だと思われる、桐谷広人さんという人をご存知でしょうか。テレビでは「株主優待生活」で一躍有名になりましたが、この桐谷さんが株主優待だけで生活ができるほどの株主であることにも注目したいと思います。
本人曰く、保有株式の時価総額は2億円を超えているそうです。これだけを見ると元から資産家だったのかと思われるかも知れませんが、桐谷さんの「前職」は棋士です。棋士としての収入からコツコツと株を買い増し、バブル絶頂と崩壊の両方を経験して現在に至るという、個人投資家の中ではベテランの域に入る人です。
株主優待生活は、最も資産を減らして収入に困っていた時期に経験をした節約生活の名残だそうです。総資産2億円を超える個人投資家にも紆余曲折があったことを窺わせますが、資産額が億単位という現在の成功を見ると、やはり個人投資家という職業の魅力が如実に表れています。
(3)個人投資家はこうやって利益を得ている
- キャピタルゲイン(価格変動による差益)
- インカムゲイン(配当や金利、家賃収入など継続的な収益)
まずは「不動産投資の教科書」らしく、最初は不動産投資での収益モデルを計算してみましょう。3,000万円の収益物件を保有していて、その物件の実質利回りが10%だとすると、年間の収益は300万円です。
不動産収入は実質的な不労所得なので、何か別の本業を持っている人にとって「年間で300万円の収入増」ということがいかに大きな意味を持っているかは容易に想像がつくと思います。
配当が3%の株式を時価で500万円分保有しているとしたら、配当収入は15万円です。この株式を購入時より10%値上がりした時に売ることができれば、差益(キャピタルゲイン)が50万円、配当(インカムゲイン)が15万円となり、合計で65万円の投資収益を手にすることになります。
(4)なぜ、個人投資家になりたい人が多いのか
前項でも述べたように、投資による収入は基本的に不労所得です。「投資とはお金に働かせる事業である」という言葉があるように、自分ではなくお金に働かせることによって収入を得るので、本業を持っている人も簡単に参入することができます。
公務員には兼業禁止規定がありますが、こうした不労所得は自分が働くわけではないので規制されていません。
本業があっても簡単に参入できて、しかも何かと不安定で見通しが立ちにくいご時世において人生設計を立てるのに大いに役立つのも、多くの人が個人投資家に注目をする理由です。
2、個人投資家ってどんな人?
(1)そもそも、個人投資家とは?
個人投資家とは、個人の資格で投資を行っている人のことです。個人の反対語は法人なので、証券会社や投資ファンドなど法人として投資を行っている事業者(機関投資家ともいいます)と対極の立場で投資活動をしている人のことを指します。
機関投資家が動かしている資金は、自分のお金ではありません。顧客から預かったお金や調達したお金であり、そこから得られた利益から自分たちの取り分を得るというビジネスモデルです。それに対して個人投資家が投資をしているのは自分のお金で、自分の資産を増やすことのみを目的に投資を行っているところにも違いがあります。
(2)個人投資家とは、こんな人たち
実際に個人投資家として日々活動している人たちというのは、年齢や収入などどんな属性の人たちなのでしょうか。ここでも前述の日本証券業協会による調査結果を見てみましょう。
まずは、年齢層です。
60歳以上のカテゴリーを合計すると、56%になり過半数に達します。個人投資家に高齢者のイメージを重ねている方は多いと思いますが、データを見てもそれが裏付けられていることが分かります。
次に、個人投資家について最も気になる年収も見てみましょう。
500万円未満までのカテゴリーを合計すると73%となり、大多数です。個人投資家というとお金持ちのイメージがありますが、年収でみると大半の人が500万円までということが分かります。つまり、標準的なサラリーマン収入の人であっても個人投資家になるハードルはとても低く、むしろそういう人ほど投資での収入をプラスすることに意義があるともいえます。
その一方で、1,000万円以上という高収入属性の人が6%もいることも、個人投資家ならではの傾向として見ることができます。
ここから浮かび上がるのは、投資だけで生活をしている人というよりも本業との兼業で個人投資家をしている人が大半で全体的な年齢層は高めという人物像です。
(3)年齢が若いと個人投資家になれない?
前項の調査結果を見ると、個人投資家の年齢は全体的に高めであること分かります。それでは逆に20代や30代といった若い世代の人が個人投資家になるにはハードルが高いのでしょうか。
データを見る限りでは「年齢と投資額が比例する」という傾向が顕著なので、多額の投資をしている人は年齢の高い人に多いのですが、だからといって若い人たちが投資をしていないわけではありません。まだ収入がそこまで高くなっていないことや、生活に必要なお金が多いことで投資に回せるお金がそれほど多くはないというだけのことです。
若い人はネットを活用した情報収集など機動的に投資を行うことができるアドバンテージがあるので、少ない資金で大きなリターンを得るという投資効率の高さで見ると若い人の方が有利な立場にあります。
3、個人投資家になって投資収入を手に入れる4つのステップ
個人投資家になって今の収入にプラスできる副収入が欲しい、もしくは専業の投資家になって自由な生き方を手に入れたい…その目的はさまざまですが、個人投資家になって今の生活を豊かな方向に変えたいという願いは同じです。
そんな個人投資家の生活を手に入れるまでのステップを解説します。どこまでの投資家生活を望むかによって、4つのステップを読み分けてください。
(1)ステップ1:まずは「投資家」になる
投資家になること自体は、とても簡単です。最も少額で始められる投資の筆頭格といえばFXなので、FX取引会社に口座を開設して外貨取引を始めた時点で投資家になることができます。
これは証券会社のミニ株や、少額から始められる投資信託などでも同じです。理論上は1,000円未満からでも始めることができるので、まずはFXや株を前提に取引口座を開きましょう。
この時に最低限必要な資金については諸説入り乱れていますが、筆者は20~50万円くらいあれば始められると考えています。
(2)ステップ2:投資で着実に資産を増やす
本業を持ちながらの投資生活なので、投資が本業に影響を与えるほどのめり込む必要はありません。指値注文や自動売買ツールなどが発達しているので、こうしたツールをうまく活用しながら、可能な限りコンピューターに任せっきりにできる投資環境を構築するのが長く続けるコツです。
いきなり一獲千金を狙うのではなく、毎月1万円増やすといった具合に身の丈にあった目標を立ててコツコツと利益を積み上げていくのが最も安全確実です。
本業からの収入を貯金の感覚で少しずつ投資に回し、投資で増やした資産と合わせて無理のないペースで5年計画、10年計画で資産を増やしていきましょう。
(3)ステップ3:高額商品への投資に進出する
投資金の規模が500万円、1,000万円というまとまった金額になってくると、さまざまな投資商品の選択肢が増えます。投資信託の中でも実勢価格が高いもの、株価の高い個別銘柄、さらには不動産投資といった具合です。
投資金が大きくなればなるほど投資の安全度と収益が向上するというのは、投資の基本です。ゼロから始めてこの域に達するには少なくとも5年から10年を要すると思いますが、仮に35歳で始めていれば45歳までにこの域に達することができるので、決して遅すぎるタイミングではありません。
(4)ステップ4:個人投資家を職業にする
個人投資家が目指す最終的なゴールは、「投資収入だけで生活する」ことでしょう。実際問題として、このレベルに達するにはどれだけの資産規模が必要なのでしょうか。「投資だけで年収500万円」を得ることを目標に計算してみましょう。
株の平均配当が約1.6%なので、標準的な配当の株を保有し続けて年収500万円に達するには、3億1,250万円分の株が必要です。これだと標準的な収入レベルの人がこの域に達するまでに時間が足りないかも知れません。
そこで、もっと利回りの良い投資商品にも目を向けてみましょう。
投資信託の中には3%程度の運用成績が出ているものもあります。さらに不動産投資だと8%や10%といった利回りを稼ぎ出すことも可能です。
3%の運用ができる投資信託であれば必要な資産額は1億6,666万円、利回り10%であれば5,000万円といった具合です。ここまでの利回りを稼げるようになってくると、いよいよ投資収入生活が現実味を帯びてきます。
この計算では「年収500万円」を想定していますが、老後の年金がある生活環境だとベースとなる収入があるので、「年収300万円」で良いという場合もあるでしょう。年収300万円を得るために利回り10%の不動産投資をするのであれば、投資金額は3,000万円あれば達成できるので、やはり不動産投資の優位性はここでも発揮されています。
4、テーマ別オススメ個人投資家ブログ15選
(1)億単位の資産を持つカリスマ投資家ブログ
すでに億単位以上の資産を投資によって稼ぎ出し、カリスマと呼ばれる人たちのブログやツイッターアカウントです。こうした人たちのブログは個々の売買報告よりも収支の報告や相場観、自身の思いなどを綴っているのが特徴です。
具体的な投資術を学ぶというより、個人投資家としての生き方や考え方を知るのに役立ちます。
①2525の相場観
②テスタの株日誌-目指せ利益20億円!
③東証Project
④専業投資家DAIBOUCHOUの軌跡
⑤cis@株 DQMSL 星ドラ(ツイッター)
(2)日々の投資報告が参考になる投資家ブログ
主に株式投資をしている個人投資家を中心に、日々の投資成績や保有株式などを報告しているブログです。実際に個人投資家がどんな売買を行っているのか、どの程度の頻度で売買をしているのか、といった日常を垣間見ることができます。
①icotaの株日記
②のりぞーの目指せ壱億円!
③☆Harvey☆のHappy Value Life♪
④株でサラリーマン卒業
⑤カヲルの新世紀投資
(3)投資家になりたい人が知っておくべき知識が満載のブログ
日々の投資報告に加えて、それぞれの投資家が持っている投資哲学や知識、特に初心者が参考になるようなレクチャー記事をアップしているブログです。人気を集めている投資家ブロガーも含まれているので、文章の分かりやすさも秀逸です。
①FXだけで生活しちゃおー
②1億円貯めて会社をスパッと辞めるブログ
③FXブログ|プロニートORZが億稼ぐ!
④ちょいブル
⑤27歳、億トレーダーぐらわんのデイトレ収支報告!
まとめ
個人投資家とはどんな人たちなのか?実際のところ収入は?といった疑問にお答えしながら、個人投資家になるための方法を段階別に解説してきました。個人投資家というと一部の資産家を指しているようにお感じの方も多かったかも知れませんが、意外に身近な存在で誰にでもなれるものであることを実感していただけたのではないでしょうか。
最終的なゴールである「投資収入生活」を手に入れるのであれば、少しでも早いスタートが成功率を高めます。まずはできることから始めてみましょう!
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