「大阪のゴールドファステートという会社から、投資用マンションの電話がかかってきた」——そこで会社名を検索して、この記事にたどり着いた方が多いと思います。
「不動産投資の教科書」編集長の山本尚宏です。2014年の創設から12年、累計数百件のご相談を受けてきました。
先に、いちばん大事な事実をお伝えします。ゴールドファステートの公式サイトには、「弊社の社名を騙る業者にご注意下さい」という注意喚起が掲載されています(2024年4月27日付)。つまりかかってきた電話が本物の同社かどうか、まず確認する必要があります。
この記事では、公開されている会社の情報と検索結果の中身をもとに、「やばい」と言われる理由を一つずつ切り分けて整理します。
⚖️ 先に結論
① 会社は実在し、免許も決算も公開されています。宅地建物取引業免許は大阪府知事(3)第59032号。売上高は2024年3月期131億円→2026年3月期184億円と3期連続で伸びています。
② 「やばい」の多くは営業電話への不満です。会社の違法性を示すものではありません。
③ ただし「社名を騙る業者」が確認されています。公式が注意喚起を出しているため、本物かどうかの確認が最優先です。
④ 判断すべきは会社の評判ではなく、提案された物件の数字です。新築の区分マンションは、毎月の持ち出しと売るときの価格で結果が決まります。
目次
株式会社ゴールドファステートとは|公開されている会社の情報
まず、公式サイトで公開されている事実を確認します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商号 | 株式会社ゴールドファステート |
| 設立 | 2016年3月9日 |
| 代表者 | 代表取締役 有田 優 |
| 本社 | 大阪市中央区博労町3-5-1 御堂筋グランタワー12階 |
| 資本金 | 9,000万円 |
| 従業員数 | 135名(グループ会社を含む) |
| 宅地建物取引業免許 | 大阪府知事(3)第59032号 |
| その他の許認可 | 建設業(大阪府知事 特-4 第158249号)/マンション管理業(国土交通大臣(2)第064420号)/賃貸住宅管理業(国土交通大臣(1)第003793号)/プライバシーマーク |
| 事業内容 | マンションの開発・分譲、中古物件の買取販売、賃貸管理、建物管理、家賃債務保証、改装。ほかに再生可能エネルギー事業・美容室運営事業 |
| 売上高 | 2024年3月期 131億3,900万円 → 2025年3月期 169億1,100万円 → 2026年3月期 184億2,600万円(2027年3月期は200億円を予想) |
| 主な商品 | 自社ブランド「ファステート」シリーズの区分マンション(ワンルーム・1Kが中心)。大阪・京都など関西圏が中心 |
宅地建物取引業免許の「(3)」は更新回数を表します。免許の有効期間は5年なので、2016年の設立から継続して営業していることが読み取れます。売上高も3期連続で増えており、「実体のない会社」ではありません。
「やばい」と言われる4つの理由を切り分ける
「ゴールドファステート やばい」は月に約950件検索されています。ただし、その中身は性質の違う4つの話が混ざっています。
理由①:営業電話を受けた人の投稿が目立つ
検索結果の上位には、X(旧Twitter)や知恵袋でマンション投資の勧誘電話を受けたという投稿が並びます。「電話」「迷惑電話」という語での検索もあります。電話をきっかけに会社名を調べた人が多いことが、この検索数の背景です。
理由②:社名を騙る業者が確認されている(最重要)
同社は公式サイトで「弊社の社名や弊社の社名に類似する社名を騙る営業活動(所有物件売却含む)」が複数件確認されていると発表しています(2024年4月27日付)。つまり、同社を名乗る電話がすべて同社とは限りません。公式は「該当業者は弊社とは一切関係がない」とし、不審な営業があれば営業担当またはお客様相談窓口(0120-69-1968/info@goldfastate.com)へ連絡するよう呼びかけています。
理由③:新築区分マンションという商品の性質
同社の主力は自社ブランドの区分マンション(ワンルーム・1K)です。新築の区分マンションは、購入直後に価格が下がりやすく、毎月の収支が赤字になりやすいという共通の性質があります。これは同社に限った話ではなく、商品の構造です。
理由④:転職・年収の話が混ざっている
検索結果には転職口コミサイトが含まれ、関連する質問にも「ゴールドファステートの年収は?」が出てきます。これは働く場所としての評価であり、物件を買うかどうかの判断とは別の問題です。混同しないでください。
【最優先】その電話は本物か?なりすましを見分ける3つの確認
公式が注意喚起を出している以上、「本物かどうか」の確認が、評判を調べることより先です。次の3つを確認してください。
| 確認すること | 具体的な方法 |
|---|---|
| ① 会社名を正確に聞く | 「ゴールドファステート」なのか、似た名前の別会社なのかを確認します。公式は「類似する社名を騙る営業」も確認されたと発表しています |
| ② 免許番号と担当者名を聞く | 宅地建物取引業者は免許番号を答えられます。本物なら大阪府知事(3)第59032号です。国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で誰でも照合できます |
| ③ 公式の窓口にかけ直す | 折り返しは、相手が言った番号ではなく公式サイトに載っている番号(0120-69-1968)へ。これだけで、なりすましはほぼ見抜けます |
この3つは、ゴールドファステートに限らずすべての不動産会社からの電話に使えます。
なぜ不動産の勧誘電話がかかってくるのか
関連する質問にも出てくる疑問です。勧誘電話の連絡先は、名簿、過去に登録した資料請求やアンケート、登記簿など公開情報から集められるのが一般的です。心当たりがなくても電話が来るのは、このためです。
そして重要なのは、勧誘のやり方は法律で規制されているという点です。宅地建物取引業法施行規則(第16条の12)では、次の行為が禁止されています。
- 会社名・担当者名・勧誘の目的を告げずに勧誘すること
- 「契約しない」「もう連絡は不要」と伝えたのに、勧誘を続けること
- 迷惑を覚えさせるような時間に、電話や訪問で勧誘すること
- 長時間の電話など、私生活や仕事の平穏を害するやり方で困らせること
はっきり「不要です」と伝えれば、それ以降の勧誘は法律違反になります。それでも続く場合は、消費者ホットライン「188」や、各都道府県の宅建業担当窓口に相談できます。断り方の具体的な文例は「不動産投資の営業の断り方|宅建業法で守られるしつこい勧誘の対処法」で解説しています。
提案を受けたら確認すべき5つの数字
会社の評判をいくら調べても、あなたが買うのは「その物件」です。提案書を受け取ったら、次の5つを必ず確認してください。
| 確認する数字 | 見るポイント |
|---|---|
| ① 価格の妥当性 | 同じエリア・同じ築年数の相場と比べます。新築は「新築プレミアム」が上乗せされており、購入直後に中古価格へ下がります |
| ② 毎月の収支 | 家賃からローン返済・管理費・修繕積立金・管理委託料を引いた手残り。マイナスなら、毎月いくら払い続けるのかを確認します |
| ③ 空室と家賃下落の前提 | 空室率0%、家賃が35年一定というシミュレーションは現実的ではありません。空室と家賃下落を入れた試算を出してもらいます |
| ④ 出口(売るときの価格) | 10年後にいくらで売れる想定か、その時点でローン残債を下回らないかを確認します |
| ⑤ 管理・サブリースの条件 | サブリース契約がある場合は、賃料の改定条項・免責期間・解約条件を契約書で確認します |
この5つに即答できない提案は、数字を詰め切れていない提案です。
向いている人・向いていない人
| 🟢 向いている人 | 🔴 向いていない人 |
|---|---|
| 関西圏(大阪・京都)の区分マンションを検討している | 「必ず儲かる」と言われて安心したい |
| 毎月の持ち出しが出ても、長期保有で残債を減らす方針が明確 | 毎月の収支をプラスにしたい(新築区分では難しい) |
| 提案書の数字を自分で確認できる、または第三者に確認してもらえる | 営業担当の説明だけで判断してしまいがち |
| 開発から管理まで一貫した体制を評価する | 電話をきっかけに、急いで決めようとしている |
よくある質問
Q. ゴールドファステートの評判は実際どうですか?
会社としては、宅地建物取引業免許(大阪府知事(3)第59032号)を持ち、売上高も3期連続で伸びている実在の不動産会社です。一方で、検索上位には営業電話を受けた人の投稿が目立ちます。「会社が違法」という話と「営業電話が不快だった」という話は別物として切り分けてください。
Q. 電話がしつこいときはどうすればいいですか?
「契約しません」「今後の連絡は不要です」とはっきり意思表示してください。それ以降の勧誘は宅地建物取引業法施行規則で禁止されています。会社名・担当者名・日時を記録しておくと、行政に相談するときの材料になります。
Q. 本物かどうかは、どう見分ければいいですか?
公式が「社名を騙る業者」への注意喚起を出しています。免許番号を聞き、公式サイトの番号(0120-69-1968)にかけ直してください。本物であれば、この確認を嫌がることはありません。
Q. ゴールドファステートの年収や働き方が知りたいのですが。
転職口コミサイトに情報があります。ただしそれは働く場所としての評価で、物件を買うかどうかの判断材料にはなりません。この記事は投資判断の観点で書いています。
Q. 評判の悪い不動産投資会社を見分ける方法はありますか?
「契約を急がせる」「リスクを説明しない」「数字の根拠を出さない」「断っても勧誘が続く」の4つが代表的な危険信号です。詳しくは「やばい不動産投資会社の特徴|危険信号7つと対処法」をご覧ください。
まとめ|先に確かめるのは「本物かどうか」、次に「物件の数字」
ゴールドファステートは、2016年設立・宅地建物取引業免許を持つ、関西圏で区分マンションを開発・分譲している会社です。売上高も3期連続で伸びています。
「やばい」と検索される理由の多くは営業電話への不満ですが、それ以上に重要なのは、公式が「社名を騙る業者」への注意喚起を出しているという事実です。まずはその電話が本物かどうかを確認してください。
そのうえで判断すべきは、会社の評判ではなく提案された物件の数字です。価格の妥当性、毎月の持ち出し、そして売るときの価格。この3つが確認できれば、電話がきっかけであっても冷静に判断できます。
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