「そもそも債券ってなに?」
資産運用の1つとしてよく耳にするが、どういう仕組みなのかいまいち理解できていない……という方、少なくないのではないでしょうか?
比較的安全性の高い債券投資は、人生における大切なイベントや、長期化する日本の老後生活に備えて、今からコツコツと資産運用を始めてみようかなとお考えの方には、おすすめの投資です。
今回は、
- 債券とは
- 債券のメリットデメリット
- 債券で収益を得る方法
- 債券の購入方法
- 債券投資をする際に知っておきたい4つの利回り
などを、資産運用の有益な情報について発信している当メディア・『不動産投資の教科書』が説明します。
この記事を読み終わるころには、債券の魅力が伝わり、おすすめな理由が理解できるはずです。
ぜひ、最後まで読んでいただけますと幸いです。
資産運用には、本記事で紹介する債券をはじめ、さまざまな方法があります。
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目次
1、債券とは
債券とは一般的に、株式投資やFXなど他の金融商品と比較して、安全性の高い投資です。
本章では、債券の基本情報となる以下の3つについて説明します。
- 債券の仕組み
- 債券の種類
- 債券の発行条件
- 新発債券と既発債券
(1)債券の仕組み
債券とは、国や地方公共団体、株式会社等の発行体が、投資家から事業資金を借り入れる目的で発行される有価証券です。
簡単にいうと、投資家は発行体にお金を貸すかわりに、発行体は利子を支払うといったイメージです。
債券は満期が定められており、満期までの利払い日には、利息が支払われます。
満期となる償還日には、額面全額払い戻されます。
債券の格付け
発行体の信用度は一般的に、格付けを目安にして判断されます。
信用度の高いものの方が安全性が高いとされ、AAA~Dにランク付けされています。
また、債券の金利は、発行体の信用度の高さに応じて設定されます。
債券の格付けを参考しながら、自分に合った投資先を見つけましょう。
(2)債券の種類
①国債
国債とは、「国庫債券」の略で、国が国内にて発行した債券のことです。
国が国民の生活を豊かにするために負う、債務(借金)という側面もあります。
通常、空港や美術館、道路など色々な施設や設備をつくるときは、税金が使われます。
しかし、税金だけでは足りないときに借金という形で債券を発行し、民間からお金を借りて国家を運営するのです。
「個人向け国債」について、詳しくは以下の記事をご参照ください。
個人向け国債とは?初心者・分散投資のために知っておきたい5つのこと
②地方債
地方債とは、地方公共団体が公共施設の整備や建設を行うために、1会計年度を超えて行う借入れのことをいいます。
③社債
企業が、投資家から事業資金を募るときに発行されます。
同じように、企業が発行する有価証券である「株式」とは異なり、投資家には利息とともに投資金額が返済されます。
一般的に社債といわれるのは「普通社債」ですが、「転換社債」「ワラント社債」など、社債はいくつか種類があります。
「転換社債」について、詳しくは以下の記事をご参照ください。
株価が下がっても損をしない夢の投資?転換社債の魅力と成功に必要な4つのポイント
(3)債券の発行条件
発行体の条件には以下のようなものがあります。
額面金額 | 債券購入の単位となる金額。また、償還日に投資家に払い戻される金額。 |
表面利率 | 額面金額に対して、1年間に支払われる利子の金額。 |
発行価格 | 債券が発行されるときの価格。額面金額とは異なる場合もある。 |
償還日 | 額面金額が払い戻される日。 |
利払日 | 債券の利息が支払われる日。 |
(4)新発債券と既発債券
債券は、新発債券と既発債券に分けることができます。
①新発債券
新発債券とは、新規に発行される債券です。
発行条件が最初から提示され、定められた期間に募集が行われます。
②既発債券
既発債券とは、すでに発行されていて投資家間で取引が行われる債券です。
毎日価格が変動しています。
種類が豊富なため、自分に合った債券が選択できる点がポイントです。
2、債券の特徴
前章では、債券の基本情報をお伝えしました。
本章では、債券のメリットやデメリットについてご紹介します。
メリットとデメリットを把握して、自分に合った計画的な運用をしていきましょう。
(1)債券投資のメリット
①収益性
債券は、定められた償還日まで一定の利子を支払いを受けることを約束する証券です。
基本的に利子は、金利水準によって変動することはありません。
株式投資やFXとは異なり、どれくらいの収益がどれくらいを受け取れるか明確に把握できるため、安定した収益性を持っているといえるでしょう。
②安全性
債券は、株式とは異なり、満期時に元本を受け取ることができます。
償還日までに、債券価格が変動し、いくらになったとしても、購入時の額面金額で償還されます。
③流動性
満期を待たなくても、売却し、換金することが可能です。
しかし、債券の価格は、発行体の格付けや信用、満期まで残っている期間などによって変動する点は注意が必要です。
(2)債券のデメリット・リスク
①信用リスク
債券を購入した発行体が、破綻する可能性があります。
破綻した場合、原本の返済が滞るもしくは返済がなされない可能性もあるでしょう。
②価格変動リスク
満期が来るまでに、債券を売却する場合、売却価格が債券購入時の価格より、下がっている可能性があります。
③為替変動リスク
外国債券の場合は、為替レート変動の影響を受け、為替差損が生じる可能性があります。
3、投資家が債券で利益を得る方法
では、実際に債券を購入して、どのように収益を得るのでしょうか。
債券で収益を得る方法は、以下の3つです。
- 償還日までに支払われる利子
- 途中売却による売却益
- 額面金額との差益
(1)償還日までの利子
債券には、満期が定められており、償還日までは、定められた利子の支払いがなされます。
満期がくれば、債券を発行した投資家に、元本の払い戻しがされるので、収益額が明確です。
(2)売却益
債券は、金利変動等により、価格が上下します。
購入時より高い債券価格の時に売却することで、売却益が発生します。
途中売却することで、すぐに現金化できるのもポイントです。
(3)額面金額との差益
債券価格が安い時に購入し、償還日に額面金額との差益が発生します。
4、債券の購入方法
ここまで、債券投資を始める前に知っておくべき知識をお伝えしてきました。
本章では、実際に債券投資を始める時に知っておきたい3つことをお伝えします。
- 債券はいつ帰るのか
- 債券はどこで買えるのか
- 債券売買の際、手数料はかかるのか
(1)債券はいつ買える?
新発債券の場合、国債や地方債は、購入期間が定められており、いつでも買えるわけではありません。
定期的に募集がかけられ、先着順で販売されます。
発行金額が決まっているため、発行金額に達した場合は、購入期間中でも買うことができなくなります。
個人向け国債は、毎月売り出されているため、比較的購入しやすい債券です。
(2)債券はどこで買える?
国債は、証券会社や郵便局、銀行等の金融機関などで購入できます。
社債や外国債券等は、証券会社で購入することができます。
(3)債券売買の際手数料はかかる?
債券には、2種類の債券売買取引方法があります。
- 証券取引所で行われる「取引所取引」
- 取引所を通さず、証券会社と投資家が相対取引で行う「店頭取引」
債券売買は、店頭取引で行われるのがほとんどです。
店頭取引の場合は、取引する証券会社によって取引価格が異なります。
しかし、別途手数料はかかりません。
多くの場合は、取引の際に必要な費用が表示価格に既に含まれています。
取引所取引の場合は、表示されている取引価格に加え、売買委託手数料と売買委託手数料に対する消費税が必要です。
5、債券投資をする投資家が知っておきたい4つの利回り
債券投資をするうえで、利回りのシミュレーションを行って、計画的に投資を行うことは重要です。
正確な計画を立てるためにも、債券投資の4つの利回りに知っておきましょう。
- 応募者利回り
- 最終利回り
- 所有期間利回り
- 直接利回り
(1)応募者利回り
新発債券を発行日に購入して、償還日まで保有した場合の利回りのことをいいます。
(2)最終利回り
債券の購入日から、償還日まで保有した場合の期間内に受け取る利息と償還差損益の合計金額を1年当たりに換算した利回りのことをいいます。
(3)所有期間利回り
債券を償還日まで保有せず、売却した場合の保有期間中の利回りのことをいいます。
(4)直接利回り
債券の投資金額に対して、債券保有に受け取れる利息の利回りのことをいいます。
まとめ
今回は、債券について、お伝えしました。
ここまで、読んでくださった方には、債券が株式投資や、FXなどと比較して安全性の高い投資商品であるということが伝わったのではないでしょうか。
だからといって、デメリットの存在も忘れてはいけません。
どんな投資方法にも、リスクはつきものです。
自分に合った投資商品と投資計画を選択し、将来の為に資産運用していきましょう。
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