• 外壁塗装
  • 2019/2/14

失敗しない外壁塗装リフォームの基本から症状の見極め、業者選びまでを解説

お住まいの外壁塗装をお考えですか?

外壁は家の顔、もしくはお肌のようなもので、外壁の状態が家の印象に大きく影響を及ぼします。

新築から10年以上が経って、何となく古ぼけたような印象をお感じなのは、外壁の状態が原因かも知れません。

そこで外壁塗装を検討することになるわけですが、外壁塗装リフォームの一種なので費用の問題や外壁塗装でどんな塗料を使用するべきなのか、さらに外壁塗装をどの業者に依頼するべきなのか?といった疑問が次から次へと湧いてくることと思います。

そこで月間20万人の方々が訪れる不動産のメディア「不動産投資の教科書」では、外壁塗装による家のリフォームについて、必要な知識を基本から実践まで網羅しました。外壁塗装に関するモヤモヤを、この記事ですべて解消してください。

目次

1、そろそろ外壁塗装リフォームの時期かなとお感じの方へ

どんな時に外壁塗装が必要になるのか?何年くらいで外壁塗装をしたほうが良いのか?費用が気になるので何とか安くする方法はないか?といった外壁塗装リフォームについての疑問を整理してみました。

(1)何となく外壁が古ぼけて見える

新築から10年、もしくは15年以上が経過すると、家が何となく古ぼけて見えるようになってきます。時間とともに建物は劣化するので仕方ないことではありますが、その古ぼけた印象の犯人が外壁である可能性大です。

なぜなら、外壁塗装に使う塗料はおおむね10年から15年程度が寿命なので、最後の塗装から10年以上が経過した家は、外壁に使用している塗料によって差はあるものの順次劣化が見えるところに表れてくるのです。

(2)新築から何年くらいで外壁塗装の必要がある?

前項で述べたように、外壁の塗料は10年から15年程度で寿命を迎えます。使用する塗料の耐久性によって寿命は異なりますが、20年が経つとどんな塗料であっても寿命を意識せざるを得なくなるでしょう。

それぞれの塗料によって異なる寿命についての詳細は、後述します。

(3)どんな症状があったら外壁塗装が必要?

時間が経って寿命が来たからといって、見た目にそれほど変化がないのに外壁塗装をしようという気にはなれないと思います。寿命とされる時間が経過し、外壁に何らかの変化が見られるようになってきたら、それは外壁塗装によるリフォームの時期が来ていると判断して良いでしょう。

塗料が風雪に晒されて劣化をするとひび割れや塗料の剥がれ、色あせなどが起きてきます。こうした症状が見られるようであれば外壁塗装が必要であると考えられます。

外壁塗装が必要であると判断できる症状についての詳細も後述します。

(4)外壁塗装、リフォームの費用には減税措置がある?

外壁塗装の必要性が理解できたとしても、やはり気になるのが費用の問題です。使用する塗料にもよりますが、戸建て住宅1軒あたりで少なくとも80万円以上の費用を伴うのですから、何とか少しでも安くする方法やオトクになるような方法はないかとお感じでしょう。

外壁塗装などリフォームの費用そのものをケチるのは「安物買いの銭失い」になる可能性もあるのであまり推奨はしませんが、こうしたリフォーム費用は要件を満たせば減税になる制度があるので、この記事ではその制度についての詳細を解説したいと思います。

この制度は意外に知らない人も多いのですが、万単位で税金を安くできる可能性があるので、ぜひ活用したいところです。

2、外壁塗装リフォームの基本と必要性

最初に、外壁塗装リフォームの必要性、どんなリフォーム工事なのかという基本について解説します。

(1)外壁は時間とともに劣化する

家の中で最も過酷な環境に晒され続けているのが、屋根と外壁です。何せ太陽光や風、雨、地域によっては雪といった自然からの影響を直接受ける場所なので、当然ながら時間とともに劣化します。外壁が劣化するということは、それだけ家の中の人や物が自然からの影響を受けないで済むように身代わりになってくれたことの証しです。

それだけの機能を発揮し続けている外壁塗料なので、劣化によって本来の機能を失うと塗料の内側にある建材がその影響を引き受けることになります。塗料が塗られていることが前提の建材にその機能はあまりなく、外壁塗装が劣化したまま放置していると建材、ひいては家そのものの劣化を早めることになってしまいます。

外壁塗装が劣化して機能を失いつつあることが分かったら、家を守るためにもその機能を外壁塗装によって回復しなければなりません。

(2)外壁塗装で得られるもの

外壁の塗料が機能を失ってしまう前に外壁塗装をしておくと、以下のような効果が得られます。

①外壁塗料が持つ本来の機能が復活し家を守り続ける

②それによる資産価値の維持

③美観の復活、向上

外壁塗装が機能を発揮し続けることで家の劣化を防げば、家の機能も保たれます。それは資産価値の維持につながるので、家という大切な財産を守る上で重要なことです。

また、外壁塗装によって美観を復活させることができますし、その時にふさわしい色にすることで美観を以前よりも良くすることも可能です。

(3)外壁塗装は誰に頼むべき?

家の外壁塗装を手がけているのは、リフォーム業者や塗装業者などです。ハウスメーカーやホームセンターなどでも宣伝をしていることがありますが、こうした窓口に依頼をしても取次ぎをしているだけで、最終的にはリフォーム業者や塗装業者に依頼がいくことになります。

取次ぎだけを行っている窓口に依頼をしても中間マージンの分がもったいないので、費用にシビアになるのであれば直接リフォーム業者や塗装業者といった自社で施工をしているところに頼むべきでしょう。

(4)外壁塗装で使う塗料には種類がある

一口に外壁塗装といっても、どんな塗料を使うかによって機能や耐久性が大きく異なります。詳しくは次章で解説しますが、以前はウレタン系塗料が多く使われてきたものの、現在ではシリコン系塗料が主流となっています。

(5)外壁塗装が必要になるような症状

外壁に以下のような症状が見られる場合は、できるだけ早く外壁塗装をする必要があると考えられます。

①塗装の剥がれ

干からびた地面のように塗装が自然に剥がれたりめくれたりしている状態は、すでに塗料が機能を失っています。

②塗装の色あせ

何となく家が古ぼけて見えるというのは、塗装の色あせが原因かも知れません。単なる見た目だけの問題ではなく、塗料の劣化が進んでいます。

③チョーキング

チョーキングというのは、外壁を触わると手に粉状のものがついてしまう状態のことです。その粉が単に汚れだけであれば洗えば問題ありませんが、塗装の色に近い粉がついてしまう場合は塗料の劣化を示すサインです。

④外壁のクラック(ひび割れ)

クラックというのはひび割れのことで、外壁にクラックが見られる場合は塗料が劣化してひび割れているだけでなく、その中の壁も劣化してひび割れを起こしている可能性があります。ひび割れが0.3mm以上の隙間になっている場合は壁にもひびが入っている可能性が高く、修繕の必要があります。

⑤雨漏り

室内側の壁に濡れている部分がある場合は、外壁から雨漏りをしている可能性があります。天井付近からの浸水であれば屋根の雨漏りを疑うことになりますが、いずれにしてもリフォーム業者による診断と、状況によっては修繕やリフォームが必要になります。

(6)外壁塗装リフォームの費用感

外壁塗装リフォームを専門の業者に依頼すると、2階建て住宅でおおむね7080万円が最低ラインとなります。使用する塗料によっては150万円前後となりますので、大まかな費用感として押さえておいてください。

3、主な外壁塗料の耐久年数目安

外壁塗装リフォームに使用する主な外壁塗料の耐久年数を解説します。外壁塗装の品質に大きく関わるだけに、しっかりと特徴を知った上で選んでください。

(1)シリコン系塗料

現在、住宅向けの外壁塗料として最も高いシェアを持つのがシリコン系塗料です。耐久年数の目安は10年で、それまで主流だったウレタン系塗料よりも大幅に長持ちすることも人気の理由です。

また、弾力があることでも知られており、壁に小さなひびが入っても塗料に弾性があるため外側にひびが表れにくいということもメリットです。

(2)フッ素樹脂系塗装

シリコン系よりも優れた撥水性や耐久性が魅力なのが、フッ素樹脂系塗料です。独特の光沢を表現することができるので高級感を演出するのにも役立ちますし、外壁の汚れを水だけで簡単に洗い流せる効果もあります。耐久年数は15年以上なので長く、あらゆる意味で優れた塗料ですがその分価格は高くなります。

(3)アドグリーンコート

別名を「遮熱塗装」というほど、高い遮熱効果を持つ塗料です。夏や冬など空調が必要になる時期のエネルギー使用量を削減できる効果があるため、外壁塗装に機能性を求めるのであれば選びたい選択肢です。

耐久年数は1012年ほどでシリコン系よりも長く、フッ素系よりも短いといったところです。

(4)ウレタン系塗料

シリコン系塗料が普及する前の主流だったのが、ウレタン系塗料です。耐久年数は7年程度でシリコン系より短いですし、それ以外に特段のメリットがないので今ではあまり使われていません。

4、外壁塗装の業者選びで重要なポイント5

外壁塗装やリフォームを依頼するとなると、どうしても業者選びの段階でネガティブな印象を持つ方が多いのではないでしょうか。「何となく怪しい」「言いくるめられて高いお金を支払ってしまいそう」といった懸念は多くの方がお持ちだと思いますので、それを払拭して安心して任せられる業者選びの方法を伝授します。

(1)事前に費用感、相場をつかんでおこう

先ほどかなり大まかな「7080万円から150万円程度まで」という外壁塗装の費用感について述べましたが、これだけの費用に開きがあるのは施工する家の大きさや使用する塗料によってケース・バイ・ケースだからです。

そこで、ある程度の適正価格を事前に知っておくことは有効です。少なくともそこから大きく逸脱した見積もりの業者は除外することができますし、価格交渉をする上でも相場を知っておくことは重要です。

2019年現在の、大まかな費用相場(坪単価)は以下の通りです。これらの費用には、足場代や人件費などの費用がすべて含まれています。

29坪未満:35,00050,000円程度

30坪から59坪未満:25,000円~30,000円少々

60坪以上:23,000円~28,000円程度

ご覧のように、施工をする家の延べ床面積が広くなるほど外壁塗装の坪単価は安くなっていきます。見積もりでは坪単価(または平方メートル単価)を提示して、それに施工面積をかける形で算出されるので、この相場を押さえておいてください。

(2)複数業者に相見積もりを取ろう

外壁塗装は、100万円近く、もしくは100万円を超えるような高価な買い物です。それだけに失敗したくないというのは多くの方に共通する思いでしょう。そこで基本になるのが、複数業者への相見積もりです。

相場観を知ることができるだけでなく、それぞれの業者に競争意識が働くため、いわゆるボッタクリの心配がなくなります。今やある程度高価な買い物では相見積もりが常識になっているので、外壁塗装でもその基本を踏襲しましょう。

ネット上には、一括見積もりを取ることができるサイトがあります。費用間を知るためだけに利用するのも良いですし、その中に魅力的な見積もりがあれば依頼しても良いでしょう。まずは、せっかく用意されているこうしたサービスをしっかり活用しましょう。

・外壁塗装100

https://www.gaiheki110.com/ikkatsu/

これ以外にも同様のサービスはあるので、ご自身でも探してみてください。

(3)妙に安い業者は選択肢から除外しよう

同じような塗料を使って、足場代や職人の人件費がそれほど変わらないことを考えると、一括見積もりを取って1社だけが突出して安くなるということは考えにくいものです。

こうした「妙に安い業者」というのは、その後何かと理由をつけて追加料金を取って帳尻を合わせるつもりか、もしくは本当に唯一削ることができる人件費を抑えているかのどちからです。前者の場合は論外ですし、後者の場合は職人の仕事の質に不安が残るので、やはり「妙に安い業者」は除外するべきでしょう。

逆に1社だけ突出して高い業者もボッタクリの可能性があるので、こちらも除外で問題ありません。

(4)できるだけ地域に密着した業者を選ぼう

外壁塗装の見積もりを比較検討する際には、できるだけお住まいに近い地元に業者を優先的に選ぶのがオススメです。その理由は、いくつかあります。

・地域密着で事業をしているので悪い評判に敏感である

・すでに地元で長く営業している業者はそれなりの仕事をしているから生き残っている

・移動距離が短くコスト的にも時間的にも負担が少なくなるため見積もりを安くできる

地域密着型の業者は決して知名度こそ高くありませんが、「名よりも実を取る」の精神が外壁塗装では良い結果につながります。

(5)発注前に一度業者名で検索してみよう

最後に、発注する前には必ずその業者名でネット検索をかけてみましょう。その業者名に「評判」というキーワードをつけて検索するのも有効です。評判の悪い業者はネット上にもそんな声があふれているので、1つや2つまでは依頼主の主観という誤差の範囲内として、あまりにも悪い評判が多いようならその業者への依頼は避けたほうが良いと思います。

5、知っておきたい、外壁塗装やリフォームの減税制度

少しでもオトクに外壁塗装リフォームをしたいという方のために、最後に外壁塗装やリフォーム工事の減税制度について解説します。

(1)外壁塗装リフォームで一定の要件を満たせば費用を控除できる

すでに述べてきているように、外壁塗装リフォームは100万円クラスの出費を伴います。これだけの費用をポケットマネーでポンと出せて何とも思わない人というのは、それほど多くはありません。

そこでご提案したいのが、減税制度の活用です。サラリーマンなど給与所得者の方であれば確定申告をすることで税金の一部が戻ってきます。自営業の方であっても課税所得から控除することができるので、納税額を抑えることが可能です。

(2)減税制度を利用できる要件

この減税制度はリフォーム工事に適用されるもので、外壁塗装もその一種として適用の範囲内です。以下の要件を満たしている必要があるので、順にチェックしてみてください。

  • ①外壁塗装工事の費用が100万円以上である

②費用支払いのために10年以上の住宅ローンを組んでいる

③自分が住んでいる住居である

④床面積が50平方メートル以上である

本人の年収が3,000万円以下である

この条件に当てはまる人は少なくないと思います。この制度を見落とさずに是非活用してみてください。

(3)外壁塗装リフォームの減税を受けるのに必要な書類

外壁塗装などリフォーム工事の減税を受けるために必要な書類で最も重要なのが、「増改築等工事証明書」です。その他にも住宅ローンを利用していることの証明書などが必要になりますが、こうした書類については比較的容易に取得できます。

最も重要な「増改築等工事証明書」は施工を担当した業者が発行するものなので、減税を受ける前提で依頼するのであれば、この書類を発行してほしいという旨を最初に伝えておきましょう。

多くのリフォーム業者や塗装業者はこうした制度に精通しているので、業者選びの際にはこうした事務処理についてもしっかりサポートしてくれるかどうかを判断材料に加えても良いと思います。

(4)手続きの方法

外壁塗装やリフォーム工事の費用について減税を受けるには、必要書類を揃えて確定申告をします。サラリーマンなどの方はあまり慣れていないと思いますが、毎年2月にやってくる確定申告の時期に税務署に書類を提出すればOKです。

まとめ

何となく家が古ぼけて見えるということから外壁塗装の必要性を感じた方にとっては、それ以外にもたくさんある外壁塗装の必要性を知って「そんなに大事なことなのか」と思われたのではないでしょうか。

外壁を守ることは、家を守ることそのものです。外壁の劣化を放置して大切な家まで劣化させてしまわないよう、正しい知識を持って適切なメンテナンスを行い、大切な家とその資産価値を守りましょう。