「クレアスライフという会社から、都心のマンション投資の電話がかかってきた」「会社名を調べたら『やばい』と出てきた」——そんな状況でこの記事にたどり着いた方が多いと思います。
「不動産投資の教科書」編集長の山本尚宏です。2014年の創設から12年、累計数百件のご相談を受けてきました。
先にお伝えしておきたいことが2つあります。1つは、この会社は公開情報が非常に多いということ。設立・資本金・売上高・免許番号・供給実績まで公式サイトに出ています。もう1つは、社名が似た「まったく別の会社」と混同されていることです。
この記事では、公式が公開している事実をもとに、「やばい」と言われる理由を一つずつ切り分けます。
⚖️ 先に結論
① 会社は実在し、規模もあります。宅地建物取引業免許は東京都知事(4)第88219号。グループ連結売上高186億561万円(2025年9月期)、自社ブランド「コンシェリア」を中心に供給戸数は2019年5月に20,000戸を突破しています。
② 「やばい」の中身のほとんどは営業電話です。「電話 しつこい」という検索が特に多く、会社の違法性を示すものではありません。
③ 社名が似た別会社と混同されています。「クレア・ライフ・パートナーズ」は資産形成コンサルティングの別会社で、資本関係はありません。検索結果でも両社が混ざっています。
④ 判断すべきは会社の評判ではなく、提案された物件の数字です。都心の区分ワンルームは、毎月の手残りと売るときの価格で結果が決まります。
目次
株式会社クレアスライフとは|公開されている会社の情報
まず、公式サイトで公開されている事実を確認します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商号 | 株式会社クレアスライフ |
| 設立 | 2007年8月(前身の株式会社菱和ライフクリエイトは1984年12月設立) |
| 代表者 | 代表取締役社長 尾池 雄二 |
| 本社 | 東京都港区六本木五丁目1番3号 ゴトウビルディング1st. |
| 資本金 | 4億2,000万円 |
| グループ連結売上高 | 186億561万円(2025年9月期) |
| グループ従業員数 | 251名(2025年9月30日現在) |
| 宅地建物取引業免許 | 東京都知事(4)第88219号 |
| 不動産特定共同事業許可 | 東京都知事第94号 |
| 主力ブランド | 「コンシェリア」シリーズ(都心の単身者向け投資用マンション) |
| 実績 | 開発棟数400棟以上/管理戸数40,000戸以上(賃貸管理8,000戸以上・建物管理35,000戸以上)/供給戸数20,000戸突破(2019年5月) |
| 主要取引金融機関 | 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、オリックス、あおぞら銀行、東京スター銀行ほか |
「創業40年」と「設立2007年」はどちらも正しい
公式サイトには「創業40年以上」とありますが、会社概要の設立は2007年8月です。これは、1984年12月設立の前身企業「菱和ライフクリエイト」から、2007年に開発分譲事業を承継して現在の会社が設立されたためです。1997年に自社開発1号物件「菱和パレス高円寺」を発売し、2007年12月に現ブランドの第1号「コンシェリア御茶ノ水」を発売しています。数字が食い違っているわけではありません。
宅地建物取引業免許の「(4)」は更新回数で、有効期間は5年です。あわせて不動産特定共同事業の許可も受けており、これは小口化商品を扱うために必要な許可です。
「やばい」と言われる4つの理由を切り分ける
「クレアスライフ やばい」は月に450件ほど検索されています。ただし、その中身は性質の違う4つの話が混ざっています。
理由①:営業電話(検索の主役はここ)
「クレアスライフ 電話 しつこい」という検索が月200件あり、検索結果の関連する質問にも「クレアスライフは電話勧誘がしつこいですか?」が出てきます。同社は都心の投資用マンションを電話で案内する営業も行っており、電話をきっかけに社名を調べた人がこの検索数を作っています。
理由②:社名が似た別会社との混同
検索結果の関連する質問には「クレア・ライフ・パートナーズは怪しい会社ですか?」が混ざっています。これはまったく別の会社です(次章で整理します)。他社への評価が、そのままクレアスライフの評価として読まれてしまっている可能性があります。
理由③:都心の区分ワンルームという商品の性質
同社が扱うのは東京都心の単身者向け区分マンションです。都心の区分は物件価格が高く、毎月の手残りが小さくなりやすいという性質があります。これは同社に限った話ではなく、商品の構造です。
理由④:転職・年収の話が混ざっている
検索結果には転職口コミサイトが3本入り、関連する質問にも「クレアスライフの平均年収はいくらですか?」が出てきます。これは働く場所としての評価であり、物件を買うかどうかの判断とは別の問題です。
【混同注意】「クレア・ライフ・パートナーズ」は別の会社です
社名が似ているため検索が混ざっていますが、この2社に資本関係はなく、事業内容も異なります。
| 株式会社クレアスライフ | 株式会社クレア・ライフ・パートナーズ | |
|---|---|---|
| 設立 | 2007年8月 | 2012年7月 |
| 所在地 | 東京都港区六本木 | 東京都新宿区 |
| 主な事業 | 投資用マンション「コンシェリア」の企画・開発・分譲、賃貸管理・建物管理 | 資産形成コンサルティング、金融商品仲介、生命保険・損害保険代理店 |
| 扱うもの | 自社で開発した区分マンション | 保険・金融商品を含む資産形成の提案 |
「クレアスライフ」で調べているつもりが、別会社の口コミを読んでいたということが起こり得ます。電話を受けた方は、まず相手の会社名を正確に確認してください。
営業電話がしつこいと感じたときの対処法
勧誘のやり方は法律で規制されています。宅地建物取引業法施行規則(第16条の12)では、次の行為が禁止されています。
- 会社名・担当者名・勧誘の目的を告げずに勧誘すること
- 「契約しない」「もう連絡は不要」と伝えたのに、勧誘を続けること
- 迷惑を覚えさせるような時間に、電話や訪問で勧誘すること
- 長時間の電話など、私生活や仕事の平穏を害するやり方で困らせること
はっきり「不要です」と伝えれば、それ以降の勧誘は法律違反になります。会社名・担当者名・日時を記録しておくと、行政に相談するときの材料になります。相談先は消費者ホットライン「188」、または東京都の宅地建物取引業担当窓口です。
断り方の具体的な文例は「不動産投資の営業の断り方|宅建業法で守られるしつこい勧誘の対処法」で解説しています。
「コンシェリア」シリーズとクレアスライフの事業
同社の主力は、都心の単身者向け投資用マンション「コンシェリア」シリーズです。2007年12月の「コンシェリア御茶ノ水」が第1号で、既存マンションを改修して販売する「コンシェリアR」シリーズもあります。
| 事業 | 内容 |
|---|---|
| 企画・開発・分譲 | 用地仕入れから建設・販売までを一貫して行い、都心エリアの単身者向けマンションを供給 |
| 賃貸管理 | グループの賃貸管理会社が入居者募集・契約・家賃集金・入居者対応を代行(賃貸管理8,000戸以上) |
| 建物管理 | 共用部の清掃・点検・修繕、管理組合の運営サポート(建物管理35,000戸以上) |
| 流通(買取・仲介・再販) | 自社グループブランドを中心に買取・再販。売却時の出口の選択肢になります |
| 小口化商品 | 不動産特定共同事業法に基づく「一口家主iAsset」(2013年〜)「一口家主JAsset」(2019年〜) |
開発から管理、買取までグループ内で一貫しているのが特徴です。買取に対応しているのは、売却時の選択肢がひとつ増えるという意味で利点になります。ただし買取価格は市場価格より低くなるのが一般的なので、売るときは買取価格と仲介での想定価格を比べてください。
提案を受けたら確認すべき5つの数字
会社の評判をいくら調べても、あなたが買うのは「その物件」です。提案書を受け取ったら、次の5つを必ず確認してください。
| 確認する数字 | 見るポイント |
|---|---|
| ① 価格の妥当性 | 同じエリア・同じ築年数の相場と比べます。新築は「新築プレミアム」が上乗せされており、購入直後に中古価格へ下がります |
| ② 毎月の収支 | 家賃からローン返済・管理費・修繕積立金・管理委託料を引いた手残り。マイナスなら、毎月いくら払い続けるのかを確認します |
| ③ 想定家賃の根拠 | 同じ建物・近隣物件の直近の成約賃料を確認します。募集賃料ではなく、実際に決まった金額です |
| ④ 出口(売るときの価格) | 10年後にいくらで売れる想定か、その時点でローン残債を下回らないか。買取価格の目安もあわせて聞きます |
| ⑤ 管理委託の条件 | 管理委託料の料率、解約条件、サブリースの場合は賃料改定条項と免責期間を契約書で確認します |
この5つに即答できない提案は、数字を詰め切れていない提案です。
向いている人・向いていない人
| 🟢 向いている人 | 🔴 向いていない人 |
|---|---|
| 東京都心の立地を重視し、価格が高くても資産性を取りたい | 毎月の収支をプラスにしたい(都心の区分では難しい) |
| 開発から賃貸管理・建物管理・買取まで一社グループに任せたい | 管理会社を自分で選んで最適化したい |
| 提案書の数字を自分で確認できる、または第三者に確認してもらえる | 営業担当の説明だけで判断してしまいがち |
| 1室まるごとではなく小口から始めたい(iAsset・JAsset) | 「必ず儲かる」と言われて安心したい |
よくある質問
Q. クレアスライフは電話勧誘がしつこいですか?
「電話 しつこい」という検索は実際に多くあります。ただし、しつこい勧誘は宅地建物取引業法施行規則で禁止されています。「契約しません」「今後の連絡は不要です」とはっきり伝えてください。それ以降の勧誘は法令違反となり、記録を残しておけば行政に相談できます。
Q. クレア・ライフ・パートナーズとは関係がありますか?
別の会社です。クレアスライフは2007年設立・港区六本木の投資用マンションデベロッパー、クレア・ライフ・パートナーズは2012年設立・新宿区の資産形成コンサルティング会社で、資本関係はありません。社名が似ているため検索結果が混ざっています。
Q. クレアスライフの平均年収が知りたいのですが。
転職口コミサイトに情報があります。ただしそれは働く場所としての評価で、物件を買うかどうかの判断材料にはなりません。この記事は投資判断の観点で書いています。
Q. 上場している会社ですか?
現在は非上場です。ただし公式サイトで、資本金・グループ連結売上高・従業員数・免許番号・供給実績を公開しています。非上場であること自体は、会社の信頼性を判断する材料にはなりません。
Q. 評判の悪い不動産投資会社を見分ける方法はありますか?
「契約を急がせる」「リスクを説明しない」「数字の根拠を出さない」「断っても勧誘が続く」の4つが代表的な危険信号です。詳しくは「やばい不動産投資会社の特徴|危険信号7つと対処法」をご覧ください。
まとめ|会社名を確かめてから、物件の数字を見る
株式会社クレアスライフは、前身企業から数えて40年以上、都心の単身者向け投資用マンションを開発・分譲してきた会社です。供給戸数は20,000戸を超え、グループで賃貸管理・建物管理・買取まで手がけています。
「やばい」と検索される理由の大半は営業電話で、もう一つは社名が似た別会社との混同です。まずは相手の会社名を正確に確認すること、そしてしつこい勧誘は法律で禁止されていることを知っておいてください。
そのうえで判断すべきは、会社の評判ではなく提案された物件の数字です。価格の妥当性、毎月の手残り、そして売るときの価格。この3つが確認できれば、電話がきっかけであっても冷静に判断できます。
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