株式投資は「今は安い銘柄を買って大化けを期待する」のが王道です。そのためには次世代の成長分野から物色するのがセオリーですが、ロボット関連銘柄はその中の有力な選択肢です。
ロボットというと、日本のお家芸として知られている分野です。古くから日本はロボット産業大国として、国内には多くのロボット関連の優良企業があります。その有望性はもちろん、株式投資での銘柄選びにも言えることです。
そのため、すでにロボット関連にはすでに大化けしている銘柄がいくつもあります。それゆえに、これからの大化けにも期待が高まります。
ロボット関連には、
- AI(人工知能)や
- RPA(ロボットによる業務自動化)など、
今後ますますホットワードになりそうな分野も含まれているため、株式投資家からの注目もどんどん高くなっています。
そこで投資家のためのメディア「不動産投資の教科書」では、これから大化けが期待できるロボット銘柄を、
- 定番
- 出遅れ銘柄
- そしてAIとRPA関連
という3つのカテゴリーに分けてご紹介していきたいと思います。
ロボット銘柄で大化け相場に乗りたいという方は、どうぞご期待ください!
目次
1、大化け銘柄が続出?ロボット銘柄の世界
すでに大化けを果たしたロボット銘柄をいくつかご紹介します。なぜロボット銘柄が大化けしているのかという理由から、今後の展望もしてみましょう。
(1)すでに大化け銘柄が飛び出しているロボット関連銘柄
ロボット銘柄はただでさえ注目が集まりやすい分野であり、該当する銘柄の中で好材料が見られる企業の株は買いが集まりやすい地合いになっています。その流れに乗って大化けを果たした2つの銘柄を見てみましょう。
ひとつめは、ヒューマノイド(人型ロボット)の開発力に定評のある川田テクノロジーズ(3443)です。
次に、AIとロボット工学の高い技術力を持ち、本格的なロボット銘柄として知られるキーエンス(6861)です。
どちらも安定的な上昇を演じていますが、2つ目のキーエンスではその動きがより顕著です。どちらもロボット技術やAIなど「ロボット銘柄」にカテゴライズされる技術が有望視されている企業なので、この大化けは必然と言えるでしょう。
(2)ロボット関連銘柄が大化けしているワケ
前項のような大化けロボット銘柄は、他にもあります。他の業種よりも大化け銘柄が誕生しやすいことは間違いのないところですが、それはなぜでしょうか。
ロボット銘柄が有望視されている最大の理由は、人口減少による人手不足という産業構造全体の問題です。人手が足りないのであればロボットに担ってもらいたいと考えるのは自然な流れなので、その技術や製品を供給するロボット銘柄に買いが入りやすくなっています。
特に医療や介護、製造業、建設業などの分野で人手不足が深刻になっており、こうした分野で活躍できるロボットの開発企業は当然ながら買われやすくなります。
それ以外にもAIの進化や自動運転の実用化など、成長余地がとても大きいのがロボット銘柄全体に対する追い風となっています。
(3)ロボット関連の大化け銘柄はこれからも誕生する
成長分野のひとつとして、ロボット銘柄はこれからも成長が続くでしょう。その中からは大化け銘柄が誕生することも、間違いないと思います。では、どの銘柄を買えば大化け相場に乗ることができるのか?
その見つけ方や具体的な銘柄については、順を追って解説していきますので引き続きお付き合いください。
2、ロボット銘柄がアツい5つの理由
ロボット銘柄がアツいと言われる理由を、5つの理由に整理して解説します。
(1)人手不足の解決策としてロボットが期待されている
人口減少による労働力人口の減少は日本経済に大きな影響を及ぼすと言われていますが、実はこの問題は日本だけのことではありません。少子化は多くの先進工業国で進行しており、今後新興国などの間にも広がっていくと見られています。
その未来を見据えて、労働力不足の解消にロボット技術は決定的な解決策として期待されています。また、ロボットによる労働力は低コストでリスクが低いため、労働力不足以外にもロボットを積極的に導入したいという現場は多く、今後ロボット需要が増えることはあっても減ることは考えられないでしょう。
(2)世界中で産業用ロボットの稼働台数が増えている
世界全体で、産業用ロボットの稼働台数が年々増えています。しかもそのスピードはより速くなっているので、それだけロボットの需要があるということです。もちろんロボットだけでなく、ロボットを開発する技術や部品など関連するさまざまな分野にもその需要が波及するので、それらに関わるロボット銘柄には追い風となります。
こちらは世界ロボット連盟という団体がまとめた、産業用ロボット稼働台数の一覧です。
日本は微減ですが、その他の国々では飛躍的に稼働台数が増えていることが見て取れます。これだけ需要の足腰が強ければ、そう簡単にロボット銘柄が総崩れになることは考えにくいと思います。
(3)労働問題の解決にAIとRPAの市場が拡大している
労働力不足を解決するために、働き手としてのロボットに期待するのは自然な流れです。AIは人間の代わりに考える労働力として期待されていますし、RPAは「ロボットによる業務の自動化」として従来人間が担ってきた業務を自動化する技術として大いに期待されています。
これらの技術を取り扱う企業もロボット銘柄に含まれるため、そのすそ野はとても広く、そして有望であると考えて良いでしょう。
(4)成長分野として政府も後押しをしている
日本経済の継続的な成長のため、政府はいくつかの成長分野をピックアップしてそれを後押しする政策をとっています。もちろんその中にはロボット産業も含まれており、例えば国土交通省が推し進める「i-Construction」という計画は労働力不足の解消にAIやロボットの活用が前提となっており、こうした計画がさまざまな分野で策定されています。
国からも追い風を受けて、ロボット産業の本格的な成長はまだまだこれからです。
(5)日本はロボット産業大国である
先ほどご紹介した「世界のロボット産業用ロボット稼働台数」の表を、再度見てみて、あることにお気づきではないでしょうか。その答えは、現在ではなく過去の数値にあります。
日本以外の各国はどんどん産業用ロボットの数を増やしていますが、日本はそうなる前からダントツの稼働台数を誇ってきました。1985年の数字を見るとその突出ぶりが見て取れます。しかも、2015年は前回より少し減らしたとは言え、依然として稼働台数トップです。
これを見てもお分かりのように、日本は古くからロボット産業大国なのです。当然ながら技術レベルやノウハウの蓄積においても世界トップクラスです。日本の株式市場は、最もロボット銘柄の豊富な市場と言っても過言ではありません。
3、編集部厳選、今後大化けが期待されるロボット銘柄5選
それではお待たせしました、「不動産投資の教科書」編集部が厳選したロボット銘柄のうち、まずは定番・本命と言われる銘柄を5つご紹介します。
(1)安川電機(6506)
産業用ロボットのトップメーカーとして知られる大手です。あまりにも有名なのですでに株価も上昇しており、定番中の定番です。
(2)ファナック(6954)
工作機械のトップシェア企業で、多関節ロボットに強みを持ちます。前項の安川電機を含む世界4台産業用ロボットメーカーの一角をなします。当然ながら株価にも反映しており、すでに高値推移です。
(3)ハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)
社名にもなっているハーモニックドライブとは、ロボットの関節部品のことです。この部品に特化した強みを持ち、世界的なシェアを誇ります。JASDAQ上場銘柄なので新興市場ゆえの成長余地があるかも知れません。
出典:みんなの株式(ハーモニック・ドライブ・システムズのチャート)
(4)ユーシン精機(6482)
プラスチック射出成形品の取り出しロボットのトップシェアを持つ企業です。
優良ロボット銘柄であるにもかかわらず、知名度の問題か株価に若干の出遅れ感があります。
(5)不二越(6474)
産業用ロボットの大手です。富山発祥の企業で長らく富山に本社があったのですが、本社を東京に移転し営業力強化を図る組織の刷新が進行中です。その分の出遅れ感と上昇余地に期待できそうです。
4、まだまだある、大化け期待のロボット関連銘柄5選
まだまだあるロボット銘柄の中から、ここでは低位株や出遅れ株、さらには関連の薄さゆえに出遅れている銘柄を中心に大化け期待の銘柄を5つピックアップしました。
(1)CYBERDYNE(7779)
今後ロボットの活躍が期待される医療分野でのロボット開発に強みを持つ企業です。商材自体の強みは揺るぎのないところですが、株価は出遅れ気味です。
(2)菊池製作所(3444)
同社の強みは、何と言っても介護用ロボットです。今後需要増が見込まれる分野にチャレンジしている企業ということで補助金の支給対象になっていることも買い材料。生産力の低さが課題で株価も伸び悩んでいますが、生産力の拡大が実現すれば大化けの期待が高まります。
(3)ヒーハイスト精工(6433)
ヒューマノイド開発に欠かせない2足歩行ロボットの部品製造に高い技術を持つ企業です。2足歩行ロボットの需要は今後本格的な拡大が見込まれるだけに、現在は一服している相場に上昇の余地が見込まれます。
(4)セック(3741)
ロボットを制御、コントロールするためのソフトを開発している企業です。ミドルウェアの開発に強みを持っており、今後の需要拡大に乗れるかがポイントです。
(5)マミヤ・オーピー(7991)
もともとはパチンコ関連の機器メーカーですが、パチンコの需要減に対応してロボット分野を強化中です。開発力に定評があることから一時的な急上昇があったものの現在はもとの水準に戻っており、再びあの上昇劇を演じられるか?
5、AI、RPAなどホットワードに関連する銘柄3選
労働力不足や業務改善という今後の社会情勢に欠かせないAI、RPA分野の銘柄を3つピックアップしました。
(1)RPAホールディングス(6572)
同社のRPAソリューションである「SnycRoid」が主力製品で、業界トップシェアを誇ります。これを武器にRPAの筆頭企業となるべく躍進中です。ソフトバンクと提携しており、さらなる上昇余地はかなり大きいと見られます。
東証マザーズに上場したばかりなのでチャートは掲載しませんが、すでに株価が1万5,000円台に乗せていることからRPA銘柄の本命です。
(2)コムチュア(3844)
企業に対するRPAの導入支援を行うソリューション企業です。投資家からの注目度も高く、すでに本格的な株価上昇が始まっています
(3)FRONTEO(2158)
AIの開発を得意とする企業で、「KIBIT」というAIが主力製品です。人工知能+ロボットという組み合わせで市場が拡大するにつれて同社の役割も大きくなります。
まとめ
ロボット産業や市場、社会構造の変化などさまざまな視点からロボット銘柄に買いが集まる理由を解説してきました。「それなら自分も早く買っておきたい」と思われた方も多いと思います。
冒頭から述べているように、すでにロボット銘柄への関心度は高く株価の上昇も始まっています。ここでご紹介した中にはすでに上昇トレンドに入っている銘柄も少なくないので、ロボット銘柄での大化けを期待するのであれば早め早めの参戦をオススメします。
皆様からのコメント