「個人投資家」という言葉の響きには、豊かな生活をイメージさせる憧れのようなものをお持ちの方も多いと思います。
自分も投資をして、お金を増やしたいと思われている方も多いことでしょう。
「投資はお金持ちの人がやること」だと思っていませんか?今は、誰でも「投資収入生活」を手に入れることができます。
- どうやったら、個人投資家になれるのか?
- 投資収入を増やして、最終的には投資収入だけで生活できるようになるのか?
本記事が、個人投資家に関する情報を知りたい方のご参考になれば幸いです。
不動産投資のバイブル
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1、個人投資家とは?
(1)個人投資家ってどんな人?
「個人投資家」とは、組織に属さず個人で投資を行っている人のことです。個人の反対は、「法人」です。
証券会社や投資ファンドなど、「法人」として投資を行っている事業者(機関投資家ともいいます)と、対極の立場で投資活動をしている人を「個人投資家」です。
機関投資家が動かしている資金は、自分のお金ではありません。
顧客から預かったお金や調達したお金であり、そこから得られた利益から、自分たちの取り分を得るというビジネスモデルです。
それに対して、個人投資家は自分のお金で投資をしており、自分の資産を増やすことのみを目的として、投資を行っているところにも違いがあります。
(2)個人投資家の利益
個人投資家は、以下の2つから利益を得ています。
- キャピタルゲイン(価格変動による差益)
- インカムゲイン(配当や金利、家賃収入など継続的な収益)
まずは、不動産投資での収益モデルを計算してみましょう。
例えば、3,000万円の収益物件を保有していて、その物件の実質利回りが10%だとすると、年間の収益は300万円です。
不動産収入は、実質的な不労所得です。
本業を持っている人にとって、「年間で300万円の収入増」ということが、いかに大きな意味を持っているかは、容易に想像がつくと思います。
配当が3%の株式を、時価で500万円分保有しているとしたら、配当収入は15万円です。
この株式を、購入時より10%値上がりした時に売ることができれば、以下のような投資収益を手にすることが可能です。
- 差益(キャピタルゲイン):50万円
- 配当(インカムゲイン):15万円
- 合計:65万円
(3)個人投資家が注目される理由
前項でも述べたように、投資による収入は、基本的に「不労所得」です。
「投資とはお金に働かせる事業である」という言葉があるように、お金自身を働かせることによって収入を得るので、本業を持っている人も簡単に参入することができます。
会社や職種によっては、副業が禁止されていることもあります。
しかし、投資による収入は不労所得であり、自分が働くわけではないので規制されません。
本業があっても簡単に参入できて、不安定で見通しが立ちにくいご時世において人生設計を立てるのに大いに役立つのも、多くの人が個人投資家に注目をする理由です。
2、個人投資家についての調査結果
個人投資家の概要を理解したところで、個人投資家にはどのような人が多いのか、実態を見ていきましょう。
今回、個人投資家について紹介する内容は、以下の通りです。
- 株式市場における個人株保有率
- 年齢
- 収入
- 資産保有額
- 同株保有年数
今回は、日本証券業協会や日本取引所グループから発表されている調査結果を参考に、解説します。
(1)株式市場における個人投資家数
日本取引所グループが2021年に発表した、「2022年度株式分布状況調査の調査結果について」によると、株式市場における個人株主の数は、約6460万人です。
(各上場会社の株主数を単純に合算した「延べ人数」を用いているため、正確な数字ではありません。)
個人株主の数は、8年連続で増加しており、個人投資が注目されていることがわかります。
1人の株主が複数銘柄保有していることがあるため、一概には言えませんが、大まかに日本人の2人に1人以上は、個人資産家ということになります。
(2)個人投資家のプロフィール(年齢・年収・職業)
どれくらいの年齢で、どれくらい稼いでいる方が個人投資をしているのか、気になるところです。
日本証券業協会の「個人投資家の証券投資に関する意識調査」によれば、個人投資家の年齢層は40代50代が多い傾向です。
500万円未満までのカテゴリーを合計すると、70%近くとなり、大多数です。
個人投資家というと「お金持ち」のイメージがありますが、年収でみると、500万円までの人が大半であるということが分かりました。
標準的なサラリーマンの収入であっても、個人投資家になるハードルはとても低いといえるでしょう。
むしろ、そのような人ほど、投資での収入をプラスすることに意義があるともいえます。
一方で、1,000万円以上という高収入属性の人が6%近くもいることも、個人投資家ならではの傾向として見ることができます。
最後に、個人投資家の職業に関する統計は、以下の通りです。
パート・アルバイト・フリーターが8.7%、専業主婦、主夫が14.6%と会社に行くことなく、投資の収入で正確しているかたが多く見られます。これもコロナの影響によるものかもしれません。
上記の統計結果から浮かび上がるのは、副業で個人投資家をしている人が大半で、全体的な年齢層は高めという人物像になります。
(3)個人投資家の同株保有年数
個人投資家が株を購入後、どのくらいの期間保有しているのかという点は、気になるところです。
(2)と同じく、日本証券業協会の「個人投資家の証券投資に関する意識調査」を参考に、年齢別の平均保有期間の分布をみてみましょう。
全体の保有期間は、「10年以上」が25.8%、約4割(42.6%)が5年以上保有しているという結果になっています。
推計の平均保有期間は、60か月(5年)です。
3、個人投資家になって投資収入を手に入れる4つのステップ
「今の収入にプラスできる副収入が欲しい……。」
「投資だけで生活をして自由な生き方を手に入れたい……。」
投資の目的はさまざまですが、個人投資家になって、今の生活を豊かな方向に変えたいという願いは同じでしょう。
本章では、そんな個人投資家の生活を手に入れるまでの4ステップを解説します。
今回紹介する4つのステップは、以下の通りです。
(1)ステップ1:まずは「投資家」になる
投資で収入を得るようになるには、投資をしなければ何も始まりません。
証券会社や銀行に口座を開設するところからはじめ、自分に合った投資先を選択しましょう。
(2)ステップ2:投資で着実に資産を増やす
本業を持ちながらの投資生活なので、投資が本業に影響を与えるほどのめり込む必要はありません。
指値注文や自動売買ツールなどが発達しているので、こうしたツールをうまく活用しましょう。
可能な限り、コンピューターに任せっきりにできる投資環境を構築するのが、個人投資家が投資を長く続けるコツです。
いきなり一獲千金を狙うのではなく、毎月1万円増やすといった具合に、身の丈にあった目標を立てて、コツコツと利益を積み上げていくのが最も安全確実です。
本業からの収入を貯金の感覚で少しずつ投資に回しましょう。
投資で増やした資産と合わせて、無理のないペースで5年計画や10年計画というように、資産を増やしていきましょう。
(3)ステップ3:高額商品への投資に進出する
投資金の規模が500万円、1,000万円というまとまった金額になってくると、以下のようなさまざまな投資商品の選択肢が増えます。
- 投資信託の中でも実勢価格が高いもの
- 株価の高い個別銘柄
- 不動産投資
投資額が大きくなればなるほど、投資の収益が向上するというのは、投資の基本です。
ゼロから始めてこの域に達するには少なくとも5年から10年を要するでしょう。
しかし、仮に35歳で始めていれば、45歳までにこの域に達することができるので、決して遅すぎるタイミングではありません。
(4)ステップ4:個人投資家を職業にする
個人投資家が目指す最終的なゴールは、「投資収入だけで生活する」ことでしょう。
実際問題として、このレベルに達するにはどれだけの資産が必要になるでしょうか。
「投資だけで年収500万円」を得ることを目標に、計算してみましょう。
株の平均配当が約1.6%なので、標準的な配当の株を保有し続けて年収500万円に達するには、3億1,250万円分の株が必要です。
以上の場合、標準的な収入レベルの人が、株で年収500万円に達するまでには時間が足りないかもしれません。
株ではなくもっと利回りの良い投資商品にも目を向けてみましょう。
投資信託の中には、3%程度の運用成績が出ているものもあります。
不動産投資だと、8%や10%といった利回りを稼ぎ出すことも可能です。
3%の運用ができる投資信託であれば、必要な資産額は1億6,666万円、利回り10%であれば5,000万円といった具合です。
8%や10%で利回りを稼げるようになってくると、いよいよ投資収入生活が現実味を帯びてきます。
上記の計算では、「年収500万円」を想定していますが、老後の年金がある生活環境だとベースとなる収入があるので、「年収300万円」で良いという場合もあるでしょう。
年収300万円を得るために、利回り10%の不動産投資をするのであれば、投資金額は3,000万円あれば達成できるので、やはり不動産投資の優位性はここでも発揮されています。
不動産投資の利回りについて詳しくは、「不動産投資成功の鍵となる理想の「利回り」とは」こちらを合わせてご参考ください。
4、個人投資家に向くほったらかし不動産投資
投資だけで生活したいと思っている個人投資家には、「不動産投資」がおすすめです。
前章「3、個人投資家になって投資収入を手に入れる4つのステップ」で紹介した通り、不動産投資の利回りは他の投資方法と比べても高いことが特徴です。
不動産投資は、第三者に貸し出して家賃を徴収したり、不動産を売却したりすることによって、利益を生み出します。
不動産投資の賃料収入だけで自由な生活を手にすることに、誰もが憧れがあるのではないでしょうか?
不動産投資家については、「不動産投資家への最短4ステップと参考にしたい5人の投資家」で詳しく解説していますので、併せてご参考ください。
5、個人投資家さんのブログ7選
個人投資家を目指すなら、個人投資家さんのブログをみて、どんなライフスタイルなのか知っておくのがいいでしょう。
(1)億単位の資産を持つカリスマ投資家ブログ
すでに億単位以上の資産を投資によって稼ぎ出し、カリスマと呼ばれる人たちのブログやツイッターアカウントです。
こうした人たちのブログは、個々の売買報告よりも収支の報告や相場観、自身の思いなどを綴っているのが特徴です。
具体的な投資術を学ぶというより、個人投資家としての生き方や考え方を知るのに役立つでしょう。
①専業投資家DAIBOUCHOUの軌跡
②cisさん(ツイッター)
https://twitter.com/cissan_9984?lang=ja
③かぶ1000投資日記
https://plaza.rakuten.co.jp/kabu1000/
(2)日々の投資報告が参考になる投資家ブログ
主に株式投資をしている個人投資家を中心に、日々の投資成績や保有株式などを報告しているブログです。
実際に個人投資家がどんな売買を行っているのか、どの程度の頻度で売買をしているのか、といった日常を垣間見ることができるでしょう。
①のりぞーの目指せ壱億円!
http://blog.livedoor.jp/norizou2005/
②サラリーマンのバリュー投資日記
http://blog.livedoor.jp/kabu2013/
(3)投資家になりたい人が知っておくべき知識が満載のブログ
日々の投資報告に加えて、それぞれの投資家が持っている投資哲学や知識、特に初心者が参考になるようなレクチャー記事をアップしているブログです。
人気を集めている投資家ブロガーも含まれているので、文章の分かりやすさも秀逸です。
①1億円貯めて会社をスパッと辞めるブログ
②億トレーダーぐらわんのデイトレ収支報告!
まとめ
個人投資家についての理解は深まりましたでしょうか?
個人投資家とはどんな人たちなのか?実際のところ収入は?といった疑問にお答えしながら、個人投資家になるための方法を段階別に解説してきました。
個人投資家というと、一部の資産家を指しているようにお感じの方も多かったかもしれません。
しかし、個人投資家は意外に身近な存在で、誰にでもなれるものであることを実感していただけたのではないでしょうか。
最終的なゴールである「投資収入生活」を手に入れるのであれば、少しでも早いスタートが成功率を高めます。まずはできることから始めてみましょう!