将来のために、若い内から不動産投資に取り組もうと考えている人も増えています。とくにサラリーマンの場合、返済期間が30年前後であることを考えれば、できるだけ早い時期に着手した方が望ましいでしょう。
また自分で学ぶために不動産会社が提供している「e-Book」を入手している人も多いのではないでしょうか。
しかし、体系的な知識が必要となる不動産投資がe-Bookで学ぶだけでは不十分です。なぜe-Bookではなく本の方が良いのかを見ていきましょう。(山中勇樹・フリーライター)
目次
・不動産投資では知識が不可欠
不動産投資本来の安定性・堅実性を享受するためには、不動産投資の全体像を知り、適切な物件を選ばなければなりません。
そのために必要なのは体系的な知識です。
不動産投資に関する体系的な知識を有していなければ、適切な物件に投資できず、正しい運用もできないでしょう。
では、どうすれば体系的な知識を得ることができるのでしょうか。
投資家予備軍の中には、不動産会社が提供しているe-Bookで学んでいる人も多いようです。しかし、e-Bookから学ぶだけでは、体系的な知識を身につけることはできません。
それはなぜか?理由は、e-Bookが提供されている理由にあります。
・e-Bookと本の明らかな違いとは?
一般的な書籍と比較して、e-Bookというのは、不動産会社が自社の都合で提供しているものです。
その都合とは、具体的に言えば宣伝であり集客です。
具体的には、不動産投資への興味を喚起し、見込み客へとつなげる役割を担っているのがe-Bookなのです。
そのためe-Bookではなく、一般的な書籍を読むことをオススメします。ものにもよりますが、書籍は単純な宣伝や集客に利用されるものではありません。
あくまでも、コンテンツとしての価値が前提となっており、それが書籍の売上につながっています。
・不動産投資でオススメの入門書3選
では、具体的に、どのような書籍を読めばいいのでしょうか。入門書として筆者がオススメするのは、以下の3点です。
(1)『ポケット図解 不動産投資がよ~くわかる本』浅野啓太
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不動産投資の全体像を体系的に学べる書籍です。非常にわかりやすいだけでなく、不動産投資コンサルタントという第三者的な立場で書かれていることも評価できます。
(2)『不動産投資の学校[入門編]』日本ファイナンシャルアカデミー
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教科書的に不動産投資について学びたいのならこの書籍がオススメです。広く全体が網羅されています。また、実践編もあるため、合わせて読むことを推奨します。
(3)『いちばんやさしい不動産の教本』林秀行
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直接的な不動産投資本ではありませんが、不動産というものを知ることができる良書です。投資という側面だけでなく、不動産の本質を知るために読み込んでおきましょう。
・大事なのは複数の書籍を読むこと
書籍を選ぶ際には、「フラットな視点で書かれているか?」「第三者の立場から解説しているか?」「宣伝や集客ではなくコンテンツとして優れているか?」という点を重視してください。
そうすることで、e-Bookのような企業の戦略的媒体による偏った情報収集を避けることができます。複数の書籍を読み、通底する不動産投資の本質を学んでいきましょう。
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