• 資金調達
  • 2021/3/24 (更新日:)

資金調達方法としてのファクタリングと融資の違いとは?利用できる会社も紹介

資金調達方法「ファクタリング」は、売掛金を早期に現金化できるサービスです。資金を調達するので「融資なのでは?」「融資との違いは?」など、疑問もあるでしょう。

そこで今回は、当メディアにて

  • ファクタリングとは何か
  • ファクタリングの種類
  • ファクタリングのメリットとデメリット
  • 融資とファクタリングの違い
  • ファクタリングに必要な書類
  • ファクタリングを利用できる会社
  • ファクタリング会社を選ぶポイント

などについてまとめました。これからファクタリングの利用を考えてる方の参考になれば幸いです。

1、ファクタリングとは?

ファクタリングとは、企業間における商品やサービスの取引において発生する、売掛金の買い取りや保証のサービスです。企業間で商品やサービスを取引する際に、売掛金が発生するのは珍しくありません。「信用取引、掛取引、ツケ」などとも呼ばれ、あとから代金の回収をする取引が一般的です。

信用取引により商品やサービスを提供した企業は「売掛債権」という、未払い金に対する請求権利を得ます。しかし、売掛債権があっても、売掛先企業の都合により、支払いが遅れたり、支払われなかったり、倒産されてしまったりなどの貸し倒れリスクが存在します。

そこでファクタリングを利用し支払い期日前に売掛金を売却していれば、早期の資金調達が可能になるのです。さらに、売掛先からの支払いに問題が生じても、貸し倒れリスクを防げます。

2、ファクタリングの種類

ファクタリングには、以下の種類があります。ここでは、それぞれの特徴などを解説しましょう。

  • 買取ファクタリング
  • 保証ファクタリング
  • 一括ファクタリング
  • 国際ファクタリング
  • 医療ファクタリング

(1)買取ファクタリング

買取ファクタリングは、売掛債務をファクタリング会社へ売却することで資金調達する方法です。一般的に、ファクタリングといえばこのタイプを示します。

買取ファクタリングの特徴

  • 売掛金を支払い期日前に現金化できる
  • 売掛金の貸し倒れリスクを防げる

売掛債務を売却して資金を受け取れるので、支払い期日前に現金が必要になった際の資金調達として有用です。また、売掛金の売却後に売掛先企業が倒産し回収不能になっても、代金を返済(売掛金の買い戻し)する必要がありません。

ファクタリング会社の多くは「償還請求権なし」で買い取ります。償還請求権とは、回収不能になった際にファクタリング会社が依頼者へ代金返還の請求を行える権利ですが、これを「なし」にしているのです。

(2)保証ファクタリング

保証ファクタリングとは、売掛金を回収できなくなったときに保証会社が保証してくれる仕組みです。取引先企業の倒産や経営破綻などにより、売掛金が回収不能となった際に履行されるので、経営破綻が確認されなければ保証の対象にはなりません。

保証ファクタリングの特徴

  • 売掛債権に保険をかけられる
  • 売掛先企業の状況を調べることができる

保証ファクタリングは、与信審査のノウハウがある金融機関や大手企業のグループ会社が取り扱っているのがほとんどです。そのため、売掛先企業の経営状況などを、ある程度把握することもできます。

(3)一括ファクタリング

一括ファクタリングとは、支払い手形の代わりに売掛先企業が決済事務を一括して金融機関などへ依頼する仕組みです。支払い手形の発行には、手間や印紙などのコストがかかります。そのため、手形の代わりに支払いを保証する手段として利用されることがあります。

一括ファクタリングの特徴

  • 売掛先企業が申し込む。一般的なファクタリングとは逆
  • 売掛先企業は手形発行の手間やコストがなくなる
  • 売掛債務者側には手形よりも早く資金化できるメリットがある

売掛先企業が申し込む必要があります。売掛債務者側から依頼するファクタリングではありません。手形よりも早く資金化できるメリットはありますが、その仕組みを利用している売掛先企業であるとは限りません。一般的な買取ファクタリングを利用したほうが、早期の資金調達ができる可能性があります。

(4)医療ファクタリング

医療ファクタリングとは、診療報酬債権を早期資金化できるファクタリングです。医療機関が診療報酬を受け取るには、請求から支払いまでに2〜3カ月程度の期間があります。医療ファクタリングを利用すれば、早期の資金化が可能です。

医療ファクタリングの特徴

  • 手数料が安い
  • ファクタリングに利用できる医療債権は最大2カ月

未回収リスクがかなり低いため、安い手数料で利用できるのが特徴です。また、医療ファクタリングのほか、介護報酬や調剤報酬ファクタリングもあります。

(5)国際ファクタリング

国際ファクタリングは、輸出取引における代金を確実に回収するために採用されます。国際ファクタリングでは、世界各国のファクタリング会社が連携することで、安全な代金回収を手助けしています。

国際ファクタリングの特徴

  • 依頼者、海外の売掛先企業、日本と海外それぞれのファクタリング会社の4社間
  • 4社間なので資金調達には時間がかかる傾向がある
  • 手数料も割高

与信調査費や保証料、為替手数料などの費用負担があるため、2者間や3者間ファクタリングと比べて手数料は割高です。また、国際ファクタリングを取り扱っている会社も多くはありません。

3、2社間ファクタリングと3社間ファクタリング

ファクタリングには「2社間」と「3社間」があります。

2社間ファクタリング

  • ファクタリング依頼者とファクタリング会社の2社間で契約
  • 売掛先企業には知られない
  • 手数料は高くなりやすい

すぐに売掛債権を現金化したい場合に利用されます。売掛先企業に知られずに、ファクタリングを利用できるのが特徴です。依頼者はファクタリング会社に対し、請求書などで入金予定があることを証明します。ファクタリング会社は、請求書を確認し手数料を除いた金額を支払います。

その後、支払い期日に振り込まれた売掛金を、ファクタリング会社へそのまま振り込めば取引完了です。ただ、2社間ファクタリングの手数料は高めに設定されています。ファクタリング会社は、取引後依頼者に逃げられたり、売掛先企業に破産されたりするリスクがあります。リスクヘッジのため、手数料が比較的高く設定される傾向があるのです。

3社間ファクタリング

  • ファクタリング依頼者とファクタリング会社、売掛先企業の3者合意のもとで契約
  • 売掛先企業には知られてしまう
  • 手数料は2社間と比べて安い

3社間もすぐに売掛債権を現金化したい場合に利用されます。しかし、売掛先企業に知られずに、ファクタリングを行うことはできません。依頼者はファクタリング会社に対し、請求書などで入金予定があることを証明します。ファクタリング会社は、請求書を確認し手数料を除いた金額を支払います。

その後、ファクタリング会社は売掛先企業に、売掛金をファクタリング会社へ支払うように依頼し、売掛先企業は支払い期日までにファクタリング会社へ売掛金を振り込みます。このように、3社間ではファクタリング会社と売掛先企業が直接やり取りするため、依頼者が負担する手数料が低く設定されるのです。

4、ファクタリングを利用するメリットとデメリット

ここでは、ファクタリングを利用するメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

(1)ファクタリングを利用するメリット

ファクタリングには、以下3点のメリットがあります。

①支払い期日前に資金調達ができる

ファクタリングは、売掛債権を決済期日前に現金化できることが大きなメリットです。一般的に、銀行融資では1カ月前後の期間がかりますが、ファクタリングなら最短1〜2日前後で資金調達できます。

②売掛金の未回収リスクの低減

売掛債務の売却後、売掛先企業が倒産してもファクタリング会社から請求を受けることはありません。そのため、貸し倒れリスクを低減させることができます。多くのファクタリング会社は「償還請求権なし」契約となっています。

③売掛債権回収のコスト削減

とくに3社間ファクタリングでメリットになるのが、売掛債権をファクタリング会社に売却することで債権回収コストを抑えられることです。自社で債権回収を行う場合は、与信調査や法的手続きなどコストを負います。3社間では、ファクタリング会社が債権回収を行うのでコストを抑えられるのです。

(2)ファクタリングを利用するデメリット

ファクタリングには、以下3点のデメリットがあります。

①3社間の場合、売掛先企業に知られてしまう

3社間ファクタリングでは、ファクタリング会社が売掛先企業へ債務回収を行うため、ファクタリングの利用を知られてしまいます。知られることで、信用を失い関係が悪化するケースも少なくありません。

②手数料が高額になる可能性もある

とくに2社間では、ファクタリング会社には売掛先企業の与信チェックなどの手間やコスト、買取後のリスクなどがあるため手数料が高くなる傾向があります。また、回収不能になった際の「償還請求権」がない契約でも手数料は高く設定されるのが一般的です。

③悪質なファクタリング会社の存在

ファクタリング会社は、金融機関や大企業のグループ会社から中小零細企業までさまざまです。中には悪質なファクタリング会社も存在します。例えば、ファクタリングは売掛債権を譲渡した対価を受け取る仕組みです。そのため、担保や連帯保証人を求められるなどしたら怪しい会社の可能性があります。

5、資金調達をするのに融資とファクタリングの違いとは

資金調達といえば金融機関からの融資が一般的です。しかし、ファクタリングは売掛金を売却することでの資金調達になります。

融資とファクタリングのおもな違いは…

  • サービスを取り扱っている業種
  • 申し込みから資金調達までのスピード
  • 審査を受ける対象
  • 取引対象が違う

それぞれの違いを、以下の表にまとめたので参考にしてください。

融資ファクタリング
取り扱い業種金融機関、貸金業登録業者ファクタリング会社
資金調達までのスピード審査完了で1週間以上資金調達まで最短1〜2日
審査する対象融資を受ける企業売掛先企業
取引対象お金売掛債権(権利)

融資はお金を借りること、ファクタリングは権利を売ること、というのが大きな違いです。そのため、審査される対象も違います。また、ファクタリングなら審査を含めても最短1〜2日で資金調達可能であるのに対し、融資では審査完了までに1週間以上かかるケースもあります。

6、経済産業省も資金調達法としてファクタリング を推奨している

最短1日で現金化可能、売掛債権の譲渡、など聞くと「ファクタリングは怪しい取引なのでは?」と考えてしまう方もいるかもしれません。しかし、ファクタリングは法律に触れるような怪しい取引ではありません。経済産業省中小企業庁が推奨する正規の資金調達法です。

経済産業省中小企業庁「売掛債権の利用促進について」では、以下のようにしています。

経済産業省中小企業庁では、中小企業者が不動産担保に過度に依存せずに資金調達ができるよう、売掛債権担保融資保証制度を創設し、普及を進めています。売掛債権担保融資保証制度は、売掛債権を担保とした中小企業者の借入について信用保証協会が保証を行うものです。

引用:経済産業省中小企業庁「売掛債権の利用促進について」

とくに中小企業における資金調達は、不動産を担保にすることが多くあります。しかし、担保にする不動産を保有している企業ばかりではありません。また、地域などによっては不動産価格の低下の影響もあります。

このように、中小企業の資金調達が難しいことを経済産業省は問題視し、その打開策として推奨しているのがファクタリングなのです。

7、ファクタリングは資金調達を短時間でできる

中小企業が金融機関から融資を受けられない理由の1つが、少額で短期間の融資になること。金融機関にとって手続きの手間やのコストかかる割には、金利によるうまみがないためです。

審査に1週間以上かけられたあげく融資を断られてしまっては、必要だった資金調達に無駄な時間を費やすことになります。ファクタリングなら、審査を含めても最短1〜2日で資金調達可能です。急な支払いや、ビジネスチャンスでも対応できる可能性を高めてくれます。

8、ファクタリングを利用するのに必要な書類

ファクタリングの利用には、以下の書類が必要になります。

  • 決算書など会社の経営状態がわかる書類
  • 契約書など売掛金が実在するかどうかを証明できる書類
  • 売掛先企業との取引状態が確認できる書類
  • 納税証明書などの差し押さえリスクを確認できる書類

9、ファクタリングを利用できる会社

ここでは、ファクタリングを利用できる4社を紹介します。

(1) MSFJ株式会社

【特徴】

  • 1.8〜9.8%業界最安値の手数料、ほか一切の費用がかからない
  • 最短1日で売掛債務の買取可能
  • 個人事業主、フリーランスなど専用サービスも展開
  • 限度額5,000万円のプレミアムファクタリングも展開

手数料が業界最安価格帯のファクタリング会社です。個人事業主やフリーランス専門さ0ビスなら、10万円から利用できます。また、累計1万件以上(公式HPによる)の取引実績も安心材料でしょう。

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(2)ピーエムジー株式会社

【特徴】

  • 最短即日の資金化が可能
  • 個人事業主や自営業者も利用可
  • コンサルティング事業も展開
  • 資金調達や経営再建についての相談やサポートも受けられる

2社間ファクタリングなら、最短即日で資金化できます。また、コンサルティングによるサポートにも強みがある会社です。資金を調達したうえで、具体的な経営改善策への提案が受けられます。

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(3)日本中小企業金融サポート機構

【特徴】

  • 個人事業主や零細企業の資金調達をサポートする一般社団法人
  • コンサルティング事業も展開
  • 公式HPから簡易診断でおおよその調達資金と手数料を調べられる
  • 事業マッチングという取引先を紹介するサポートも展開

簡易診断でおおよその金額や手数料を把握できるので、申し込み前にある程度の資金計画を立てられます。また、事業マッチングという、取引先が少なく事業を拡げられない企業向けのサービスも特徴です。

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(4)ジャパンマネジメント

【特徴】

  • 最短当日、最低売掛金20万円から利用可
  • 個人事業主も利用可
  • 全国対応、来店不要で契約可
  • 公式HPに「償還請求権なし」の明記あり

全国どこからでも申し込み可能です。「他社で断られた場合も資金調達可能」としているので、もし他社で断られたり、納得できる提示がされなかったりした場合、相談してみましょう。また、公式HPで「償還請求権なし」の明記もあります。

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10、ファクタリング会社を選ぶポイント

ファクタリング会社を選ぶ際は、4つのポイントを意識しましょう。

(1)契約条件は明確か

公式HPに手数料率の目安や契約条件が明記されているか、手数料以外に費用はかかるのかどうかなどチェックしましょう。

(2)極端に良い条件には注意

契約段階では、ほかのファクタリング会社より好条件に見せかけて、蓋を開けてみたら法外な手数料や費用を請求されるケースもあります。ネットの口コミなどの数や内容をチェックしてみるのもいいでしょう。

(3)所在地や代表者などの情報はあるか

公式HPに代表者の情報や会社の沿革などの情報があるか確認しましょう。悪徳業者は短期間で情報を変えていることがあります。

(4)保証人や担保は必要ありません

ファクタリングは売掛債務の譲渡です。売掛金の対価として資金を調達するため、借り入れではありません。保証人や担保を請求されたなら、悪徳業者の可能性が高いです。

11、まとめ

ファクタリングは、売掛金を支払い期日前に資金化できるサービスで、経済産業省中小企業庁も推奨する正規の資金調達方法です。新しい資金調達方法として注目されているファクタリングですが、初めて利用するサービスには不安や疑問も多いでしょう。資金調達に悩んでいるなら、まずはファクタリング会社へ相談、問い合わせすることをおすすめします。