不動産投資セミナーで勧められた物件は本当に良いものなのでしょうか?
もちろん、全てが悪いものとは限りません。
では「儲かる物件」というのは、具体的にどういう物件でしょう。不動産会社やプロの投資家は、物件の価値が上がると期待できるものを「できるだけ安く買う」という視点を最も重視します。
この記事では、不動産投資セミナーでどのような物件を勧められることが多いのかなど、注意点も含めて見ていきましょう。(尾嵜豪・不動産コンサルティングマスター、ウィンドゲート代表取締役)
1、不動産投資セミナーで勧められる物件はどういうものか
セミナーでは将来的な価値よりも、「現時点で利回りが高い」という物件を勧められることが多いです。
将来の価値を数値で計算をすることは難しいですが、それに比べて利回りはわかりやすいため「何年で回収できる」という説明がしやすいのです。
またセミナー主催会社が自社で購入した物件をリフォームし、少し利益をのせた物件も多く見られます。
その分利益が出る可能性は下がるのですが、個人で部屋をリフォームするのは難しいためそこまで損になるともあながち言い切れません。
また儲かる物件というのは、都心で成長の期待が高いエリアの物件です。
インカムゲインは低いですが、インカムゲインで得られる収入はキャピタルゲインに比べて少ないので、都心の物件を選ぶのがおすすめです。
一方で「地方の築古物件、利回り25%、4年で回収」といった投資は実は非常に難易度が高いので「東京都心、築25年、利回り4%」といった物件のほうが期待できるでしょう。
2、セミナーで物件を勧められたときの注意点
セミナーで勧められる物件のデメリットは、相場より高い可能性があるということです。
セミナー講師はとても上手に物件の魅力を語りますので、その場の雰囲気で欲しくなってしまう可能性があります。
それを防ぐためにも、一度盛り上がった気持ちをクールダウンさせる時間を持つことが大切です。
また不動産会社が購入をためらった物件や、短期間のうちに、不動産会社間で売買を繰り返したような物件は要注意です。
すでに利益は搾り取られていて、高くなっている可能性があります。
これらは登記簿謄本を見れば確認することができますので、気になった物件があれば調べてみるのも良いかも知れません。
3、魅力的な物件ほどウラがある?
不動産投資セミナーでは、SUUMOやアットホームなどのポータルサイトに出ていない物件を知ることができるのが魅力です。
なかなか出てこないエリアや、価格面でコンパクトな物件なども多く、サラリーマン投資家の予算に合っている物件に出会える可能性があります。
またセミナー主催企業が、目玉となるような良物件を用意している場合もありますので、それに出会うことができればとてもお得だと言えます。
セミナーは、有料の勉強型のものを除き基本は物件を売るために開催されていて、特に無料セミナーは、不動産会社が時間と経費をかけて開催していますので、物件が売れないと主催者は利益を得ることができません。
そのためいかに魅力的な物件であるかが語られることが多く、そのあたりの空気をきちんと判断しながら、受講することが大切です。
もちろんいろいろな投資の勉強ができますので、知識を吸収しながら良い物件があればアプローチするという姿勢が大切ではないでしょうか。
よりよい投資ライフになりますように。
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