前回は、50万都市で今後期待できる街として埼玉県川口市に注目してきました。
今回はもう一つの50万人以上で注目しておきたい都市であり、埼玉県同様に都内に隣接している千葉県船橋市について解説していきましょう。
・IKEAやららぽーとが存在する千葉県船橋市
マスコットキャラであるふなっしーがいる千葉県船橋市。
人口は63万人ほどで、千葉県内では千葉市に次ぐ人口となっています。
船橋市の南部は工業地帯で中央は住宅地が広がっており、さらに東京と千葉市の間にあります。
JR総武線、武蔵野線、京葉線の他、京成電鉄本線、東武鉄道野田線、新京成電鉄新京成線、東京地下鉄東西線、北総鉄道北総線、東葉高速鉄道東葉高速線と9路線もの鉄道が走っていおり古くから交通の要衝としても栄え、ベッドダウンとして根強い人気があります。
また船橋駅周辺は百貨店やスーパーも充実していて、IKEAやららぽーとなど日本最大級の商業施設も存在し、生活に困ることのない街といえるでしょう。
・2017年の「買って住みたい街ランキング」1位にも
このような利便性の高さからか、住宅情報サイト「HOME’S」(運営:ネクスト)によると2017年の買って住みたい街ランキングにて1位に船橋市が挙げられていました。
当時のランキングは2位が目黒、3位が浦和ですから、その時から船橋市が注目されているかが分かるのではないでしょうか。
また千葉県内でも有数の農業生産地であり漁業も盛んで、保育園や小学校ではそのような産業を活かし、地場産の食材を取り入れた給食献立が提供されています。
尚医療費に関しても中学校3年生まで助成(船橋市HP・外部リンクに飛びます)を受けることができ、育児も地域の中で助け合うファミリー・サポート・センターの運営が行われています。
育児の送り迎えや一時預かりなどを有償で行ってくれ、みんなで支え合いながら子育てできるそんな環境が整えられています。
こうした住みやすさも船橋市が人気を集めている理由でしょう。
・人口は2048年において若干増加する可能性も?
船橋市の将来人口推計によると、2048年時点における船橋市の人口はおよそ65万人と2018年よりむしろ若干増加傾向となる予想されていました。
他の都市に比べて人口増減の幅が安定しており、今後2?30年位はある程度は維持ができて行けるものと考えられます。
政令指定都市に次ぐ人口レベルですから、駅前周辺など場所をしっかり選定できれば賃貸ニーズもあり、面白いエリアとして捉えることができるのではないでしょうか。
子育て世代へ貸すのも悪くないですし、一人暮らし向けにターゲットをしぼるのもよいでしょう。
・50万人都市になると利回りが高くなる可能性も
100万人都市では、どうしても多くの投資家が注目するため、価格が高めで利回りは低くなる傾向にあります。
一方船橋市や川口市のような50~60万人都市以下の場合は注目度も若干低くなり、その分価格は手ごろで利回りは高くなる傾向があります。
もちろん売買の流動性が低くなる点には注意する必要がありますが、高い利回りを追求したい投資家にとっては、やり方次第では大きな利益が得られる可能性があります。利回り10%以上もざらにあります(立地・築年数等による)。
川口市と船橋市は東京に近く利便性は良いです。
地域分散投資を行う場合でも、この2地域を狙うのはありかもしれませんね。