• FX, 資産運用
  • 2020/5/7

FXの口座開設完全マニュアル|必要書類から気になる審査の真実まで

FXを始めるために必要なのが、口座開設です。FXはFX会社が提供している口座から取引を行う仕組みになっているため、いずれかのFX会社に口座を開設しなければなりません。

この記事では、FXを始めたいという方のために、初めての口座開設について解説したいと思います。口座開設をするのにあたっては、

  • どこのFX会社に口座を開設するべきか?

  • 口座開設をするのに必要なものは?

  • 口座開設を申し込んでいるのに断られることはあるって本当?

  • 口座開設キャンペーンなどがあるけれど、あれってオトクなの?

といったように、たくさんの疑問がおありだと思います。

こうした疑問にもしっかりお答えをしていきますので、FXの重要すぎる第一歩である口座開設でつまずいてしまわないように、どうぞ最後までお付き合いください。

1、FXを始めるにはまず、口座開設から

FXの取引はFX会社が運営している口座上で行います。そのため、口座がなければFXを始めることはできません。FXの口座開設は、「FXで儲ける」という最終的な目的に向かう、とても重要な第一歩なのです。

(1)FX取引にはFX会社の口座が必要です

FXは正式名称を、外国為替証拠金取引といいます。インターバンク市場と呼ばれる銀行同士が利用している外国為替市場に参加して外貨の売買をするわけですが、一般の投資家がここで直接取引をすることはできません。間接的に外国為替市場にアクセスするために、FX会社の存在が必要になります。そしてFX会社は顧客のために口座を用意して、その口座上でリアルタイム取引ができるようになります。

形の上では間接的な市場参加ですが、すべてオンラインで結ばれているため、あたかもインターバンク市場に参加しているような感覚で外貨の売買を機動的に行うことができます。

(2)FX口座の役割

FX口座を開設すると外貨の売買を行うことができるようになるわけですが、FX口座の役割はこれだけではありません。FX口座を開設すると、その口座内で提供されている各種サービスが利用可能になります。

その主なサービスには、以下のようなものがあります。

  • チャート機能

  • 最新ニュース配信

  • 預かり資金の安全な保管

  • 自動売買プログラム(該当機能がある口座のみ)

  • 取引記録の保存、閲覧

  • お金の出し入れ

FX取引をするための財布としての役割もあるため、預けているお金を安全に管理することも重要な機能です。万が一FX会社が倒産したとしても資産が守られるように信託保全というスキームを採用している会社が多く、「安全に資金を保管する」という役割にも力が入れられています。

チャート機能や最新ニュースなどはFX取引で勝つための支援機能であり、その延長線上に自動売買プログラムなどを提供しているFX口座もあります。

(3)FX口座と外貨預金口座の違い

FX口座を開設すると、外貨の売買が可能になります。ここでひとつ浮かんでくる疑問が、同じように外貨の売買が可能になる外貨預金口座との違いです。この両者は似て非なるものなので、違いを明確にしておきましょう。

外貨預金は通常、銀行が取り扱っています。TTSとTTBという銀行が提示しているレートで取り扱われ、この両者の差が銀行にとっての両替手数料となります。基本的に外貨預金は定期預金なので、短くても1週間程度の預け入れ期間があります。満期になったら日本円に戻すか定期預金を延長するか、もしくは外貨のまま持っておくかを選択する仕組みになっています。

それに対してFX口座は、銀行ではないFX会社が提供しているサービスです。日本円を預け入れて外貨を売買しますが、定期預金という概念はありません。スワップといって金利のような収入を受け取るトレード手法もありますが、レート変動を利用して価格差から利益を狙うことが主体となっているのがFXです。どちらかというとFXの中でもスワップ狙いでトレードをする形が、銀行の外貨預金に近いと言えるかもしれません。

外貨預金をするには外貨預金を取り扱っている銀行の口座が必要です。それに対してFX取引をするには、FX会社に口座開設をする必要があるという点でも両者には違いがあります。

もし、外貨預金をするのであればFX口座でも実質的に同様の効果が得られるトレードが可能で、しかもFXにはTTSとTTBのレート差ほど大きな手数料がないので、実質的な外貨預金をする場合であってもFXの口座開設をしたほうが有利です。

(4)さぁ、口座開設を申し込もう!

FX口座についての概要と魅力をお伝えしたところで、それでは実際の口座開設に進みましょう。次章からはFXの口座開設方法について説明しますが、次章の解説にはまだ「どこのFX会社に口座開設を申し込むか」という視点は入っていません。

どのFX会社であっても口座開設方法はほとんど同じなので、各社共通の方法と思っていただいてOKです。

2、FXの口座開設申し込みから取引開始までの流れ

FX会社の口座開設をするための流れを、準備段階から解説します。

(1)FXの口座開設ができる人

FXの口座開設ができる人には、一定の要件があります。その要件とは、以下の通りです。

  • 20歳以上であること
  • FX取引をするための資産があること

この2点だけです。20歳以上であることは身分証明書を提出する必要があるため隠しようがありませんが、2つ目の資産については、特に確認用の書類を求められることはありません。借金を申し込む場合は所得を証明する書類が必要になりますが、FXの口座開設ではそこまで証明を求められるということはありません。当然ながら投資に回せるだけの資産がなければ口座開設をしてもFX取引を始めることができないので、そもそも資産がないのにFXの口座開設を申し込むのは意味のないことです。

(2)FXの口座開設に必要な書類

FXの口座開設に必要な書類は、以下の2点です。

  • 身分証明書
  • マイナンバー

身分証明書は免許証やパスポート、住基ネットカードなど公的機関が発行した身分証明書が必要です。FX口座はお金の管理をする機能があるため、マネーロンダリングや反社会的勢力の資金管理に使わせてはならないという規定があり、それを順守するためにも本人確認は厳格に運用されています。

マイナンバーについては原本がなくても、番号が分かればOKです。マイナンバーカードに記載されている自分の番号を、口座開設時に入力します。

(3)FX会社の口座開設ページから申し込む

FX会社での口座開設は、ほとんどの場合それぞれの会社の公式サイト上から行います。郵送などでも受け付けているとは思いますが、筆者はネットでの口座開設しかしたことがありません。他の方法があったとしても、おそらく公式サイトからの口座開設が最も確実で早いと思います。

身分証明書などの必要書類についても、公式サイト上から画像をアップロードするだけで送信完了となるので、とても便利です。

(4)FX会社が口座開設の審査をする

FX会社に口座開設の申し込みをすると、それを受け取ったFX会社は口座開設の審査をします。借金を申し込むわけではないのに、なぜ審査があるのでしょうか。

その理由は、レバレッジ取引です。FXは外国為替証拠金取引というのが正式名称で、「証拠金取引」と呼ばれているのがポイントです。手持ち資金だけでトレードをするのではなく、「てこの原理」のように少ない資金を証拠金として大きな取引ができる(これをレバレッジ取引といいます)ことが大きなメリットです。

投資効率が良いので儲けも大きくなりますが、その分損失も大きくなります。場合によっては預けている証拠金よりも損失が上回ってしまうような可能性もあるため、口座に預けているお金以上の支払い能力を審査する必要があるわけです。

①審査に落ちたらどうする?

もし、FX会社の口座開設審査に落ちて断られてしまったら、どうすれば良いのでしょうか。これは簡単で、別のFX会社に申し込めばOKです。

借金の申し込みだと1社断られた時点で他社に情報が回るため事実上他社もアウトですが、FXの口座開設は情報が共有されるようなこともないので、ある会社で断られたら他社に申し込みましょう。

②FXの口座開設審査と借金の関係

ところで、FXの口座開設審査では何を審査しているのでしょうか。何度も述べているように借金の審査ではないので、信用調査機関に照会をかけたり、返済能力を審査したりはしません。

しかし、実例として消費者金融や銀行カードローンなどを利用している人がFXの口座開設を断られたということが多発しているため、「借金の有無を調べている」という説は噂だと言い切れないのかもしれません。

そもそも借金で投資をするというのは本末転倒なので、特に借金の延滞など信用状態が悪い人が口座開設を断られるのは不自然なことではありません。

③嘘はご法度

口座開設時には年収や職業などナーバスな個人情報を入力する必要があります。これらの内容によっては口座開設ができないのではないかと思ってしまい、年収を多めに書いたり、勤務先に嘘を記入したりするのはご法度です。

FX口座はお金を管理する手段でもあるため、反社会的勢力の利用やマネーロンダリングに悪用されることなどをとても警戒しています。そのため、口座名義人に関する情報は嘘のないように正確に記入しましょう。

審査の段階で嘘が発覚すると口座開設を断られるだけで済みますが、口座開設後に嘘が発覚すると、後になってから口座を凍結されたり閉鎖される恐れもあります。

④職業は審査に関係なし

職業記入欄に、気になる選択肢があります。それは、「無職」や「専業主婦」といったように、定期的な収入がなさそうな属性の選択肢です。投資に回せるだけの資産があることが口座開設の条件ということは、こうした収入が無さそうな職業を選ぶと口座開設ができないのでは?と思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。

FXの口座開設に職業は関係なく、そのような選択肢があるということは、選んでも影響はないということです。

(5)FX会社から口座開設の通知が届く

FX会社に口座開設の申し込みをして必要書類を送信すると、おおむね数日後に口座開設が完了します。FX会社から大きな封書が届いたら、口座開設が成功したと思ってください。逆に小さな封筒で中に紙きれ1枚しか入っていないようなものが届いたら、中には口座開設が不可だった旨の通知が入っていると思います。

口座開設が完了するとIDやパスワードといった重要な書類が入っているので、大切に保管してください。

(6)FX口座に入金して取引開始

口座開設が完了したら、そこに入金をすることで取引可能になります。

ここでひとつ、注意点があります。大半のFX口座にはクイック入金といって、提携している銀行などから入金操作を行うと、瞬時に入金が反映されるサービスがあります。これはとても便利な機能なのでぜひ活用したいところですが、口座の名義人にご注意ください。

法人の代表を務めている方など、名義の異なる銀行口座を持っている方が個人名義のFX口座に法人名義の口座から入金をしたりすると、名義の不一致となります。

これを許してしまうとマネーロンダリングや脱税などの温床になりかねないので、名義が不一致であることが後で発覚すると入金処理そのものが無効になる恐れがあります。

同じ人が管理している口座であっても、名義人が完全に一致していることをしっかりとお確かめください。

3、FXの口座開設をする際に留意したいこと5つ

FXの口座開設に際して、知っておきたいことを5つご紹介します。これを知っているだけでFX口座の取り扱いがもっとスマートになりますので、ぜひ実践してください。

(1)複数のFX会社に口座を開設しよう

FX会社は数えきれないほどあるので、できれば複数のFX会社に口座を開設しましょう。もちろんすべての口座でトレードをする必要はないのですが、口座を持っておくだけでも意義があります。

その理由は・・・

  • システム障害などで特定のFX会社が使えなくなった時も機会損失を防止できる
  • 異なる取引環境を知っておくことでより良い環境を選択できる
  • 各社は口座内のサービスを競争しており、ニュース配信などで多彩な情報に触れることができる

借金と違って複数の業者へ一斉に口座開設申し込みをしても問題はないので、最初の段階で複数社に申し込みをしても良いでしょう。

(2)口座開設キャンペーンを過信するなかれ

FX会社の中には口座開設キャンペーンを行っているところがあります。どうせ口座開設をするのであれば、少しでもオトクにしたいという思いで口座開設キャンペーンがある会社を選ぶ人がいます。

本当にオトク感のあるキャンペーンであれば問題ありませんが、中には数字のマジックのようなキャンペーンもあって、実際には全然オトクになっていないということがあります。

よくあるのが、口座開設をした上で一定量の取引をしたら条件成立となり、キャンペーンが適用されてキャッシュバックなどがあるという形です。

FX取引口座でトレードをするとスプレッドといって売りと買いではレートが異なります。その差がFX会社にとっての収入となるわけですが、キャンペーンの条件を満たすだけのトレードをしたとしても、それは単にスプレッドの分を返してもらっただけ、という場合もあるのです。あたかもキャンペーンを適用するとFXでの利益以外に収入が発生すると思ってしまいがちですが、このように数字のマジックというカラクリがあるキャンペーンだと意味がなく、それだけにつられて使い勝手の良くない口座を開設してしまっては本末転倒です。

(3)FXの口座開設で勤務先を記入するとバレる?

口座開設の申し込み時に勤務先を記入する欄があるということは、口座開設の事実やFX投資をしていることが勤務先にバレるのではないか?と思われるかもしれませんが、それはまったく関係ありません。
投資に回せるだけのお金を用意できる人なのかという審査の意味もあって便宜上勤務先の記入欄があるだけで、それによって審査をしたり、何らかの連絡を入れたりということはありません。

(4)マイナンバーの提出で勤務先にバレる?

現在、FXの口座開設にはマイナンバーが必要です。マイナンバーも個人それぞれに紐づけられている番号なので、マイナンバーから会社の経理にFX投資を事実がバレるのではないかという懸念をお持ちの方もおられます。
しかしこれも勤務先の記入欄と同じで、マイナンバーから紐づけられて勤務先にFXのことがバレるといったことはありません。

ただし、あまりにも利益が大きくなっているのに申告をしていないとなると税務署から目を付けられてしまい、その線から勤務先にFXのことがバレる可能性はあります。

それ以前にFX投資を禁じている会社はまずないので、FXの口座開設をしているからといって処分の対象になる心配はないと思います。

(5)口座開設をしても取引しなければ損失はゼロ

FX口座を開設すると、ハイリスクなFXの世界に足を踏み入れたことになると不安を感じるということも、あるかもしれません。しかし、FX口座を開設してそこに入金をしたとしても、実際のトレードをしなければお金はいつまでも同額のまま、つまり損失はゼロです。
特に入金してからトレード開始までの期限があるわけでもないので、口座開設と入金だけであれば損失の可能性はゼロであるということを認識しておいてください。

4、筆者が利用しているFX会社の利用レポートと主要FX会社の評価

筆者が実際にFXトレードに利用している口座2つと、周囲からの話などを総合すると評判の良いFX会社についてレビューしてみたいと思います。

(1)SBI FXトレード

多くのFX口座が1万通貨単位、もしくは最小単位が小さいところでも1,000通貨単位からのトレードとなるところですが、SBI FXトレードのFX口座は1通貨単位からの売買が可能です。FX初心者の方には少ない単位からのトレードを推奨しますので、1,000通貨単位未満のトレードを希望する場合は同社の一択となります。
専用の取引ツールはとても高性能で、チャートの種類や機能が充実していることもあって、本格的なFXトレードに十分耐えうるスペックです。
他のFX会社よりもメンテナンスが多い気がするので、ニューヨーク市場が閉まってから早朝のオセアニア時間の近辺はトレードできない時間帯が毎日あるというのは注意点です。

(2)外為どっとコム

FX業界では草分け的存在として高い知名度を誇る老舗です。FXが普及してからというもの、倒産してしまったり廃業・撤退をしたFX会社もある中で、数十年にわたって営業を続けてきたことには抜群の安定感があります。
面白いのは高金利通貨であるトルコリラを推していることで、専用のコンテンツが用意されていたり、時期によってはトルコリラ円のスワップ上乗せキャンペーンを展開したりと、スワップ狙いのFX投資家にやさしいFX会社と言えるでしょう。

(3)DMM FX

IT企業が展開しているFX取引サービスだけあって、LINEでの問い合わせ対応などはユニークだと思います。システムの安定性に優れているという評価が多く、約定できないという声はあまり聞きません。
FX口座数が日本国内では最も多いそうですが、それはおそらく有名タレントを起用しているCM戦略による影響も大きいでしょう。最低取引単位は1万通貨からなので、初心者にオススメしている少額トレードはできません。
ニュース配信も充実しているということなので、メイン口座ではなくサブ的な口座として持っておくのが良いのではないでしょうか。

(4)外為オンライン

ここでご紹介したFX会社はどれも裁量トレードといって、人間が取引戦略を立てて、自らの操作でトレードを行うことを主体としています。それに対してこの外為オンラインは、「iサイクル」という自動売買システムが売りのFX会社です。現在では「iサイクル2」といってバージョンアップされた自動売買システムを利用することができます。
ニュース配信のネタ元が少々ユニークで、コラムニストによる解説など独自のコンテンツも配信しているので、「iサイクル2」以外の方法でトレードをするかどうかは別として、口座を持っておく価値はあると思います。

まとめ

FXを始めるために必要な口座開設について、その方法や必要書類、さらに気になる審査について解説してきました。どこのFX会社に口座開設をすれば良いのか迷ってしまう方も多いと思いますので、「2個持ち」を前提にオススメのFX会社もご紹介しました。

口座開設には各社いずれも3日間程度かかるので、早く取引を始めたいと思う方は、今すぐ申し込みから始めましょう。