今借りている家に住み続ければいいけど、一生賃貸も少し不安だな…。
今借りている家を購入できればいいのに……。
そう思っている方はいませんか?
借りている住宅の住み心地や環境が良いと、そのままずっと住み続けたいと思いますよね。
実際のところ、借りている家を購入したいけど、そんなことはできないと思い込んでしまって諦めている方がほとんどです。
今回は、借りてる家を買いたい!と思っている方に向けて、
・実際、借りている家を買うことは可能なのか
について、不動産投資のコンテンツを発信している当メディア「不動産投資の教科書」が紹介します。
目次
1、借りてる家を買うことは可能か
(1)買うことはできるのか
「借りている家を買うことはできるのか?」という質問に、まずは結論から述べます。
貸主が合意すれば、借りている家を購入することができます。
現在住んでいる賃貸住宅を購入するためには、その物件の所有者からの合意があれば購入することが可能です。
所有者からの合意が得られない場合は、借りている家を買うことはできないということになります。
(2)借りている家を買うことのメリット
借りている家を買うメリットは、以下の通りです。
・住み慣れた家で暮らせる
・老後が安心
・周辺環境の変化がない
・近隣住民のことが把握できている
・子供が学校に通っている場合、転校などの必要がない
・家賃を支払っていたため、安く購入できる場合がある
・自分の所有物となることで、リフォームなどの手が加えられる
・安く購入することができる
特に、住み慣れた家でそのまま暮らせることは、大きいメリットとなるでしょう。
新しい家を購入して、「実際住んでみたら住み心地が良くない」「近隣トラブルに巻き込まれた」という最悪な場合を避けることができます。
特に大きなメリットとなる2点を紹介します。
①安く購入できることがある
賃貸住宅を購入する際に、相場よりも安くしてもらえたり、これまで賃料を払っていたから値下げしてもらえることが稀にあります。
基本的に安く購入できるということではないですが、安く購入できたら、ラッキーくらいの気持ちでいましょう。
②リフォームすることができる
借りている家を購入して、自分が所有者となれば使い方は自由です。
リフォームやリノベーションによって、自分好みに手を加えることが可能になります。
(3)購入の流れ
借りている家を購入する流れとしては、次のとおりです。
①貸主に相談
②価格の決定
③業者に仲介を依頼
①貸主に相談
借りている家を購入したいと考えたら、まずはその物件の所有者に売却してもらえるか聞きましょう。
②価格の決定
合意が得られた場合、価格などを貸主が決定します。
提示された価格が、相場と全く違うということもあるので、あらかじめ適正な価格を確認しましょう。
③業者に仲介を依頼もしくは個人間で取引
借りている家を購入する場合、不動産会社に仲介を依頼する方法と、個人間で取引する方法があります。
両者にメリット・デメリットがあるのが事実です。
次の章の、「2、借りている家を買うときの注意点」で詳しく解説します。
2、借りている家を買うときの注意点
借りている家を買うことは、頻繁に行われるケースではないので注意しなければいけない点があります。
本章では、借りている家を買うときの注意点を4つ紹介します。
(1)価格設定
借りている家を購入する時に最も難しいのは、価格の設定です。
貸主は賃貸物件としての家賃を設定したことがあっても、売却する値段をつけるのは、初めてというケースが多いでしょう。
そのため、販売価格が相場と大きく異なる可能性もあります。
価格のトラブルが起きないように、あらかじめ不動産会社やインターネットなどで査定を受けて、適正価格を把握しましょう。
(2)住宅ローン
借りている家を購入することになれば、貸主と借主の個人の間の取引です。
個人での取引となれば、住宅ローンを利用することができない場合があります。
利用できても、通常よりも高い費用になる場合もあります。
住宅ローンを利用できない場合は、一括で家を購入するしかありません。
ある程度のまとまった資金を準備できない方は、購入することができない場合があります。
(3)不動産会社の仲介
「1、(3)購入の流れ」でも説明したように、賃貸物件の購入には、不動産会社に仲介を依頼する方法と、個人間で取引を済ます方法の2種類があります。
それぞれに、メリット・デメリットがあるので紹介します。
メリット
デメリット
仲介を依頼
・トラブルを防げる
・住宅ローンを利用できる
・仲介手数料がかかる
・手続きに時間がかかる
個人で取引
・仲介手数料がかからない
・手続きが簡易
・トラブルの可能性がある
・住宅ローンを利用できない
個人間での取引の場合、大きなトラブルに発展してしまうこともあるので、安心して取引ができる仲介に依頼して取引する方法が良いでしょう。
(4)賃貸マンションの場合は一棟買いとなる
借りている物件が賃貸マンションだった場合、一部屋だけ購入することは受け入れてもらえません。
賃貸マンションの場合は、貸主がそのマンションを一棟所有している状況です。
賃貸マンションを購入するのであれば、貸主が所有するマンションを一棟買いしなければなりません。
ただし、貸主が分譲マンションの一部屋を購入して貸し出している場合は、一部屋のみの取引を行うことができます。
3、借りている家を買うときのポイント3選
(1)仲介を依頼してローンで支払い
借りている家を購入するときに仲介を依頼する最大のメリットは、住宅ローンが利用できるようになることです。
住宅ローンが利用して綿密な資金計画を立てることで、無理のない支払いをすることができます。
仲介手数料がかかってしまう点は、仲介を依頼するデメリットになってしまいますが、将来のことを考えると無理のない支払いができた方が良いでしょう。
(2)補助金と減税
家を購入した際には、さまざまな補助金や減税措置があります。
リフォームなどを行う場合にも、補助金が出る場合があります。
申請しなければ受け取れないので、補助金や減税措置はどんな項目があるのか、あらかじめ調べておきましょう。
(3)借りている家を買うのが向いている人
最後に、借りている家を買うのが向いている人の特徴を紹介します。
・今の賃貸住宅がとても気に入っている
・まとまった資金がある
・老後が不安
・自分好みにリフォームしたい
以上に当てはまる方は、一度貸主と相談してみてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがでしたでしょうか。
実際に、借りている家でも貸主次第で購入することは可能です。
今借りている家を買いたいと思った方は、今回紹介した注意点やポイントを参考に貸主と相談してみてください。