近年、話題沸騰中のビットコイン。気になるけど「何だか難しそう」「安全性に不安がある」と思っている方も多いのではないでしょうか。
今回は当メディアにおいて
- ビットコインとは
- ビットコインの仕組み
- ビットコインを利用するメリット
- ビットコインを利用する際に気をつけた方が良い点
- おすすめの取引所
についてまとめました。ビットコインについて知りたいという方の参考になれば幸いです。
1、ビットコインとは
ビットコインについて全く知らないという方のために、まずはビットコインの基本的なことについて説明していきます。
(1)ビットコインの誕生
ビットコインは、2008年に中本哲史(Satoshi Nakamoto)という人物がインターネット上に発表した論文によって誕生しました。それからわずか3ヶ月でその論文をもとにしたオープンソースのソフトウェアが開発されました。そして現在に至っています。
(2)暗号資産(仮想通貨)とは
暗号資産(仮想通貨)とは目に見えない、無形の通貨を指します。仮想通貨の例としては、ゲーム内やアプリ内の独自の通貨があります。そういったものとの違いは、ビットコインは、世界中の多くの人が所有し、多くの場所で使用可能だということです。
(3)電子マネーとの違い
ビットコインと電子マネーは混同することがしばしばありますが、全くの別物です。電子マネーは、紙幣や硬貨を使わずに決済するサービスで、その国や地域で使用されている通貨をチャージすることが一般的です。しかし、ビットコインはチャージして使用するものではありません。ビットコインはあくまで通貨であり、その使用法は私たちが日常的に使用する円などの通貨と同様です。
(4)法定通貨との違い
法定通貨とは、私たちの身の回りに存在する、円やドルのような通貨のことです。それらの法定通貨との一番大きな違いは、中央銀行が存在しないことです。中央銀行が存在しないということは、通貨の管理者が存在しないということです。それではどのように管理しているのかという疑問が沸くかもしれません。それについては後ほどの2-(3)分散型台帳で説明します。
(5)ビットコインには上限がある
私たちが日常的に使用する法定通貨に上限は存在しません。中央銀行が情勢をみて適宜発行しています。しかし、ビットコインには2100BTC(ビットコインの単位)という上限が存在します。世界中で流通する金額があらかじめ決まっているのもビットコインの一つの特徴です。
2、ビットコインの仕組み
続いてビットコインの仕組みについてみていきましょう。
仕組みがわかればビットコインがより理解しやすくなります。
(1)アドレスを作るだけ
ビットコインを利用するにはアドレスを作るだけです。銀行で口座を開設する際には、様々な個人情報が必要となりますが、ビットコインにはその必要はありません。アドレスを作るだけなので非常に匿名性が高いと言えます。
(2)ビットコインはオープンソース
ビットコインはオープンソースのソフトウェアです。つまり、全てのプログラムの中身が無償で一般公開されています。これが何を指すのかというと、世界中のエンジニアたちが何か不正等がないか精査できるということです。各銀行が独自でセキュリティを固めるという、私たちの身の回りの仕組みと大きく異なります。
(3)分散型台帳
金融システムを語る上で元帳は欠かせません。お金の取引などを記録するものです。ビットコインではその元帳もオープンになっています。ビットコインをインストールすると、それと同時に元帳データをダウンロードして同期することになります。つまり、全てのユーザーが取引記録を見ることができます。しかし、その取引記録にはアドレスしか記載されません。情報の透明性は高いですが、同時に匿名性も高いのが特徴です。
(4)ブロックチェーン
ブロックとは、取引記録を格納するものです。それが分散されている様が鎖のように繋がっているためにブロックチェーンと呼ばれています。各ブロックが連動しているために一つを改ざんしようとするとその後ろに続くブロックにまで影響を与えます。一つ改ざんしようとすると他のブロックも全て改ざんしなければ不正は働けません。理論上は可能ですが、一つの不正を働くために莫大な計算量やコストが必要になるので安全性が非常に高いと言えます。
(5)マイニング
ブロックチェーンを語る上で欠かせないのはマイニング(採掘)です。マイニングとは、簡単に言えば、ビットコインの新規発行です。ただ、ビットコインは法定通貨とは違って新規発行の仕組みが特殊です。ビットコインは、一定期間ごとに台帳への記帳が行われます。ただ、ビットコインは分散型台帳であるのでネットワーク上に散らばる他の台帳への変更も必要になります。その時に他の台帳との整合性をとるために膨大な計算が発生します。この追記作業を有志のコンピューターに頼り、その報酬としてビットコインが支払われます。
3、ビットコインを利用するメリット
ビットコインについて簡単に理解できたら、ビットコインのメリットについてみていきましょう。
(1)少額の取引が可能
ビットコインでは、少額の取引が可能です。ビットコインの最小単位は、0.00000001BTCです。ビットコイン界隈ではこの最小単位は開発者に尊敬の意を込めて慣習的に1Satoshiと呼ばれています。しかし、実際に送金できる金額は、5,460Satoshiであるので、日本円に換算すると約273円(2021年2月26日現在)となります。
(2)いつでもどこでも取引可能
ビットコインには管理者が存在しません。そのため、いつでも世界中のどこにいても取引が可能です。
(3)手数料が無料もしくは格安
ビットコインは、ユーザー間の直接送金の仕組みなので、手数料は基本的には必要ありません。個人間の少額の取引でも手数料がかかってしまう銀行等と比較するとそのメリットは大きいと言えるのではないでしょうか。
4、ビットコインを利用する際に気をつけたほうが良い点
ビットコインには先ほど述べたようなメリットがありますが、同時に気をつけるべきこともあります。
順に解説していきます。
(1)取引データは全て一般公開
ビットコインの台帳は全てのユーザーが閲覧可能です。その台帳にはアドレスと金額しか記載されないものの、全てのユーザーに対して公開されているという認識は持つ必要があるのではないでしょうか。
(2)取引にかかる時間は手数料で変動する
ビットコインの手数料はマイニングと大きく関係しています。マイニングをすると、その成功報酬だけではなく、手数料もマイニングを行った人に対して支払われるからです。つまり、マイニングを行う側も手数料が支払われるもののマイニングを優先的に行いたいわけです。そう言った意味で取引にかかる時間は手数料に依存すると言えるのです。
(3)日本ではまだまだ普及していない
世界中で話題のビットコインですが、日本ではまだまだ普及していない現状があります。使いたい場面で使えないこともあると思いますので、ビットコインの決済ができるかどうかの事前のリサーチが必要になります。
(4)利益が20万円を超えたら確定申告
2017年に国税庁によって発表された「仮想通貨に関する所得の計算方法等について(情報)」によって仮想通貨の取引による売買損益は雑所得に分類されるために、20万円を超えると確定申告の必要があると定められました。
5、おすすめの取引所
それでは最後に、ビットコインを始めるにあたってのおすすめの取引所を紹介します。
それぞれ特徴や強みが異なるので、これからビットコインを始めようと思ってる方はぜひ参考にしてください。
(1)Coincheck(コインチェック)
出典:コインチェック
コインチェックは業界でも最多となる15の銘柄を扱う取引所で、スマホひとつで簡単に取引できてしまうのが魅力です。また、東証1部上場のマネックスグループのサービスですので、その安全性は他の取引所と比較しても高いと言えます。そのアプリの使いやすさに定評があるので初心者におすすめの取引所となっています。
(2)bitFlyer(ビットフライヤー)
出典:ビットフライヤー
ビットフライヤーの大きな特徴は無料でビットコインを入手できるという点です。例えば、ビットフライヤー経由で買い物をするとビットコインが一定額もらえたりします。低リスクでのビットコインデビューをしたい方におすすめしたい取引所です。
(3)DMM Bitcoin(DMM ビットコイン)
出典:DMMビットコイン
DMMビットコインは、レバレッジ取引に特化した取引所です。ビットコイン以外の仮想通貨の取引手数料が業界最安値であるのも特徴です。少額でのレバレッジ取引を検討している方におすすめの取引所です。
6、まとめ
ビットコインは、匿名性と透明性が非常に高い通貨です。この記事を読んでビットコインへの理解が少しでも深まっていただけたら幸いです。