不動産の売却を検討されている時に、真っ先に「不動産の売却価格はどのくらいだろう?」と知りたい方が多いのではないでしょうか。
その時に行われるのが不動産の価格査定です。
そこで今回は、
- 不動産の価格査定とは?なぜ価格査定が必要なのか
- 不動産の価格査定における2つの注意点
- 不動産の価格査定方法について
- 不動産の価格査定を簡単かつおおまかにする方法
- 不動産の価格査定が適正か判断するには
- 結論、査定価格が高い不動産会社に売却の依頼をすべきなのか
- 不動産の価格査定をするまでの流れとは
などについて書いていきますので、これから不動産売却を検討されている方に参考にして頂けたら幸いです。
もし、この記事をお読みの方の中に「数多い不動産売却査定サイトがある中でどのサイトを利用したらいいのだろう」と悩まれている方がいらっしゃいましたら、以下の「不動産を高く売却するには?当メディアが最もオススメする査定サイト3選」の記事をご参照下さい。
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目次
1、不動産の価格査定とは?なぜ価格査定が必要なのか
不動産の価格査定をなんとなくする方は多くいらっしゃいます。
しかし、正直それは少々もったいない考え方かもしれません。価格査定をする理由を明確にすれば、その後の売却などのフローにおいても有利なことが多々あるでしょう。
不動産の価格査定が必要な理由は、高額かつ短期間にて不動産の売却ができる可能性が高まるためです。適正な売却価格を設定するには、売却予定の不動産の現時点の価値を知っておく必要があります。
不動産を売却する前にまず、価格査定をすることが重要と言えるでしょう。
2、不動産の価格査定における2つの注意点
価格査定における注意点を2つ紹介します。
(1)不動産の価格査定≠売却価格であることに注意
不動産の査定価格とは、不動産会社が取引事例などの客観的なデータを基に算出した売り出し価格を設定するための根拠となる価格です。
査定価格が必ずしもそのまま売却価格となるわけではありません。
実際に不動産はいくらで売却ができるかは売り手と買い手の合意があってこそ初めて決まりますので、その点は頭に入れておきましょう。
(2)不動産会社によって査定価格が異なる
不動産の価格査定は会社によって異なります。
また、査定結果が会社ごとに異なるということは、売却価格まで影響を及ぼすため安易に考えてはいけません。不動産の売却は、時には1000万円近くも差が出ると言われるほどです。
つまり、査定価格によってはその後の売却時に損をするし得をするのです。
なぜ不動産会社によって査定価格が異なるのかについては次章で紹介していますので続けてご覧ください。
3、不動産の価格査定方法について
なぜ不動産会社によって査定金額が違うの?と疑問に思われる方は少なくないのではないでしょうか。
それは、不動産会社によって
- (1)査定方法
- (2)不動産査定に対する考え方
が違うからです。
以下、それぞれについて解説します。
(1)不動産の査定方法の違い
まず、不動産会社によって利用する査定方法が違うという一つの理由が考えられます。
一般的には、不動産の査定方法は以下の3つが挙げられます。
- ① 最も基本的な査定方法として「取引事例比較法」
- ② 投資不動産の際に使われる方法として「収益還元法」
- ③ 主に建物や一戸建てに使われる方法として「原価法」
従って、利用する査定方法が違えば、参考にするデータも違いますので、算出する査定金額には相違があると言えるでしょう。
なお、査定方法の詳しい内容については、「少しでも高く売りたい方のための不動産査定攻略マニュアル」にてご確認ください。
(2)不動産査定に対する考え方の違い
上記不動産査定方法の違いの他に、不動産会社の考え方の違いによって査定金額に相違が出てしまうというもう一つの理由として考えられます。
具体的には以下のような点が挙げられます。
- ① 参考にする事例の違い
- ② 営業スタイルの違い
では、順番に見ていきましょう。
① 参考にする事例の違い
取引事例が数多くあり、類似した物件でも様々な事情により取引金額は異なります。そうすると、例え同じ査定方法を利用しても、不動産会社によって参考にする事例が異なれば査定価格も異なってしまいます。
具体的に、安い価格で取引された物件を参考にして、安い査定金額が算出される場合もあれば、高い取引価格で取引された物件を参考にして、高い査定金額が算出される場合もあります。
従って、査定報告を受ける際に、なぜこの取引事例を参考にしたかなどの理由もきちんと不動産会社に説明してもらうようにしましょう。
② 営業スタイルの違い
一般的には、不動産会社は「この価格なら3ヶ月で売却ができるであろう」という査定金額を提示していると言われています。
しかし、不動産会社の営業スタイルによって、3ヶ月をかかってもいいので、初めから売れるであろうというチャレンジ売却価格を設定し、問い合わせの状況に合わせて価格調整をしながら、できるだけ高い売却価格で成約させるという不動産会社もいれば、やはり初めから確実に短期間で売れるという安全価格からスタートする不動産会社もいます。
従って、その不動産会社の営業スタイルによって査定金額が異なると言えるでしょう。
4、不動産の価格査定を簡単かつおおまかにする方法
簡単におおまかな価格査定をするには、不動産の簡易査定サイトから簡易査定を依頼するといいでしょう。
不動産会社によって査定する基準などが異なるため、複数の不動産会社を利用してみましょう。
以下利用者数が多いオススメの不動産の簡易査定サイトを5つピックアップしましたので、参考にしてみてください。
(1)すまいValue(すまいバリュー)
売却実績がかなり豊富なため、本気で売却したい方にオススメ!
☆ポイント☆
- ご成約件数が「10万件」以上の実績がある
- 大手不動産会社6社が直営しているサイト
- 全国「890」店舗ある
- 最大6社まで一括査定依頼可
(2)HOME4U
住み替え、買い替えなどの実績が豊富なため、まず概算知っておきたい方にオススメ!!
☆ポイント☆
- 500万人利用
- 「不動産一括査定サイト」として日本最大級
- 大手不動産会社参画率1位
- 15周年の老舗で安心
- 最大6社まで一括査定依頼可
(3)SRE不動産(旧ソニー不動産)
売却エージェント制と情報公開制度で透明性のある売却活動ができ、売り手の安心感や成約価格に対する納得度は高いです。
エージェント制のため、サービスエリアが限られているのですが(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県)エリアに該当するなら、ぜひおすすめしたいサイトです。
☆ポイント☆
- 信頼のソニーグループ
- 100%売り手の利益を考えられる「片手仲介」
- 「囲い込み」しない透明性の高い売却活動
- 日本最大のポータルサイト「Yahoo!不動産」と連携
(4)イエカレ
(5)イエウール
5、不動産の価格査定が適正かを判断するには?
ここまでで一つ疑問が浮かんだ方もいらっしゃるのではないでしょうか?
その疑問とは、「価格査定が会社ごとで異なるなら結局どれが適正価格なのかわからない」ということです。
適正の査定価格を判断するには、主に以下の方法が挙げられます。
- (1)査定金額算出の根拠を確認する
- (2)相場を知る
では、それぞれについて見てみましょう。
(1)査定金額算出の根拠を確認する
査定金額の算出の基とする根拠は必ず明示するよう宅建業法にて定められています。
従って、査定報告を受ける際に、不動産会社が提示した査定金額に対して、
- きちんと根拠となるデータを明示しているかどうか
- 適切であるかどうか
などをきちんと確認するようにしましょう。
具体的には、
- 参考にした取引事例の物件条件は査定依頼した物件条件と近いかどうか
- データは古すぎないか
などとなります。
また、実際の説明を聞いて、あなた自身が納得できるかどうかも一つの判断基準と言えるでしょう。
(2)相場を知る
査定金額が適正であるかどうかを判断するには、相場を知ることも大切と言えます。
実際の不動産の取引価格は国土交通省の「土地総合情報システム」にて確認することができますので、是非利用してみてください。
6、結論、査定価格が高い不動産会社に売却の依頼をすべきなのか?
査定価格が高い不動産会社に売却依頼をすれば、高く売れるではないかと思っている方は多くいらっしゃいます。しかし、前述したように査定価格は不動産が売却できる価格ではないため、それ次第で高く売れるというわけではありません。
大切なことは、その価格査定が根拠の上に成り立っているのかです。査定価格が他を圧倒して高ければ、心理的にその会社にひかれる気持ちは十分理解できますが、安易にその価格査定を信じてはいけません。
査定価格の高い会社を選ぶのではなく、確かな根拠のもと他の会社よりも良い条件で売却をしてくれる可能性のある会社を選びましょう。
7、不動産の価格査定をするまでの流れとは
ここまで読んでいただいて、不動産の価格査定について十分な知識が得られたのではないでしょうか。
最後に、不動産の価格査定をするまでの流れについて紹介します。
主な流れは以下です。
- 不動産価格の相場を知る
- 必要な資料を用意する
- 一括査定を依頼して査定価格を知る
それでは見ていきましょう。
(1)不動産価格の相場を知る
まず初めに査定をしたい不動産の相場を調べましょう。インターネットや新聞広告、チラシや情報誌などを確認するとわかることがあります。
また、地域の物件はどれくらいで売り出されているのかを確認することも一つ参考になります。
もし価格査定したい物件がマンションであるなら、同じ物件の部屋が売り出されているケースもあるのでそちらも参考にしましょう。
その際に間取りや階数なども確認することが大切です。
(2)必要な資料を用意する
必要な資料を用意します。これは売却を進めていく際に必要になるものですので、現段階で売却を考えているわけではないのであれば必要はありません。
しかし、いずれ必要になるものなので用意しておいても良いでしょう。
必要な資料は主に以下になります。
- 売買契約書
- 重要事項説明書
- 登記識別情報通知、または登記済権利書
- 固定資産税の評価証明書
- 建築図面
- 戸建て:土地測量図、境界確認書、建築確認済証と検査済証
- マンション:管理規約、使用細則など
(3)一括査定を依頼して査定価格を知る
この段階で一括査定を依頼します。
査定後、複数社からの査定結果を見比べましょう。
まとめ
今回は不動産の価格査定について紹介しました。不動産の売却を検討されている方の参考になれば幸いです。
さらに詳しく知りたい方は、「不動産「3つの査定方法」自分で無料診断するには?」も合わせてご覧ください。